ストレス社会とも言われる現代は、いろいろなストレス解消法が提案されています。
そして、その中の一つとして音楽によるストレス解消が注目されているのです。
今回は、ストレス解消や安眠をもたらす音楽の効果と、オススメの音楽や聴き方についてご紹介します。
音楽の効果はいろいろある!
音楽の効果についてご紹介させていただきたいと思います。
まず、音楽には自然治癒力が備わっていると言われています。
例えば好きな音楽を聴いたら元気が出たり、切ない音楽を聴いたら涙が出てきた、といった経験はないでしょうか?
音楽には血液の循環を促し、筋肉の緊張を和らげることでリラックスさせてくれる効果があるそうです。
音楽によって免疫力が上がると言った効果も実際に科学的に実証されているようですね。
また、ストレスに反応して分泌されるというコルチゾールというホルモンが音楽を聴いたりカラオケで歌うことで数値が下がりストレスを軽減させてくれるそうです。
ストレス解消にも音楽は良いんですね。
睡眠にも効果があります。
α波と言うのを聞いたことがあるのではないでしょうか?
このα波が睡眠の質に関わってくるのですが、これはリラックスしている時に出るそうです。
ピアノの音や自然音などがこのα波を出しやすくするという結果もあるそうなので寝る前に聞くと睡眠の質の向上にも役立つかもしれませんね。
ストレス解消に良い音楽とは
ここではストレスに良い音楽についてですが、これは「自分が好きな音楽」が一番良いそうです。
ストレス解消に向いている曲とはいえ、それが自分が好きでなければ余計にストレスを感じてしまいます。
自分のその時の気分に合わせて選ぶのが効果的なようですね。
悲しいときや落ち込んでいる時など、元気が出る曲を聴くのも良いのですが、そういった気分になれない時は落ち着いた曲を聴いて脳を休ませてあげるのも良いかもしれません。
悲しいときに切ない曲を聴くと涙が出てくることもあるかもしれないですが、涙もまたストレス解消には効果があるそうです。
そんなときは、自分の気持ちに逆らわずそのときに合った曲選びが良いのではないでしょうか。
また、普段音楽をあまり聞かない方は自然音を聞いてみると良いでしょう。
風の音や波の音は気持ちを落ち着かせてくれます。
他にも、環境音やヒーリング音楽などもストレスには効果がありますし、気持ちを落ち着けてくれるので良い睡眠にもつながりそうですね。
動画サイトなどでもたくさんあるので試してみては良いのではないでしょうか。
ストレス解消に効果的な聴き方
ストレス解消に良い聴き方なのですが、その一つとして、1日に1時間程集中して聞き、それを数日繰り返し、たまに聞かない日を続ける、といった方法があります。
これは音楽に飽きてしまうことを防ぐためで、間を空けてから聞くことによって高いリラックス効果が得られるそうです。
次に、スピーカーで聞く、といった方法です。
これは、イヤホンで聴くときに比べ、「サウンドデトックス」効果が高くなるからだそうです。
スピーカーで聴くことでその空間に広がる音楽を自由に聞くことができ、そのような効果をもたらしてくれます。
また、音楽を聞く順番にもか関係があるそうです。
落ち込んでいる時などはスローテンポな曲から始め、徐々に明るい曲に変えていくことで気分を回復させてくれる効果があるそうです。
音楽は人の気分に大きく影響をもたらすものなので、悲しいときにはしっとりした音楽で泣き、元気が出てきたら明るい音楽に切り替えていくことによって精神的な疲れを和らげてくれるでしょう。
ストレス解消だけじゃない!クラシック音楽には睡眠効果も
こちらではクラシックについてご紹介します。
クラシック音楽は、中世のヨーロッパで生まれた音楽です。
バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなどが代表的ですね。
クラシック音楽は右脳を刺激する効果があります。
普段人間が生活している時は左脳(言語脳)が主に使われています。
そのため、クラシックを聴くことにより右脳を刺激し、代わりに左脳を休ませてあげることができます。
邦楽だと、歌の歌詞を無意識に追ってしまうので左脳を休ませることが難しいため、歌詞がなくスローテンポなクラシックがストレスの解消には最も効果的と言えます。
さらに、クラシック音楽は、免疫細胞のリンパ球を増やしてくれるので免疫力も高める作用があります。
つまりクラシック音楽は普段疲れた脳を休ませてくれる効果があるのですね。
特にモーツァルトの音楽は、生体機能に刺激を与える高周波を多く含んでいて、これが脊髄から脳にかけての神経系を刺激してくれるので生体機能には好影響なのだそうです。
寝る時にはモーツァルトの音楽がオススメ
ストレス解消や睡眠にはクラシックはとても良い音楽ということがわかりましたね。
睡眠前に聞く音楽で特に良いとされているのは、モーツァルトの音楽なんです。
人体は交感神経と副交感神経のバランスによる影響が大きいのですが、現代のストレス社会では交感神経が過剰に働いてしまい、副交感神経とのバランスが崩れやすくなっています。
副交感神経が働かなくなることでリラックスした状態に入りづらくなるのですね。
そして交感神経が過敏に働き、興奮状態が続いてしまうことで睡眠の質を下げてしまっているのです。
交感神経と副交感神経のバランスを保つためには3500~4500ヘルツの周波数が有効とされています。
この周波数が脊髄から脳にかけての神経に働きかけ、生体機能に好影響を及ぼしてくれます。
そしてその周波数を多く含むのがモーツァルトの曲なんです。
その中でも特に、弦楽器やオーボエが使われている曲が効果的です。
その周波数が体に「1/fのゆらぎ」を与えてくれるので、良い睡眠につきやすいのです。
クラシック音楽は知育にも効果が?
クラシックは「知育」にも効果があるそうです。例えばクラシックは脳に良い影響を与える、とかシナプスが増加し活性化につながる、といった効果があると言われています。
これは1993年にカリフォルニア大学で行われた研究によるものだそうで、クラシックを聴かせることで「空間認識能力」が向上したそうです。
しかし、これだけでは「脳に良い影響を与える」とは言えません。
この結果が誇張されて広まってしまい、実際にはもう一度同じ実験をしたところ、同じ結果は見られなかったそうです。
そのためクラシックが実際に脳に良い影響を与えるのかどうかというのは定かではないようです。
ただ、赤ちゃんに関して言えば、生後6か月頃から急速に聴覚が発達し、3歳をピークに6歳ではこの成長が止まってしまうそうです。
この時期にクラシックを聴かせる、というのは効果がないわけではないようです。
この時期に音に良く触れさせると「絶対音感」が身につくとも言われています。
赤ちゃんに関しては生後間もない頃から、クラシックを含む質の良い音楽を聴かせてあげると知育にも効果があるようですね。
大人にはストレス解消や睡眠、赤ちゃんには知育に良いので、効果的にクラシックを取り入れると良いですね。
音楽の力で笑顔になろう
音楽によるストレス解消や安眠の効果と、効果的な音楽やその聴き方をご紹介しました。
音楽をストレス解消に役立ててもらえたらなと思います。音楽の力は、人々を笑顔にしてくれます。
なお、長期間持続するストレスは病気をもたらす可能性がありますので、自分ではどうすることもできないと判断したらお医者さんなどに相談しましょう。