マンションには洋室と和室と2タイプの部屋がありますね。洋室が増えてきているのも確かですが、和室は無くなりません。
そこには、和室ならではの良さがある証拠なのかもしれませんね。
今回は、そんな和室でもベッドを置きたい方もいますよね。
和室の良さと和室にベッドを置くときの注意点について紹介していきます。
マンションの和室はメリットが豊富?その一
洋風のマンションにも和室が造られている場合があります。和室は居間としても使えますし、邪魔なものを片付けてお布団を敷けば寝室にもなります。
仏壇を置いて仏間として利用してもいいですし、お客様を泊める部屋としても申し分ないでしょう。和室とは非常に万能な部屋なのです。
これが洋室だと、ベッドを設置してしまえば基本的に寝室以外の使い道はありません。個人でくつろぐくらいでしょうか。
このような臨機応変に対応出来るタイプの部屋は、子供の成長に合わせて使用する部屋の数を増やすことが多い、子育て中の家族にとっては有り難いものです。
一日の大半を寝て過ごす赤ちゃんならベビーベッドと両親のお布団を敷き、一人で遊べるくらいの年齢になったらおもちゃを置いてプレイルームへと変えましょう。
そしてそろそろ個室を与えても大丈夫だと判断がついたら、勉強机や寝具を改めて配置して、子供専用の部屋にすると良いですよ。
キッチンやリビングと近ければ、いつでも子供の様子を見ることが出来ます。
大きな家具を動かす必要がないというのは嬉しいですね。
マンションの和室はメリットが豊富?その二
マンションに和室があると嬉しいと感じる人は少なくないようです。
例え寝具がベッドでも、やはり畳の上で寝転がりたくなる時は誰にでもあるのでしょう。
マンションの中には、この畳から伝わるリラックス感に目を付け、リビング兼ダイニングには大きなテーブルセットを置き、隣室には背の低いテーブルと座布団を並べ、和室をリビングとして使い、リビング兼ダイニングは食事時のみ使うように分けてあるタイプの部屋もあるようです。
食事を済ませて満腹になったら、畳で横になりながらくつろぐのもまた一興でしょう。
和室にしかないメリットとしては、押し入れがあることでしょうか。洋室にもクローゼットがありますが、奥行きは全然違います。
衣類だけではなくお布団もしまっておく必要があるため、押し入れの方が広めに造られているのです。
天袋が付いているものは、雛人形やクリスマスツリーなど、特定の日時にしか出さないものを保管しておくのに便利です。
湿気も溜まりにくいので、カビが生えることもあまりありません。
和室のマンションはベッドの跡が無くても畳を交換する?
賃貸マンションから引っ越す際、少しでも出費を抑えるために、壁や床などには傷を付けたくありませんよね。
しかし寝具にベッドを使っていると、動かしたはずみで傷が付きやすく、フローリングならともかく和室の場合は畳を取り替えなければならないかもしれません。
交換する義務はありませんが、借りる時の契約の中に、必要なら畳を交換するべきであるという項目が含まれている場合があります。
畳は一畳4,000~5,000円ほどの費用が掛かります。仮に八畳の和室を使っていたら、およそ40,000円もの金額を支払うことになるのです。
これに加えて、障子や押し入れの襖も取り替える対象に入っています。合計すると50,000円に達することでしょう。
和室有りの部屋を借りるなら、契約内容を確かめるのを忘れないで下さい。
もし記載されていなかったとしても、管理人から畳を取り替えて欲しいと言われることが多いようです。
ほぼ確実に交換しなければならないと分かっているなら、いっそのことベッドを運ぶのはやめてしまっても良いかもしれません。
和室のマンションでベッドを使用するときの注意点
マンションに和室が存在していて、そこでベッドを使うなら注意するべきポイントがあります。
和室は畳敷きなので、フローリングほど耐久性がありません。そのような場所にベッドの重みと、夜間には部屋の住人の体重が掛かります。
それが毎日、数時間ほど続くので、ベッドの脚が細すぎるとあっという間に畳が凹みます。
フレーム全体を使って支えるタイプでも、跡は残ってしまいます。こうなると見栄えが悪くなるだけならまだいいですが、賃貸マンションだと引っ越しの時の敷金に大きく関わります。
ゴム製のマットレスや、ベッドと同じサイズのウッドカーペットを敷いてみると多少は緩和されますよ。
跡が消えなかった場合、修理費を半分負担する必要があるかもしれません。
一目で分かる跡を放置したということは、日常生活によるミスで付いたものとは認められず、注意義務の怠慢と見なされるからです。
部屋を貸してもらっている立場なのですから、傷を付けない努力をするように心掛けましょう。
和室のマンションにベッドを置くためのアイテム
マンションに和室があって、寝具がベッドしかなければ、なるべく畳を傷めないでベッドを設置したいですよね。
そんな時はフローリングマットかウッドカーペットを敷きましょう。どちらも畳の上に敷くだけで、洋室と変わらない床に早変わりします。
フローリングマットは「和室であることは気にせず、とにかく寝室として利用したい」と考えている人に向いています。
ウッドカーペットは切り取りが可能なので、部屋の広さは関係なく合わせることが出来ます。
和室の雰囲気を壊したくない場合はベッドの脚の下に、切ったカーペットやベニヤ板などの木材を挟みましょう。重みで畳が潰れてしまいますが、横にずらした時や、重心を掛けた時の負担は緩和出来ますよ。
特におすすめなのは「畳ベッド」です。その名の通り、ベッドの床板が畳になっているもので、寝転がると畳の感触やイグサの香りが伝わってきます。これならフローリングでも和の雰囲気を感じることが出来ます。
和室に合うベッドのタイプ
マンションの部屋に和室があり、そこを寝室にしようと考えた場合、どんなベッドが合うでしょうか。
まずフレームは木製でなければ上手くマッチしないでしょう。パイプベッドやアイアンベッドが和室に置いてあるところを想像してみて下さい。見事に浮いていますよね。
これらのベッドを好む人はがっかりしているかもしれませんが、木製のベッドは種類もデザインも豊富なので、きっとイメージ通りのものが手に入りますよ。
それからベッドはそんなに高さがない方がしっくり来るでしょう。基本的に畳はお布団を直接敷くものなので、背丈のある寝具を置くと何となく違和感を覚えるのです。出来ればローベッドを選ぶことをおすすめします。
ですが低いベッドは腰や膝に負担が掛かりやすいという難点があります。目覚めてすぐは身体がほぐれていないので、油断するとどこかを痛めてしまうかもしれません。
起きた時に、スムーズに立ち上がれる高さのベッドを使うようにしましょう。
和室にベッドを置くときは跡に気をつけよう
マンションが和室だからお布団を使うという方は今回の記事を見て、ベッドを使用出来ることが分かりましたでしょうか。
気をつけるポイントとしては、やはりベッドの跡です。
しかし、ウッドカーペットやフローリングマットをベッドの下に敷いて置くことで跡が付きにくくなります。
和室のマンションにすでに住んでいる方でも対応出来ますので、是非検討してみて下さい。