今回は、就寝中の鼻血の原因と対処法、お布団や衣類などに血がついてしまった時の染み抜き方法をご紹介します。
時間が経過してしまった頑固な血液の染みも落とせます!
小さいお子さんの場合、眠っている時に鼻血を出してしまうことって多いですよね。
その原因は一体何なのかについてもご説明していきます。
お布団についた血液の染み抜き方法
お布団は、なかなか簡単に家で洗濯するということができないため、厄介です。
できることなら家で洗いたいと思っている方も多いことでしょう。
そこで、お布団についた血の染み抜き方法をご紹介します。
敷布団やマットレスについたシミは、酸素系漂白剤あるいは消毒用のオキシドールを綿棒などに浸けて、血がついている表面に叩くように染み込ませます。
できれば、表面の生地をつまんで下のクッションから離しておきましょう。
そうすれば、薬品がついたところが血と反応して泡を噴きます。
泡を噴いたら、濡れタオルで拭き取ってください。
これを繰り返したら、次第に血の色が薄くなります。
掛け布団や毛布は、シーツと同じ方法で血のついたところを水で濡らしたら、液体洗剤や固形石けんで揉み洗いしましょう。
なかなかシミが落ちないときは、敷布団と同じ方法でシミ抜きしてください。
ここでの注意点は、血液は温度が高いと固まる性質があるため、お湯やドライヤーを使用しないということです。
それから、ゴム手袋をはめて、シミ抜きをするのをおすすめします。
色柄物は、色落ちに気をつけましょう。
衣類についた血液の落とし方
お布団に血がついた場合の対処方は、わかっていただけたかと思います。
しかし、お布団だけでなく、衣服に血がつくこともあるでしょう。
そこで服についた血を落とす方法を、ご紹介していきます。
いつもよく着る衣服の血は、きれいに落としたいものです。
血液を落とすときは、血がついてから洗うまでのスピードがポイントになります。
血液は、時間が経てば固まってしまい、落ちにくくなるからです。
そのため、血がついたらすぐに対処をすることが大切です。
お湯で洗うのではなく、水で洗う方がきれいになります。
気をつけて欲しいのが、漂白剤は「アルカリ系」ではなく「酸素系」を使うことです。
「アルカリ系」は、色落ちの原因にもなってしまいます。
また、漂白剤が手についたら、かぶれることがあるため、洗うときはゴム手袋をするのをおすすめします。
それでは、漂白剤をつけていきますが、漂白剤をつけたら服を洗剤液に30分くらい浸け置きします。
色の濃い服の場合は、色落ちすることがあるため、様子を見て時間を調整しましょう。
それから、洗濯機で洗ってください。
この方法で汚れを落とすようにすれば、ほとんどの血液は落とせるはずです。
ソファやカーペットについた血液の落とし方
お布団や衣服についた血の落とし方をご紹介しましたが、次はソファやカーペットについた血を落とす方法をご紹介していきます。
特にリビングでの血のシミは、来客のことを考えると避けたいところです。
まだついたばかりの血のシミなら、濡れタオルで血をタオルに吸わせて、残ったシミは叩くようにして落としましょう。
それでもきれいにならないときは、石鹸水を歯ブラシにつけてこすってください。
そして、濡れタオルで石鹸を落とします。
自然乾燥させたら、きれいになっているでしょう。
ここで気をつけて欲しいことは、お湯を使わない、ということです。
汚れをよく落とすお湯なのですが、血を洗うときはNGになります。
お湯で血のタンパク質が固まってしまい、落としにくくなってしまいます。
血が乾いているときは、オキシドール、液体石けん、食塩、を使ってシミを落とします。
使い方は、オキシドールを50ml、液体石けんを15ml、食塩を15g、を混ぜ合わせて血のシミに塗り、乾くまで待ちます。
それから、擦り落とし、白い布にオキシドールを浸して残りのシミを叩いて落とします。
シミが白い布に移ったら、まだ使っていない白い部分を使って、さらにきれいにしていきましょう。
