2ヶ月目でもう寝返り?子育てに思わぬ障害が起きる?

子育てをしている方は、お子さんの発達や些細な変化に敏感になってしまうことも多いかもしれません。

子育ての体験談を見てみると、わずか2ヶ月目で寝返りを打った赤ちゃんのお話がありました。

発達が早いことは一見、好ましい事のように伺えますが、子育てにおいて思わぬ障害が出てしまったそうです。

続きは、1章でお伝えします。

今回は、子育ての体験談を交えながら子供の発達についてお伝えしていきます。

寝返りが早い赤ちゃんは目が離せない!子育ての障害とは

冒頭で触れたように、子育て体験談の中に、2ヶ月目で寝返りを打った赤ちゃんのお話がありました。

このエピソードだけを聞くと、発達が早くて良いことだと思う方もいるかもしれません。
しかし、2ヶ月目という、首が座らない時期に寝返りが始まると、窒息やケガに繋がりかねないそうなのです。

なぜかというと、赤ちゃんは頭が重いため、寝返りを打ったときに体だけをひねり、顔が上を向いている状態になってしまう場合があるからです。

寝返りが早い子供は、筋力の発達も早い場合が多いそうです。

この場合は、首が座るのも早いことが多いので、そこまで心配する必要はないかもしれません。

しかし、発達障害や自閉症を発症していて、その症状である多動により寝返りが早いというケースもあるそうです。

赤ちゃんの段階では、見極めが難しいので、悩んでしまう親御さんも少なくないようです。

首が座っていない状態で寝返りが始まると、四六時中、目が離せないので、親御さんの負担はかなり大きいものでしょう。

次の章では、寝返りが早い赤ちゃんの子育ての体験談と、対策をお伝えします。

2ヶ月目で寝返り!発達が早い赤ちゃんの子育て体験談

1章でお伝えしたように、2ヶ月目という首が座らない時期に寝返りが始まる赤ちゃんは、目が離せず大変です。

子育て体験談を見てみると、同じような経験をお持ちの方がたくさんおり、寝返りでケガをしないための対策を載せていました。

多かった対策が、寝返りを打たないように、赤ちゃんの両脇に固く丸めたバスタオルを置くというやり方です。

タオルなので、ぶつかってもクッションの役割を果たしてくれ、きつく丸めることで強度や安定感も出るのでおすすめです。

それでもバスタオルの間で変な態勢になっていないかと、神経をとがらせていたという方も多いです。

赤ちゃんは、体がとても柔らかいので、少し目を離した隙に、予想もつかない態勢になっていることがあります。

発達が早い赤ちゃんは、子育てにおいてなにかと大変と感じる障害が多いようですが、中にはほっこりとするエピソードもありました。

首がまだ座っていない赤ちゃんがうまく寝返りを打てず、苦しそうにしていると、お兄ちゃんが優しく寝返りの補助をしていたそうです。

お兄ちゃんも小さいながらに、危険だと察知しての行動だったそうです。

子育てはいろいろな人の協力が必要です。
頼もしいお兄ちゃんがいて、親御さんも安心したことでしょう。

2ヶ月目でもう寝返り?障害の兆候を見極める

1章で少し触れましたが、2ヶ月目で寝返りを打つというように、発達が早いことは、障害の兆候である可能性もあると言われています。

発達障害のお子さんをお持ちの方の中に、寝返りやハイハイがとても早かったというエピソードが見られました。

発達障害とは、自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群、注意欠如多動性障害、学習障害に分けられる脳機能の障害です。

3つの障害について解説します。

自閉症スペクトラムとは、自分の世界に入り込みやすく、他者との適切な距離を取ることが難しかったり、こだわりが強いという特徴が一例としてあります。

また、感覚が鋭敏であったり、逆に鈍感であったりします。

些細な音に敏感になったり、光に弱かったりするので、乳幼児期は特に、ストレスの原因となっていないか、様子を伺うなど、細やかなコミュニケーションが求められます。

こだわりが強いということは、得意分野で発揮できれば才能になるので、その才能を伸ばしてあげる環境づくりをしてあげると良いと思います。

次に、注意欠陥障害とは、不注意さが目立ったり、多動が見られたりする障害です。

これも一例ですが、忘れ物が多かったり、1つの物事に集中できず、落ち着きがないという特徴があります。
また、衝動性が強い方もおり、感情のコントロールが難しいことがあります。

