高級なホテルに泊まると、ベッドの足元にスツール(背もたれのない椅子)が置かれていることがありますよね。
なぜ置いてあるのか、その理由をご存知ですか?
足を置いたり、ちょっと物をのせたり…思い浮かべますが、
他にも様々な用途があるみたいですよ。
日常では、あまり馴染みのないスツールについて、ご紹介します!
ホテルのベッドの足元にスツール!用途は?
スツールは、何のために置かれていると思いますか?
スツールが、高級ホテルなどのベッドの足元に置かれているのを見たことがあると思います。
用途としては、元々は足置きです。
習慣として靴を脱ぎ履きしない外国からもたらされたものです。
靴を履いたままベッドに横になっても汚れないように、足置きとして置いたのが始まりと言われています。
また、フットチェアとも呼ばれています。
ベッドのスツールは、背もたれがない椅子で様々な種類があり、使い方も足置きや休憩スペースなど様々です。
本来の足置きとしての使い方以外では、上部のクッション部分を外し、替えのシーツ、枕カバー、布団カバー、毛布やタオルケットなどのベッドリネンを収納する物入れとして活用することができます。
また、上部にクッションが張られていないタイプは、飾り台として活用することもできます。
観葉植物や電話、小物などを置いてもよいでしょう。
あるいは、サイドテーブルとしてベッドの脇に置き、ティーセットやワインなどを乗せておしゃれに利用することもできます。
ベッドの足元に置きたい家具
スツール以外でベッドの足元に置きたい家具をご紹介します。
○ベンチ:
エレガントなベンチは、インテリアとしても美しく、着替えのときにちょっと腰掛けるなど便利な家具です。
まるで高級ホテルにいるような贅沢な気分にもさせてくれます。
○収納つきベンチ:
収納も兼ねているベンチは、子ども部屋のおもちゃなど出し入れするものが多い場所では、大変役立ちます。
カラーボックスなどで直ぐに作れるのも魅力です。
○木製ブランケットボックス:
ブランケットボックスとは、毛布、シーツなどのベッドリネンを入れるボックスです。
寒いときでも直ぐに毛布を取り出せるようにベッドの足元に置かれていることが多いです。
スタイルは様々ありますが、人気があるのは木製のボックスでお部屋に温もりを感じさせます。
○ホープチェスト:
ベッドリネン以外に思い出の品々を入れるトランクやチェストのことです。
映画のワンシーンで、登場人物がトランクの中から何かを取り出して思い出に浸っているのをご覧になったことがあるかもしれません。
思い出の品々をしまうのは、寝室のようなプライベートな空間が選ばれるということもあるでしょう。
英語では「ホープチェスト(希望のチェスト)」とも呼ばれ、思い出や大切なものを保管する場所でもあります。
トランク以外にも、ローチェストや小さなデスクを置いてもいいかもしれません。
ベッドコーディネートでホテルのような寝室に!
寝室のコーディネートにこだわればホテルのような雰囲気が作れます。
どのようなコーディネートがあるのかを見ていきましょう。
○ベッドリネン:
ベッドリネン(ベッドシーツ、枕カバー、掛け布団カバーなど)は、寝室で最も色面積があります。
特に掛け布団カバーなどは、選ぶ色で「静寂」「落ち着き」「暖かさ」といったようなイメージの寝室に変わります。
また、色のコーディネートにこだわって見ると、まるでホテルのような贅沢な空間にもなります。
○ベッドスロー:
ベッドスローとは、掛け布団の足元の方に掛ける長方形の布です。
ベッドでの生活の歴史が浅い日本では、あまり見かけませんが、枕やクッションの色をコーディネートするとホテルのような雰囲気になります。
更にアクセントのカラーを取り入れると、より洗練されてきます。
○ヘッドボード:
ヘッドボードとは、ベッドの頭側に付いた飾り板のことです。
ここを変えるだけで寝室の雰囲気も素敵になります。
ベッドによっては、初めから付いているものもありますが、例えばクッション性のあるものに変えるだけでホテルのような雰囲気になります。
高級ホテルのベッドメイキングを自宅でも!