時間が経過した血液の染み抜き方法
お布団などについた、時間が経った血のシミは、落とすのが大変です。
ここでは、時間が経った頑固な血液の染み抜き方法をご紹介していきます。
酸素系漂白剤や液体洗剤に3%くらいのアンモニア水を混ぜてつけ置きすれば、血液を落とすことができます。
しかし、アンモニア水を家庭に常備しているところは少ないでしょう。
そのため、血が落ちやすい市販の洗剤を買っておくのをおすすめします。
それから、大根おろしでシミ取りをする方法もあります。
大根おろしのジアスターゼは、タンパク質を分解するため、血液をきれいに分解するのです。
大根おろしをガーゼに包み、シミを叩くようにして落とします。
あっという間にシミが薄くなるでしょう。
さらに、裏地からも叩いておいてください。
血液の汚れが広範囲なら、桶などで大根おろしを直接揉み込みましょう。
そうすれば、きれいになります。
頑固な血液のシミは、時間が経つと茶色くなって、どんどん目立っていきます。
しかし、大根おろしを使えば、きれいになるでしょう。
お布団に血が!子供が就寝中に鼻血を出す原因と対処法
血がついたお布団や衣服類などのシミ取り方法はわかったかと思います。
ここでは、小さい子供が寝ている時に鼻血を出すことはよくありますので、その原因と対処法ついてご紹介していきます。
鼻血は、鼻の穴のキーゼルバッハ部位(鼻の穴の左右の真ん中にある壁の前下部)が傷つくことで起こります。
この部位は、粘膜が薄くて少しの刺激でも粘膜が破れるのですが、子供は大人よりも粘膜が弱いため、さらに簡単に破れてしまいます。
寝ているときは体温が上がるため、キーゼルバッハの血流が盛んになって、血が出ることもあります。
このように体温が上がらないように、お布団で体温を調節すると良いでしょう。
また、寝ているときは、無意識にかゆいところを掻いてしまうため、鼻の穴がかゆいときは子供は寝たまま無意識のうちに指を突っ込んでしまいます。
その刺激が鼻血につながります。
爪が長いとさらに血が出やすいため、爪を短く切るようにしましょう。
また、部屋が乾燥していると、鼻の穴の中も乾燥するため、少し触れるだけで鼻血が出てしまいます。
そのため、部屋の温度と湿度には、気をつけるようにしてください。
お布団に血が!鼻血の原因と止血方法
鼻の粘膜が腫れていると、鼻血が出やすいです。
腫れているということは、血管が膨張しているということです。
そのため、少しの刺激で鼻血が出てしまいます。
寝ている間に、体温が高かったり、頭が心臓と同じあるいは低い高さになっていたりすると、鼻の粘膜は腫れやすくなります。
また、病気が鼻血の原因になっていることもあります。
白血病、特発性血小板減少性紫斑病紫斑病などです。
これらの病気は「出血傾向」と言われていて、出た血がなかなか止まらないという特徴があります。
鼻血が15~30分以上止まらないなら、すぐに病院へ行ってください。
また、鼻血が出たときの対処法ですが、子供が夜に鼻血を出したら、ややうつむきにさせて、親指と人差し指で小鼻を上からつまみ、10分くらいその状態でいれば、鼻血が止まリやすいです。
後頭部は、叩かないようにしましょう。
それから、脱脂綿とかガーゼを鼻に詰めるのも良いのですが、ティッシュは使わないでください。
その理由は、粘膜を傷つけるからです。
子供が夜寝ている間に鼻血を出して、お布団に血がつくことがあります。
これは、部屋の温度が高すぎたり、お布団の厚さが原因であることが多いので、子供が暑がらないように注意すると良いでしょう。
血液汚れに、お湯は厳禁
子供は大人よりも粘膜が弱いので、キーゼルバッハ部位が簡単に破れてしまいます。
就寝中の鼻血はそれほど心配することはありませんが、長時間血が止まらない場合は、病気が隠れている可能性もあるので、病院で診てもらいましょう。
血液は高温になると固まってしまいます。
そのため、お布団や衣類についた血液汚れを、お湯で洗うのはいけません。
必ず冷たい水で染み抜きを行なってください。