私たち一般家庭で使用している家電製品の電源の元となるコンセントですが、実は、これら家電製品からは電磁波が出続けています。
この電磁波は身体にとって悪影響であり、これを防ぐために、アースというものがあります。
それではアースとは、いったいどういったものなのでしょうか?
今回は、アースと電磁波についてご紹介していきます。
コンセントのアースって何?
家庭用の電源コンセントなどに「アース」と書かれているのをみたことのある人は多いのではないでしょうか。
このアースというのは地面に金属の棒を打ち込むことによって電気を地面に逃す役割を果たしているのです。
これにより交流電源に由来する電場、つまり不要な電磁波を防ぐことができるようになるのです。
しかし、家庭用に供給される電気の多くは交流で供給されているにもかかわらず、日本ではアースができる電源コンセントが少ないのが現状です。
アースすることにより感電防止をはじめ、電位の均等化や静電気による障害発生の防止やノイズ低減など様々な役割を担っているのです。
この20年間に増加した屋内配線の量は約5~6倍だと言われています。
電気製品に溢れる今日において、電気と関わる以上これらの問題と関わり合うことは避けられません。
日本でアースができる電源コンセントが少ないのは家電製品による電磁波の影響についての認識があまり知れ渡っていないことも原因の一つでしょう。
コンセントのアースはどんなところに必要?
さて、電源コンセントのアースは設置する場所はどうすればいいのでしょうか。
電磁波対策に不可欠なアース線ですが、適切な接続ができていなければ逆効果になってしまう場合があります。
洗濯機や電子レンジなど高電圧の電気機器や湿気が多いところに設置されるものは、アースが必須となっています。
アースは、水や湿気に弱く、使い方によっては効果がなくなってしまったり、火災の原因になってしまうこともあります。
ですから、水に触れる場所には設置しては絶対にいけません。
三口のコンセントがない日本では、アースはコンセントの下にアース専用のコンセントを設ける必要があります。
リフォーム業者に依頼してアースを取り付けることもできます。
まずは、アースが必要な電気機器がしっかりアース対策をされているのかどうかチェックしてください。
日々電化製品に取り囲まれて生活している私たちですが、それだけ多くの電磁波にさらされているということです。
しっかりとアースについて知識を持ち電磁波対策を行いましょう。
電源の元、コンセントからアースを取るには!?
アースを取ることが可能なのかを確認するために、まずはお部屋の電源コンセントを確認しましょう。
コンセントを確認し、アース端子(接地極)付であれば、アースを取ることが可能です。
しかし、そうでない場合はアース工事が必要です。
それでは工事をする際の一般的な工事費用についてご説明します。
戸建ての場合は、5〜8千円程度です。
しかし、もちろん場所や間取りによっても異なります。
さらに事前に下見を依頼する場合は、アース工事をしない場合の費用がかかることがありますので、注意してください。
また、賃貸や分譲の場合のアース付電源コンセントへの変更工事をしたい場合に関しては、お住まいのマンションの管理会社へお問い合わせして、変更が可能かを確認してください。
もし、少しでも費用を抑えたいということであれば、アース腺の引き込み箇所をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
あらかじめ確認しておくことで作業効率および費用も抑えられる可能性があります。
詳しくは電気工事業者に相談してください。
アースがついていないからと、無理して工事する必要はありませんが、電磁波過敏症を疑う症状がある場合は、除外診断を行うためにも工事することも選択肢の一つです。
電源は入っていなくても、電磁波は出続けている!?電磁波の危険性
交流電圧と結びついているコードや機器はどれも、電気が流れていない時でも交流電場、つまり電磁波を発しているということをご存知でしたか。
普段私たちは様々な電子機器を電源コンセントに差し込んでいます。
その際プラグと交流電圧との結びつきにより、交流電場が生じます。
これにより使用時ではないときでも、私たちは絶えず電磁波にさらされているのです。
まだまだ日本では、十分な取り組みがなされているとは言えませんが、電波などの直接影響を感じない低周波の電磁波による人体への影響が近年注目を集めています。
いち早く対策に乗り出した欧州では、人体への影響を考えて、電磁波防護基準の法制化がなされ、電磁波測定方法の規格化が進められています。
しかし、現状では研究途中のため確定した評価までは至っておりません。
それでも無視できない一貫性が報告されており、一般的には人体に有害であると認められているのです。
続いて電磁波の影響による健康上のリスクについて具体的な数値を示します。
電子機器から発生する電磁波による健康被害を受けるリスクは2mG以上の電磁波を受けた場合、小児白血病が1.93倍、小児筋肉腫瘍3.26倍増加するという結果が出ています。
低レベルであったとしても電磁波にさらされることにより、小児白血病やがんの発生率が増加するということを示した研究結果に世界中で関心が寄せられました。
電磁波対策の進んでいない日本では第一歩として家庭用のアースがより普及していくことを願います。
電磁波を最も受けやすいのは寝室!?電源元に注意!
