布団干しの頻度や、シーツ・カバーの洗濯頻度はどれくらい?

布団干しって、どれくらいの頻度でしていますか?

晴れた日には必ず干すという方は、ごく僅かではないでしょうか。

また、シーツや布団カバーなどの寝具を洗濯する頻度も、人によって様々かと思います。
「他の人は、どのくらいの頻度でお布団干しやシーツの洗濯をしているんだろう」と気になりませんか?

ここでは一般的な意見をご紹介します!

布団干しの頻度はどれくらい?

まず、一人暮らしの女性の方にお布団を干す頻度はどれくらいか、についてのアンケートを取ってみました。

1位…「月1回以下」29.2% 2位…「干さない」23.4% 3位…「月2~3回」22.9% 4位…「週1回以上」14.1% 5位…「半年に1回以下」10.4%

上記数字の解釈としては、80%近い人は半年に1回以上はお布団を干し、そのうちの40%程度の人は、1ヶ月に複数回干す、と言う感じでしょうか。

正直少し頻度が低いと言えるでしょう。
それでは、干さないと答えた方は、万年床なのでしょうか。

次に主婦の方に聞きました。
一番多かったのは「晴れたら干す」でした。
次に多かったのが「週1回」です。

やはり家族を持つと意識も変わってくるのでしょう。

それでは、実際にはどの程度の頻度が適当なんでしょうか。

お布団の素材別にご紹介します。

・綿…週に2回 3~4時間程度
・化学繊維…週に1回 1~2時間
・羊毛…月に2回 2時間程度(日陰)
・羽毛…月に1回 夏30分 冬1時間(日陰)

以上が目安とされています。

布団干しに最適な時間帯・干す時の注意点

人は寝ている間にコップ1杯分ぐらい汗をかいていると言われています。
ですから、お布団はその汗をたっぷり吸って、湿気を多く含んでしまうんです。

だからこそお布団は、天日干しする必要があるんです。
理想的な時間帯としては、1日で最も湿気の少ない朝の10時~14時くらいまでです。

せっかく干したのに、生乾きでは気持ち悪いですし、カビの原因になります。
また、お布団を取り込んだ後は、広げて熱を取ってください。

あと大切な事は、お布団を叩かないという事です。
よく布団たたきでパンパン叩いていると思うのですが、やめた方が良いでしょう。

叩くとホコリが舞うのでついつい強く叩いたりします。
実はあれはホコリが舞ってるんじゃなくて、お布団の中身が細かく舞っているんです。

いわゆる綿や毛の繊維が壊れて細かくなってしまっているのです。

ですから、ホコリを払おうと思って叩く事は、実は逆効果なんです。
干す頻度が多ければ多いほど、お布団が傷ついてしまいます。

それなのでお布団を干した後は掃除機で吸うか、サッと軽く払うくらいで良いのです。

布団干しの注意点・カバーをつけよう

お布団を干す場合の注意点はまだあります。

お布団を干す時は、カバーを付けたままにしましょう。
直射日光は、お布団の生地を傷めやすいので、なるべく直接当てない事が重要です。

あとは、雨が降った翌日は避けた方が良いです。

ジメジメ続きだと晴れ間がうれしくつい干したくなりますが、当たり前ですが湿気が多いので、乾くどころか湿気を吸い取ってしまうのです。

さて、お布団を干す目的は湿気対策の他に、ダニ退治にもあります。
ダニは高温多湿を好み、湿度が55%以下になると生きられないので、お布団を干して乾燥すれば、それだけ死滅させらる可能性が高まります。

それだけにお布団を干す頻度も多くしたいところなんですが、中々そうもいかないという方は、お布団の上にすっぽりと覆える大きさの黒い布かビニールをかぶせてみて下さい。
何でも良いので、市販の布団干し用カバーでもOKです。

こうする事でかなり温度が上がりますし、乾燥した状態を作る事が出来るのです。
あとはお布団の表面にダニの死骸が付いているかもしれないので、取り込んだ後に掃除機を掛けて下さい。

シーツや布団カバーの洗濯頻度は?

先程までは、お布団を干して、乾燥させることが大切だとお伝えしましたが、次では寝具の洗濯頻度について調査してみました。

主に枕カバーとシーツ、布団カバーについてです。
まず、枕カバーの洗濯頻度ですが、70%弱が月に1回以上、その内の50%が週に1回以上洗っていました。

シーツは60%以上が月に1回以上で、その内の40%が月に複数回洗濯していました。
布団カバーは45%が月に1回以上で、複数回洗濯する人はわずか24%にとどまっています。

いずれにしても洗濯の頻度は、どれも若干低い傾向にあります。

それでは、洗濯する目安はどのくらいでしょうか。

カバーやシーツは、人の体に直接触れる為、雑菌が増殖しやすいです。
さらに髪の毛やふけ、垢などはダニの大好物ですから、放っておくとダニを繁殖させてしまう要因になるのです。

その事からも、シーツやカバーは週に1回は洗いたいところです。
また、冬は夏ほど汗をかかないと思いがちですが、コップ1杯分くらいはかいているので、同じ頻度で洗濯してください。

日本人はシーツの洗濯頻度が少ない!?

このような結果をみると、日本人は寝具の洗濯頻度が少ないと言わざるえません。

前項でご紹介したアンケートは日本と同時に、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、ドイツの5ヶ国の人達にも行いました。

その結果からメキシコでは、週に1回以上洗うか取り替えるが81%、イギリスは68%、アメリカとカナダでも6割以上の人が週に1回以上洗濯や新しい物に取り替えていることが分かりました。

対して日本人は、週1回未満の人が半分以上になり、世界から見ればあまり清潔ではないと見られてもおかしくない結果になってしまいました。

欧米では乾燥機の普及率が高く、大きいシーツも抵抗なく洗えるのかもしれませんが、日本では外で干しても時間が掛かるし、手間だからと言う気持ちが分からないわけではないです。

ただし、世界的に見て週1回というのがボーダーラインとして出てしまってる以上、週に1回以上洗濯する事を心掛けていくしかないのではないでしょうか。

お布団を干して、シーツを替えれば気持ちの良い睡眠が取れるのは間違いないです。

シーツや布団カバーの正しい洗濯方法

週に1回程度の頻度でシーツやカバーを洗いましょうと申し上げてきましたが、正しい方法で洗う事も大切です。

シーツや布団カバーを洗濯する前には、まず注意表示のタグを確認して下さい。

表示に中性と書かれていたら、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使い、表示が無ければ普通の洗濯洗剤で大丈夫です。

また、白いシーツは皮脂汚れが目立ちやすいので、酸素系の漂白剤を使うのも良いでしょう。

その他に汗の吸い取りが悪くなるので、柔軟剤は避けた方が賢明です。

また、最近流行りのボックスシーツは、角にホコリが溜まりやすいので、洗濯機に入れる前にホコリを払っておきましょう。

あとは洗濯機に丸めて放り込むと繊維がすれて傷んだり、毛羽立ちやしわの原因となるので、なるべく広げて入れましょう。

干す時は竿を2本使い、M字にしてピンと張って、風通しの良い場所で干します。
また、直射日光が当たると紫外線で繊維が縮んだり、傷んだりするので、出来れば陰干しにしましょう。

布団干しも洗濯も週1回を目標に

働いている方だと、朝の布団干しは大変ですよね。

仕事が休みで晴れた日には、出来るだけお布団を干してダニ対策しましょう。

布団干しは週1回が理想です。
シーツや布団カバーも、最低でも週1回は洗濯したいですね。

欧米人を見習って、こまめにシーツを洗濯し、清潔なお布団で眠りましょう。