これは、トレーニングで改善が可能で、大人になると自然と落ち着くこともあります。

次の章では、学習障害について解説します。

寝返りの早さと障害の関係とは?学習障害を解説

学習障害とは、日常生活は問題なく送ることができ、理解力もありますが、学習のみ、困難であるという障害です。

知的障害とは別で、学習の中でも特定の事柄が困難であるという特徴があります。

例えば、本を読むことはできても字を書くことができなかったり、文字が反転して見えてしまったりというケースがあります。

幼いうちは、文字が反転しているということに気づいたり、状況を説明することが難しいので、親御さんも勉強が苦手なだけだと思い込み、教育熱心になり、叱ってしまうケースもあるので注意が必要です。

冒頭からお伝えしているように、2ヶ月目で寝返りを打ったり、ハイハイが早いといったような変化はわかりやすいですが、発達障害のように内面の繊細さや、特定の学習における問題については素人目にはわからないことも多いです。

少しでも変わった行動を取っていたら、発達障害を疑ってみるということも大切です。
ただし、疑いすぎるのも良くはありませんので、気になったら気にしてあげると良いでしょう。

そして、発達障害は、完治や根治は難しいとされていますが、幼少期にわかればトレーニング次第で不自由を減らすことができるとも言われています。

障害と一言で片づけてしまうのは簡単ですが、切り捨てず、プラスに働くことも多いということを理解しながら上手に向き合っていくことが大切です。

2ヶ月の寝返りも?幼少期に見られた発達障害の傾向

先ほども触れたように、発達障害と診断された方の中に、乳幼児期の発達がとても早かったというケースがありました。

寝返りやつかまり立ち、歩くのも早く、目が離せなかったというお話も多いです。

お子さんが発達障害だと診断された方の体験談の中には、兆候だったのではないかと思われるエピソードが載せられていました。

通常、ハイハイを覚えたあと、つかまり立ちをし、徐々に歩けるようになることが多いですが、この方のお子さんは、ハイハイを覚える前につかまり立ちをしていたそうです。

一概には言えませんが、さまざまな体験談を見ていると、比較的軽度な発達障害のお子さんに、乳幼児期の発達が早いという傾向が見られました。

2ヶ月目、3ヶ月目で寝返りを覚えたというエピソードも多くありました。

また、言葉を覚えるのも早く、多弁であったというケースも見られました。

発達障害は、コミュニケーションにおいて、人との過度の関わりを避ける傾向がありますが、逆におしゃべりで人との関わりを過度に求めるというケースもあります。

発達障害だと診断されるまでは、多弁であることで空気が読めない人だと誤解を招くことがあるそうです。

個性として育てることと、理解してもらう環境づくりが重要と言えます。

寝返りや抱っこにも兆候が?発達障害の指標とは

5章では、発達障害のお子さんを持つ方の体験談をお伝えしましたが、2ヶ月目で寝返りを打ったからといって発達障害だとは限りませんし、成長のスピードが一般的だからといって発達障害ではないという訳でもありません。

とても見極めが難しい発達障害ですが、統計的に出した指標はあります。

乳幼児期に見られる指標で、多く当てはまるようでしたら、発達障害の可能性も考えられるので参考にしてみてください。

◯「指さし」

通常、言葉を覚えていない状態だと、物を示すときに、指をさして伝えようとしますが、発達障害を発症している場合、これをしない傾向にあるそうです。

◯「視線」

通常、家族が話しかけたり、顔を見る際には、目が合うはずですが、発達障害の場合、目が合わないことが多いそうです。

◯「人見知り」

通常、小さいうちは、警戒心が強く、家族以外の人には激しく人見知りすることが多いですが、発達障害の場合、それがないケースが多く、愛想が良い人懐っこい赤ちゃんだと思われることもあるそうです。

ほかにも偏食であったり、抱っこをする際、体をうしろにそらせ嫌がるなどの指標もありました。

これらは、一例ですので、当てはまっても不自由なく育つ赤ちゃんもたくさんいます。
あくまで目安として参考にしてみてください。

寝返りが早い=障害ではない!早期見極めが大切

これまで、子育ての体験談や発達障害についてお伝えしてきましたが、参考になるものはありましたか。

2ヶ月目で寝返りを打ったり、つかまり立ちが早いというのは、発達障害の兆候の一例であり、直接、発達障害に結び付くものではありません。

有名な文豪や芸術家、科学者にも発達障害の傾向が見られた方は数多くいます。

個性として受け入れることはとても大切ですが、発達障害ときちんと診断されることで、不自由さを軽くすることができます。

この記事がお子さんを持つ方に少しでも役に立つことができれば幸いです。