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ベッドへ車椅子から移乗 様々なケースの介護方法とポイント

2018.1.30

ベッドから車椅子へ、車椅子からベッドへ、移動するのに介護が必要な人もいます。

そのような動作を、移乗と呼び、高齢者の介護施設や、ご自宅だけでなく、若い人でも麻痺がある場合、必要とされています。

介護する人、される人、双方に無理がない方法を知っておくと、生活が楽になるものです。
今回はそういったポイントなどを中心に、見ていきましょう。

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移乗するときの介護の基本

介護の移乗する際の、自身の運動機能を正しく使うことは、腰痛などを防ぐ大切な動きになります。

身体の運動機能に、支障をきたすと、正しい動きができなくなってしまいます。
そのようなことを防ぐために、相互関係を活かした動きを、「ボディメカニズム」と呼びます。

ボディメカニズムの原理は8つに分けられます。

1)支持基底面積を、広くとるほど、身体は安定する

支持基底面積とは、身体を支える面積のことを、指します。
介護をする方は両足を左右・前後に、広くとることが必要です。

2)介護される人と介護する人の双方の重心を近づける

介護される人と介護する人、それぞれの重心が近いほど移動がしやすくなります。
また、身体を密着させることで余分な力がかかることが少なくなり、介護する人の負担が減ります。

3)大きな筋群を使い水平移動を使う

身体全体の筋肉に力を配分し、腕だけなど1つの筋群だけに緊張を集中させないようにします。

4)介護される人の身体をなるべく小さくまとめる

介護される人の腕や足を組み、身体を小さくまとめることで、摩擦する面積をなくすことができます。
そのため、力の分散を防ぐことができます。

5)介護される人を手前に引く

押すより引く方が、力を分散させないので、介護する人の力が少しで済みます。

6)介護する人の重心移動で介護される人を動かす

背筋を伸ばし、膝の屈伸を使うことで、介護する人の腰を痛めずに済みます。

足先を重心移動する方向に向け、膝の屈伸で重心を移すと骨盤が安定し、スムーズで安定した移動になります。
7)身体はねじらず肩と腰を平行に保つ

不自然に脊柱を曲げたりねじったりすると、姿勢が不安定になり、力が出せないと同時に腰痛にもなりやすくなります。

重心を低くするなどして、介護する人と身体を、なるべく平行に保ちます。

8)てこの原理を利用する

てこの原理とは、支点・力点・作用点のある状態で、小さい力が大きい力に変わる原理です。

ベッドサイドに、膝を押しつけたり、肘をベッド上につけたりするなど、膝や肘をてこの支点とすることで、効率的な動作が可能になります。

これらを活かし、ベッドと車椅子間の移乗をスムーズに行うことが、介護される人、介護する人の負担が減るポイントになります。

また、移動の可否を判断するため、介護される人の体調を確認することや、介護する人は介護される人に、どのように動いていくか、細かく説明することも大切です。

さらに、全て介護する人がやってしまうのではなく、介護される人の自立に向け、できることはやってもらうなど、自然な動きを理解することも注意点としてあげられます。

車椅子からの移乗が必要な人とはどんな方々がいるか

車椅子を利用している人にも、様々な方がいます。

特に、移動や移乗に介護が必要な方は、麻痺や拘縮(こうしょく)を伴っている場合が多いものです。

その程度は人それぞれであり、麻痺も4つに分けられます。
程度により、ベッドからの移乗方法もかわってくるので、まずは4つの麻痺について、詳しく書いていきます。

○4つの麻痺

1)四肢麻痺

両手、両足の麻痺のことを指します。
大脳、脳幹、頸髄などの障害によって起こります。

体幹筋も麻痺するために、座わっている状態を保つことも困難になってしまいます。
そのため、ほとんどの動作に介護が必要です。

2)対麻痺

両足、または腰から下の麻痺を指します。
両腕、腰から上は健全のため、ほとんどの動作を上半身で行いますが、ベッドの移乗には介護が必要です。

3)片麻痺

左右どちらかの、両手、両足の麻痺のことを指します。

脳卒中や、頭部外傷などによって片側の脳や、脊髄などに損傷を受けたときにみられます。
殆どの動作は自律してますが、重度の場合、バランスを保つ能力が低下してしまうこともあります。