ベッドスプレッドを利用して、高級ホテルのような素敵な寝室をコーディネートしてみましょう。
ベッドスプレッドとは、ベッド全体を覆う装飾用のカバーであり、ホテルのベッドなどを覆ているカバーのことを呼びます。
ベッドの枕から足元までを覆っていて、布が床まで垂れているカバーです。
また、ベッド本体と枕の部分が分かれているものもあります。
この分かれているタイプですと、枕の部分のカバーを別のカバーにコーディネートすることで、場面に合わせた雰囲気に簡単に変えて楽しむことができます。
ベッドスプレッドは、欧米の生活習慣から生まれたものですから、日本人の私たちにはあまり馴染みがなく、活用方法もわからないかもしれません。
そこで、実際にベッドスプレッドが欧米ではどのように使われているものなのか、ご説明して行きます。
○日常の生活感を隠すために利用されている
人を招いた時など、カバーひとつで生活感のある布団や枕を隠せるため、ベッドスプレッドが利用されています。
○インテリアコーディネートを楽しんでいる
欧米では高級なインテリアを楽しむ方も多く、寝室のベッドも、その時の気分や雰囲気でインテリアを楽しみます。
また、カバーだけで高級なコーディネートにして、楽しめるため、ベッドスプレッドを利用する方も多いです。
○ベッドの汚れやホコリを防ぐためにベッドスプレッドを活用している
日常的にカバーをかけておくと、ホコリよけになります。
更に欧米の方は、就寝時以外は靴を履いたままのことが多く、靴のままベッドに上がることもあります。
そのときにお布団が汚れないようにベッドスプレッドでカバーします。
また、子供たちは自分のベッドをソファ代わりに利用し、お菓子をこぼすことも多いためベッドスプレッドでカバーすることが多いです。
照明やインテリアでホテルのような寝室に!
照明やインテリアを工夫することで、高級ホテルの雰囲気を自宅にも取り入れられて、簡単で素敵な寝室にすることができます。
例えば絵を飾るだけでも、部屋の雰囲気はガラリと変わります。
ベッドのヘッドボードの上の空いている空間や壁を利用し、ハイセンスな絵を飾るだけで、普段の何気ない寝室を非日常的な雰囲気にすることができます。
また、思いきって間接照明を取り入れてみたり、フロアライトや足元のフットライトなど様々な照明を組み合わせて使用したり、テーブルランプにこだわって紙製やランタンなどに変えてみることで一気に雰囲気は変わります。
その際、主照明以外の照明を選ぶポイントは、照明の方向が自由に動かせるフレキシブルなタイプがおすすめです。
また、明かりの色にも気を使ってみましょう。
その他では、様々な形の枕、クッションなどを複数組み合わせればホテルのベッドで寝ているような気分にさせてくれます。
長方形の枕を複数揃えるだけでも自宅の寝室が一気に変わります。
ベッドの手元や足元にランプを灯そう
照明でホテルのような寝室にするためににも手元や足元を照らすベッドサイドランプを活用しましょう。
ベッドサイドランプを選ぶポイントとしては眠りを妨げないことが大切です。
寝室では明かりの強さなどによって、眠りの深さや質が随分と変わってきます。
また、寝室の明かりは落ちついた色ですと気持ちをゆったりとほぐしてくれます。
照明がふんわりとした色合いのものですと直ぐに眠くなるという方も多いのではないでしょうか。
人は、オレンジ系の暖色の明かりをみていると自然に気持ちがリラックスして、心地よい眠りへと誘われるようです。
ですから、色を選ぶなら柔らかい光のオレンジ系の暖色が一番おすすめです。
また、ベッドに横になったときに明かりが直接目に入ることが気になる方は、明かるさを調整できるものや、ライトの方向を自由に調節できるものなどがおすすめです。
明かりの見える位置を少しずらすだけで、随分と柔らかい印象になります。
スツールはおしゃれで便利な優れもの!
物入れになったり、足置きや飾り代としても使えるスツール。
とても優れものですね。
広い寝室をお持ちの方は、ベッドの足元にベンチや小さなデスクを置いて、
ホテルっぽく演出してみるのもいいですね。
壁にはアート、ベッドには複数の枕を置いて、ホテルのような素敵な寝室を作ってみませんか?