朝、起きた時に頭痛を感じたことはありませんか?
目覚めた瞬間から痛みを感じるという人もいらっしゃいます。
なんとも不快な症状ですよね。
また、寝起きだけでなく、熱中症にかかると頭痛がしてしまうのはなぜでしょうか。
今回はそんな頭痛について、後頭部やこめかみなど部位別の原因や対処法をご紹介します。
寝起きの頭痛:前頭部・後頭部
寝起きによるこめかみや後頭部、前頭部などの痛みは、偏頭痛によるものが多いです。
偏頭痛は、寝起きに頭の左右の片方だけ、もしくは前後のどちらかに頭痛がおきます。
主な原因としては、体内のリズムが少し狂っていることが挙げられます。
具体的には、睡眠時間が足りず、脳が十分に休んでいなかったり、熟睡できなかったりなどです。
ですから、睡眠の質を上げ、体内リズムを安定させることで、頭痛はなくなったりします。
寝起きは通常、血管が収縮して、血圧の上昇がみられますが、逆に血管拡張作用のあるチョコレートや赤ワイン、またはかんきつ類の摂り過ぎによって、頭痛が起こったりもするので注意が必要です。
他にも、空腹時や整理中なども原因として挙げられます。
一度頭痛が起こると、吐き気が続くことが多く、光やにおいなどの刺激がきっかけで、痛みが襲ってきたりします。
痛みは、とても強いですから、医療機関で診察してもらい、薬などを処方してもらうようにしましょう。
寝起きの頭痛:目の奥
前頭部、後頭部やこめかみなどが痛む偏頭痛と比べて、目の奥に耐えがたい痛みがある場合は、群発頭痛の可能性が高いです。
この頭痛は、男性によく起こり、なんと女性の4~5倍もの発症率とされています。
頭痛だけではなく、目の充血や鼻水などを伴うこともあります。
また、偏頭痛に比べて、さらに痛みが強いのが特徴です。
寝起きに起こったり、春や秋などの季節の変わり目に、2週間から2か月程度、群発で起こったりするのも特徴です。
もともと、目の神経と頭痛を引き起こす神経は非常に近いですから、眼精疲労から頭痛を発症したりもするので、注意が必要です。
原因としては、やはり血管の拡張が関わっているとされていますが、たばこや気圧の変化なども原因としてあげられます。
群発期に入って、頭痛が襲ってきたら、アルコールは絶対に避けるべきです。
決して、痛みは我慢せずに、お医者さんに診てもらい、薬などを処方してもらいましょう。
場合によっては、純酸素吸入法などを取り入れてくれる病院もあります。
寝起きの頭痛:こめかみ
前頭部、後頭部やこめかみなどが痛む偏頭痛と比べて、こめかみに痛みが集中し、頭が締め付けられるような痛みがある時は、緊張型頭痛の可能性が高いです。
この症状は、こめかみだけでなく、頭全体が痛むことも多いです。
この頭痛は日本人にとって、とてもポピュラーな頭痛です。
頭痛を起こす原因は、他にも何らかの病気や症状が隠れている場合がありますので、決して軽視はせず、病院で医師に相談などするようしてください。
この緊張型頭痛が起こる原因は、首や肩のこりからくる場合が多いです。
首や肩がこっていることで、乳酸が溜まり、血流も悪いので、寝ている間に血管の収縮がさらに強くなるようです。
他にも、精神的なストレスや顎関節症、枕が体と合っていない、など様々な原因が考えられます。
首や肩のこりをほぐすだけでも、ずいぶんと頭痛が和らげられるものですから、ぜひ、長時間パソコンを使用するときには、こまめに休憩をはさんだり、仕事が終わったら、マッサージなどで首や肩のこりをほぐしましょう。
また、患部をドライヤーなどで温めたりするのも有効です。
寝起きの後頭部やこめかみの頭痛をストレッチで治す
前頭部、後頭部やこめかみなどが痛む偏頭痛、首や肩のこり、または目の疲れからくる、緊張型頭痛以外にも、首のトラブルから起こる頭痛があります。
首は神経の通り道なので、首のゆがみを整えれば、10年来の痛みも解消することができます。
首のゆがみやトラブルを解消するためには、ストレッチが効きます。
寝起きに頭痛を感じたならば、痛みの急所である首の付け根を、両手でプッシュしてみてください。
この首プッシュによって、頭痛、肩こり、または吐き気の症状が消えていくのを実感できると思います。
それでも痛みを改善できない場合は、両手の指先を首の付け根に添えて、グッと強く首をプッシュしてみてください。
そのあと、首をそらして首の力を抜きます。
または、首をそらしたまま、首だけ左に向けます。3秒数えて元に戻しましょう。
この動作を数回繰り返します。
このストレッチは、同じように、首だけ右に向けて、同じようにしてみてください。
このように、簡単なストレッチでも、痛みを解消することができることがあるので、ぜひ試してみてください。
熱中症も後頭部やこめかみの痛みの原因に①
熱中症にかかった場合も、後頭部やこめかみの痛みの原因になることがあります。
しかし、頭痛が熱中症からなのか、それとも他の原因によって頭痛を感じているのかは、簡単に判断することは難しいです。
また、頭痛が起こる原因は、ひとつだけではなく、たくさんの要因が重なって起こることもあるので、一概に熱中症だけが頭痛の原因といえないこともあります。
しかし、まず熱中症にかかるような行動をしたかどうかを考えてみるといいでしょう。
具体的な行動としては、気温や湿度の高いところで長時間いるようなことです。
この行動により、体温調整機能が狂ってしまったり、体内の水分、塩分が足りずバランスが崩れてしまい、熱中症を引き起こしてしまいます。
このような環境で、激しい運動をしたり、体調がすぐれていないと、熱中症にかかりやすいです。
頭痛を感じて、熱中症になりやすい行動をしてしまっていた場合で、さらにめまいや立ちくらみ、倦怠感などがあった場合は、熱中症による頭痛である可能性が高いです。
熱中症も後頭部やこめかみの痛みの原因に②
熱中症にかかった場合に、後頭部やこめかみの痛みの原因になることがありますが、過度なストレスや悪い姿勢を続けた場合などでも、自律神経のバランスが乱れて頭痛が引き起こされる場合があります。
暑い天候が続く夏は、暑さによって疲労が重なりやすいうえに、クーラーなどの冷房で急激な気温の変化があり、体の負担が増える時期です。
このような状態が続くと、体はストレスを感じやすいです。そして、緊張型頭痛を引き起こしてしまうのです。
このタイプの頭痛は、同じような痛みが毎日続いたり、頭全体、または首すじや後頭部が締め付けらるように感じる人が多いです。
長時間のパソコン作業や細かい細工物作業によって目の疲れなどを感じ、これらのストレスから頭痛を引き起こすこともあります。
これに比べ、偏頭痛の痛みは、こめかみ、または両側などに、ズキズキと脈を打つような痛みがあります。
さらに、偏頭痛は、痛みの他にも吐き気や下痢、目がちかちかするなどといった症状もあります。
痛みの出る場所によって原因や特徴が異なる
いかがでしたか?
ひと言で頭痛と言っても、前頭部か後頭部か、こめかみか目の奥かなど、痛みの出る場所によって原因や特徴が異なるようですね。
また、熱中症によって後頭部やこめかみが痛くなる場合もあるようです。
暑い日にスポーツを行っている際など、熱中症による片頭痛が起きた場合は、強い日差しや、音などの刺激のない涼しい環境で安静にすると良いでしょう。