そのため、移乗のときなど、介護が必要なことは多くあります。

4)単麻痺

両手、両足のどこか一ヵ所が麻痺してしまった状態を指します。
多くは、末梢神経の損傷が原因です。

自立しているため介護はほとんど必要ありません。
そのため、車椅子を使うケースも稀になります。

単麻痺以外の場合、車椅子からベッドに移乗する際に、介護が必要だといえます。

また、拘縮にも、種類があります。
関節の可動域により、動ける範囲は様々になります。

1)頸部

前後に傾ける動き、身体の中心軸を回す動きなどに影響を及ぼします。

2)肩や肘

肩や肘の角度を狭くする前方の動き、肩や肘の角度を広くする後方への動き、などに影響を及ぼします。

3)手や足

手や足を伸ばしたり、曲げたりする動きなどに影響を及ぼします。

4)股関節

仰向けの状態で、身体の正中面から腰から下を遠ざける外転や、近づける内転の動き、仰向けで股関節と膝関節を直角に曲げ、身体の一部を支点として回転する動きなどに、影響を及ぼします。

このように、股関節の動きや足の動きが悪く、支えが必要な際は、車椅子からベッドへの移乗に介護が必要です。

一部の麻痺で車椅子とベッドに移乗する介護のポイント

移乗が必要な方というと、全身麻痺の方や、なんらかの理由で体に力が入らない方を想像する方が多いのではないでしょうか?

しかし、片麻痺の方、まだある程度支えがあれば自力で立てる方でも、車椅子からベッドへの移乗が必要な場合もあります。

ここでは、左片麻痺がある方として移乗のポイントをご説明していきます。

まず、介護される人に「これからどうやって動いていくか」を説明していきます。

次に、介護する人は、介護される人の健康な足(右足)のふくらはぎの部分まで、車椅子をベッドに近づけます。
そのとき、ベッドと車椅子の角度は15~20度になるように置きます。

介護する人は、介護される人に声掛けをし、健康な手(右手)を、ベッドの柵にしっかりと掴まってもらいます。

そして、手をしっかりと掴まった状態で、お辞儀をするように立ち上がってもらいます。
このとき、ふらつきなどないよう介護する人なるべく傍にいるようにしましょう。

しっかりと立てたら、介護される人は健康な足(右足)を軸に、車椅子からベッドに回転します。
その際、車椅子などに足をぶつけないよう、介護する人は介護される人の麻痺している方(左側)を支えます。

介護する人は、介護される人と一緒に重心を落とすために腰を落とします。

介護される人が、しっかりとベッドに座れたことを確認しましょう。
そのとき、深く座れているか、足底はしっかりと地面についているかを、確認します。

介護する人は、麻痺している左側を支えながら、一度車椅子をベッドから離します。

次に介護される人の、靴を脱がします。
このとき、麻痺している左側を支えるのを忘れないようにしましょう。

最後に姿勢に無理がないか、体調は大丈夫かを介護される人に確認をとり、問題がなければ完了です。

以上が一部の麻痺の場合での、車椅子からベッドへの移乗になります。
このあと、ベッドへ横になるかどうかは、介護される人としっかり相談しましょう。

車椅子とベッドに全介護で移乗するときのポイント

次に全身麻痺の方など、全介護が必要な方の移乗方法をご紹介していきます。

今回は、左片麻痺がある方で、力が入らず全介護をするパターンを想定し、ポイントをご説明していきます。

まずは、介護される人に、「これからどうやって動いていくか」を説明していきます。
介護する人は、介護される人の健康な足(右足)のふくらはぎの部分まで、車椅子をベッドに近づけます。

