妊娠した方は分かると思いますが、妊娠中は怖い夢を見ることがあります。
ビックリして目を覚ましたなんて方もいるのではないでしょうか。
今まで怖い夢を見ることがなかったという方でも、妊娠中は怖い夢を見る回数が増えるんです。
妊娠中に怖い夢を見る理由について説明していきましょう。
そもそも夢を見る理由はなに?
夢とは、「眠っている間に脳が記憶を整理しようとするために見るものである」という風に言われています。
本来、脳は記憶をすっかりなくしてしまうということはなく、必要な情報を思い出しやすいように記憶するための取捨選択によって格納していくのです。
あなたが起きている間に経験したこと、見聞きしたものを選別するのに、あなたの脳は睡眠時間を利用するのです。
とはいえ、さすがに脳もあなたが寝ている間にフル回転し続けているわけではありません。
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があり、睡眠の長さ、深さに応じてその2つが切り替わります。
この「ノンレム睡眠」の際には脳も休みますが、「レム睡眠」の際に脳が活動するため夢を見るのです。
そして、その時にはあなたが表層で意識していないような部分、「潜在意識」が表れると言われています。
妊娠中に怖い夢を見るというのは、あなたが何か怖い体験をした、不安を抱えているといった背景があり、その潜在意識が記憶を整理する際に表層化したことが考えられるということです。
妊娠中に怖い夢を見ることは良くあることなの?
妊娠中に怖い夢を見るということは、もはや当たり前のことと考えられています。
いくらお腹の中の赤ちゃんの誕生を望んでいても、あなたが幸せ気分でいっぱいでも、あなたの潜在意識には子どもが生まれてくることへの不安やプレッシャー、思い通りに動けない、飲食が制限される、パートナーとの関係にトラブルが起きるなどといった様々な不満が潜んでいるのです。
普段は意識していなくても、あなたが眠っている間にそれらの感情や気持ちが表層にやってきて、あなたに怖い夢を見せるというわけです。
お腹が大きくなってきた頃に、我が子を愛しているのにお腹を食い破られる夢を見て恐ろしく感じてしまうというママさんもいるとのこと。
こういった妊娠中の夢のことは「プレグナンシードリ―ム」という名前でイギリスではよく知られています。
特に、妊娠初期には幸せ、楽しい夢を見ることが多いですが、後半にいくにつれて怖い夢を見てしまう傾向にあるようです。
妊娠中に怖い夢をみる原因はなに?
普段夢をあまり見ないという人も、妊娠中に夢を見るようになったということが良くあります。
これには、れっきとした理由があり、それは妊娠中のホルモンバランスによってあなたの眠りが浅くなるというもの。
人は眠りの浅い「レム睡眠」の際に夢を見るため、妊娠中に夢を見ることが増える人が多いということです。
そもそも人はどんな時でも眠っている間に夢を見るものなのですが、深い眠りから覚める際には夢のことをすっかり忘れてしまいます。
ところが、眠りが浅い場合には、意識が働いているまま目が覚めるため、夢の内容をハッキリ覚えているのです。
そして、妊娠中にあらゆるストレスや心配事を抱えているママさんは、その意識を反映した悪夢を見ることが多くなり、それをハッキリと覚えたまま眠りから覚めるということなのです。
悪夢ばかり続けて見てしまうと怖い思いをすることになりますが、多くのママさんが通る道なので心配をする必要はありません。
また、赤ちゃんからの悪い知らせということもないのです。
妊娠中に見る怖い夢の夢占い
妊娠中に見てしまいがちな怖い夢についての夢占いをご紹介していきましょう。
まず、人でない何か恐ろしいものを生んでしまう夢の場合、不運なことが起きる予兆であると言われています。
あなたが何らかの不安や悪い予感を抱いているのが原因で夢を見ているのでしょう。
ただし、生まれたものが可愛い、キレイなものである場合は良い兆しです。
お腹の子が流れてしまう夢の場合、懸命に努力しているのにうまくいかない、ということを示しています。
そのまま流産してしまうことを心配する必要は全くありませんが、出産に向けて万全な準備を進めていたとしても何か予期せぬことが起きるかも?と考えておいてください。
単に流産を心配するあなたの意識が表面にでてきたという可能性もあります。
陣痛に見舞われる夢の場合、あなたがなんらかの困難に直面しており、それを乗り越えさえすればいい未来が待っているということを表しています。
妊娠をしていること、出産が近づいてきていることの予知夢である可能性も。
怖い思いをするかもしれませんが、悪い夢ではないのです。
妊娠中の怖い夢を見ないようにするには?
妊娠中に怖い夢を見るのを避けたいというのなら、まずはストレスを極力溜めこまない生活を心がけてください。
あなたが快適にプレママライフを送ることの出来る環境づくりを、家族やパートナーに協力してもらいながら進めていきましょう。
外出で気持ちをリフレッシュするのも大切なこと。
お散歩は心を明るくするためだけではなく、出産をスムーズにするための身体づくりにも繋がります。
不安に考えていることがあるのなら、周囲やお医者さんに相談をしてください。
どうしても周囲に言えないようなこと、トラブルを招く恐れのあることを言いたくなってしまうのであれば、匿名のブログやツイッターでコッソリと吐き出したりヒミツのノートに書き出したりするのもひとつの手です。
また、怖い夢を見ないために締め付けの緩く、リラックスしやすい下着や寝間着を使用するのも重要です。
寝ている最中には、あなたが思っている以上に衣服の締め付けが身体の負担となり、怖い夢を見てしまう原因となるのです。
怖い夢で眠れない時はどうすればいい?
妊娠中に怖い夢を見てしまい、眠れないという時は無理に寝ようとすることを意識する必要はありません。
眠れないのに、寝よう寝ようとする気持ちや焦りがプレッシャーとなってしまいます。
ただ暗い部屋で横たわっているだけでいいのです。
意識を落とさなくても、そうしているだけで心も身体も休まるもの。
眠る努力をするというよりは、寝室にリラックスしやすい環境を整えるということのほうが重要なのです。
怖い思いをした気分を紛らわせたいと思ってもテレビをつけっぱなし、携帯をお布団に持ち込むというような、あなたの休息を妨げるようなことも控えましょう。
楽しいことを考えたり、最近の面白かったことを思い出したりと、内側から気分転換をしていくことのほうが有効です。
真夜中なのにも関わらずお腹が空いてしまった、という人にはホットミルクがおすすめ。
心を落ち着かせる効果があり、身体を温め、妊娠中に欠かせないカルシウムを摂取出来るといいことづくめなのです。
妊娠後も怖い夢を見ることもある
妊娠中は出来るだけ安静にして、ストレスを溜めないようにしましょう。
産後も育児のストレスがあったり、眠りが浅くなることで怖い夢を見てしまうことがあります。
出来るだけストレスが溜まらないように旦那さんに協力してもらいましょう。
また、怖い夢も旦那さんに話をするだけで少し気持ちが楽になることがあります。
言葉にしたくない事もあると思いますが、旦那さんに話してストレスを少しでも減らすようにしてみて下さい。