私たちの身の回りには家電製品で溢れかえっています。
つまりそれだけ電磁波にもさらされているということです。
そのような中でもより多くの電磁波の影響を身体が受けているとされるのが就寝時です。
人は眠っている状態で最もエレクトロスモッグやジオパシック(電磁波の一種)によるストレスがかっているという研究成果も報告されています。
理由の一つとして私たちが眠っている間、ほぼ一ヶ所に滞在し、ほとんど動かないということです。
眠るという行為は、私たち人間がほぼ毎日欠かさず継続して行うことですから、それだけ日々負担がかり、人体に悪影響を与えるのです。
そして、第二の理由は、睡眠中は抵抗力が弱まるからです。
つまり睡眠中は、人間にとって無防備な状態と言えるのです。
以下の製品は、電磁波が強いというよりも長時間の使用で電磁波を浴び続けるため、家庭内では最も危険な製品と言われているものです。
電気毛布、電気カーペット、電気こたつ、パソコンなどが挙げられます。
また、特に頭部への影響には注意が必要です。
頭部付近で使用する製品には特に気をつけましょう。
壁や天井、床などに埋め込まれている見えない配線からも電磁波が発生されているので、注意が必要です。
このように、電磁波による健康への悪影響を防止するための早急な対応が必要です。
電源コンセントにアース端子が付いていて対応する機器をお持ちの場合でしたら、すぐにでも対策を行ってください。
電磁波で最も危険なのは電気毛布だった!?電源を抜くのも忘れずに!
電源コンセントからだけでなく、電磁波による悪影響が強く、就寝時の使用を控えるようにとよく言われる電気製品もあります。
電気毛布は、特に危険性の高い製品だと言われています。
電気毛布を使用して就寝しているときは、強力な電磁波が寝ている間の長時間全身にかかることになります。
また、電磁波の影響とは別に電気毛布は、人間が自身で調整すべき温度調整機能まで奪い、自律神経を狂わせるとまで言われています。
しかし、寒い冬場はどうしても電気毛布を使いたくなることでしょう。
どうしても使いたい時に良い使い方は、寝る1時間ほど前からあらかじめ電源を入れておき、お布団に入る時にはスイッチを切るようにしましょう。
そうすることで就寝時に身体が電磁波を浴びることはなくなります。
このほかにも、昔ながらの代替方法として、湯たんぽの使用をおすすめします。
体の芯からじんわりと温めてくれる湯たんぽは昔から受け継がれてきた暖房器具です。
電気毛布による電磁波の影響が心配な方は、ぜひ湯たんぽを使ってみてはいかがでしょうか。
アースすることも含めて電磁波を多く発する機器からはなるべく離れるように心がけましょう。
電磁波の危険性!アースは必要なものだった
アメリカなどでは、3口用のコンセントが一般的ですが、日本ではまだまだ2口用コンセントが多く、アースの普及が広がっていません。
しかし、電磁波は私たちにとても悪影響であり、出来ればアース用のコンセントを取り付けることをおすすめします。
また、寝ているときは電磁波を受けやすいとされています。
そういった点でも、一度寝室の電磁波にも注意してみるといいでしょう。