そのとき、ベッドと車椅子の角度は15~20度になるように置きます。

介護される人に、できる限り車椅子に浅く座ってもらいます。
自力で不可能な場合、お尻を支えてずるように介護し、介護する人がお手伝いをすることも必要です。

次に、介護される人の健康な足(右足)をベッドの方へ一歩出してもらいます。

そして、介護される人の両腕を介護する人の首に回し、介護する人は腰を低くした状態で、上半身で介護される人の上半身を支えます。

さらに、膝が折れて立った状態が崩れないよう、麻痺している足(左足)を、介護する人の足で押さえます。

手をしっかりと介護する人が支えた状態で、声掛けをしお辞儀をするように、立ち上がってもらいます。
しっかりと立てたら、介護される人は健康な足(右足)を軸に、車椅子からベッドに回転します。

このとき、介護する人も一緒に動いていきます。
車椅子などに、ぶつからないよう、介護する人は注意しましょう。

介護する人は、介護される人と一緒に重心を落とすため、腰を落とします。

介護される人が、しっかりとベッドに座れたことを、確認します。
そのとき、深く座れているか、足底はしっかりと地面についているかを、確認します。

介護する人は、麻痺している左側を支えながら、一度、車椅子をベッドから離します。

そして、介護される人の、靴を脱がします。
このとき、麻痺している左側を支えるのを忘れないようにします。

最後に姿勢に無理がないか、体調は大丈夫かを、介護される人に確認をとり、問題がなければ完了です。

以上が全介護の場合の、車椅子からベッドへの移乗になります。
このあと、ベッドへ横になるかどうかは、介護される人としっかり相談しましょう。

移乗するときに車椅子で足を怪我をしない配慮

どうしても、車椅子からベッドへ、ベッドから車椅子へ、と移乗を繰り返していると、車椅子に足をぶつけてしまったりなど、怪我の要因になりやすくなります。

特にぶつけやすいのは、腰などをアームレストに、足をレッグレストなどにが多くなっています。

車椅子によっては、アームレスト・レッグレストが可動可能なものもあり、移乗の際、フットレストのように、ぶつからないよう折りたたむことも可能です。

しかし、折りたためる車椅子ばかりではありません。

また、折りたためるものでも、残った部分が鋭利になっている場合があります。

そういった場合、ひざ掛けのようなものや大き目のタオルなどで、ぶつかりそうなところを保護しておくとよいでしょう。

その一工夫が、打撲などを防ぐ第一歩になります。

ベッドメイキングの大切さ

ベッドや車椅子の移乗を繰り返していたり、普段からベッドを利用していると、ベッドにシワができたり、汚れてくるでしょう。

そういったときに、ベッドメイキングの方法を知っていると、それだけで役に立ちます。
その家庭や高齢者施設でのやり方があるので、やり方は割愛させていただきます。

ベッドメイキングとは、安眠のために寝具やベッド周りを清潔にする方法です。

環境を整えることは、安眠だけでなく、普段の寝心地、動きやすさ、褥瘡を作らない、といった様々な利点があります。

単にベッドを綺麗にするだけでなく、ナースコールの位置や、普段使うものを使いやすいように物の配置をすることも、ベッドメイキングの1つです。

また、清潔を保つことで、感染予防にも繋がります。

そういった様々な視点を理解し、ベッドメイキングをしますが、介護する人が勝手に行っていいわけではありません。

貴重品などもありますので、介護される人にしっかりと許可をとってから、行いましょう。

声掛けをしながら無理のない移乗を

いかがだったでしょうか?

介護する人ばかりの動作ではなく、介護される人も動作をいれるだけで、だいぶ変わってきます。

また、一言でも、声掛けをしていくことで、信頼関係も築くこともできますし、介護される人の不安を取り除くこともできます。

介護する人の、動くポイントもありますが、自分ばかり動いて負担を大きくする必要はありません。

また、介護される人も、少しでも自分でやることで、自立と身体を動かすいい機会にもなります。

声掛けをしながら、お互い無理のない車椅子からベッドへの移乗を行っていきましょう。

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