壁にコンセントとスイッチを取り付けるならどこに注意する?

新しく家を建てる場合、壁に取り付けるコンセントやスイッチの位置も自分たちで決めなければいけません。

コンセントとスイッチは、快適に生活するためにもよく考えておくといいでしょう。

今回はそんな、コンセントとスイッチ位置を、失敗しないためのポイントをご紹介していきます。

壁に取り付ける、コンセントとスイッチは意外にも失敗が多い!?

新築を建てる時、スイッチとコンセントの位置で失敗することって意外にあります。
どうして失敗してしまうのでしょうか。

その理由は、計画の時は気付かないことも、実際に住んでから分かることが多いからです。

紙の間取り図や配線図を見てもイメージしにくにいのは当然のことです。
住んでみてから初めて、ここにコンセントが欲しいな、とか、なんでここにスイッチが無いの、とか思うわけです。

それでは、そんな失敗を避けるために注意すべきことはなんでしょうか。

まず、コンセントの失敗を避けるためには実際に家具を置いてみることが大切です。
置いてみると言っても、コンセントの配線を決める時には当然、家はまだありませんので図面上でやってみましょう。

家具を置いてみる理由は、家具を置く位置を決めることでコンセントの位置も決まるからです。
家具と家電を置いてみて、家具の邪魔にならないようにコンセントの位置を決めましょう。
そのときに図面上では見落としがちな、壁に配置するコンセントも忘れないようにしましょう。

このようにしてある程度決めてから、残りのコンセントの位置を決めていきます。
残りのコンセントは、家全体にバランスよく配置していくことが大切です。

コンセントの位置が偏っていると、欲しいと思ったところにコンセントがない、なんてことになってしまい、使いづらい家になってしまいます。

壁の忘れがちなコンセント、ここにあったら便利!①

最近は充電式の家電が多いので、クローゼットや押し入れの中にコンセントがあると何かと便利です。
その理由は、充電中に外に出しておく必要が無くなるからです。

コードレスの充電式掃除機がかなり増えてきていますが、充電のために外に出していると邪魔に感じてくることでしょう。
クローゼットや押し入れの中にコンセントがあれば、しまった状態で充電ができます。

他には、デジカメもしまいながら充電ができます。
これらの他にも、様々な家電の充電用にクローゼットや押し入れに一つでもコンセントがあると便利です。

クローゼット内で延長コードを使うのはやや面倒ですが、外から見る分には目立ちません。
コンセントの位置はどこでも大丈夫ですので、どこかにつけることをおすすめします。

また、ダイニングテーブル下の床に出し入れできるコンセントがあるとかなり役立ちます。
普段は引っ込んでいて、スイッチを押すと出てくるタイプのものです。

ホットプレートやたこ焼き機などを使う時、コードを壁から引っ張ると小さいお子様がいる場合、ひっかけて転んでしまう可能性があります。

テーブルの下にコンセントがあれば、その心配は無くなります。
床の見た目は少し気になるかもしれませんが、テーブルの下にあるのでそれほど目につきません。

あらかじめテーブルの位置を考え、それに合わせてコンセントを配置すれば問題ないでしょう。
テーブルの脚の位置まで考慮しておけば完璧です。

壁の忘れがちなコンセント、ここにあったら便利!②

今の時代、インターネット環境は必須です。
ネットワーク機器には電源が必要です。

自宅では、光回線を引いている人が多いでしょう。
光ファイバーを自宅内に引き込み、インターネット機器を置く場所にはコンセントが必要です。

WiFiを使用する場合にも電波が届かなかった場合を考えて、ルーターのコンセントを付けられるように意外なところにコンセントを配置するのがいいでしょう。

しかし、電波が届いた場合には、使わないコンセントになってしまうため、スイッチで出し入れできるコンセントがおすすめです。
また、エアコン用のコンセントのように壁の高い位置にコンセントを一つ配置するのもいいでしょう。

もしこれが低い位置のコンセントだと、机やベッドなど壁にくっつける家具の裏にネットワーク機器が位置してしまい、壁にくっつけられずに邪魔に感じてしまうことでしょう。

違う階の部屋にWiFiが届くようであれば、その部屋に無線LAN中継機をコンセントに繋げておけば、その階のインターネット環境は万全です。

また、寝室でもコンセントの位置は重要です。

睡眠中に携帯電話を充電している人は多いのではないでしょうか。
このように携帯電話を充電するのであれば、ベッドわきの手の届く距離にコンセントが最低一つは欲しいところでしょう。

理想を言うならば、読書灯に使うテーブルランプ用に二つは欲しいところです。
もし、複数人が同じ部屋で寝る場合は、それぞれにコンセントが必要になるでしょう。

ベッドを置く場所を考えて、両わきにコンセントを配置するといいでしょう。

壁のスイッチの位置や高さはどこに注意する?

注意することは、コンセントの他にもあります。
照明や換気扇など、電気設備を点けたり消したりする電気スイッチも大切です。

細かい要素ですが、その使い勝手のメリット、デメリットは生活の快適さに影響を及ぼします。
住む人が使いやすいように、高さや生活動線に合わせて配置を考えましょう。

一般に、スイッチを取り付ける高さは床から110~120センチが使いやすいとされています。
しかし、高齢者や小さいお子様がいる家庭では、90~100センチと少し低めにしてもいいでしょう。

今の住まいのスイッチの高さを確認し、使い勝手を確認しておくのがいいでしょう。

また、高さだけでなく配置にも注意が必要です。
生活動線に合わせた位置を考え、スイッチを設置した壁が扉や家具に隠れてしまわないようにすることが大切です。

新築の場合、配線計画は早い段階に決めるので、日々の暮らしを想像し住む人の生活動線、部屋の用途や家具の配置などを考慮しましょう。

スイッチを決める際、図面上で打合せをしながら配置を決めますが、やはり実際に使ってみて確認するのが一番です。

電気配線後、調整可能な時期に現場に行き、図面を見ながら使い勝手を確認することをおすすめします。
もしかしたら、予想していなかった発見があるかもしれません。

寝室の壁スイッチは動線に注意しよう!

寝室の照明で考えたいことは、寝室で照明が必要な時の動きについてです。
例えば、眠くなるまでベッドに寝転んで雑誌を読みたいとか、机で仕事や勉強をする、鏡台をおいて化粧をするなど、睡眠以外にも様々な用途があります。

そういう用途も考慮してスイッチの位置を決めないと、不便に思うことがあるかもしれません。

また、寝室からウォークインクローゼットや納戸スペースが続いていることもよくあります。
例えば、夫が深夜に帰宅して早朝に一人で起床して着替えるというような、妻が睡眠中にそのスペースを使うこともあります。

そういう場合、そのスペースの照明を使うわけですが、照明の光が主寝室にまで強烈に差し込んでくると、妻の睡眠が邪魔されるということもあります。
それを防ぐために、主寝室との配線を分けたり、少し出っ張った壁にしたりするなど光が主寝室まで入ってこないようにする工夫が必要です。

スイッチの費用を抑えたかったり、操作が面倒だったりという理由で室内すべての照明配線のスイッチを1つにまとめることもあります。
しかし、ウォークインクローゼットや納戸スペースのスイッチは、上記の理由から別々にした方が便利でしょう。

もしどうしてもスイッチを一つにまとめたいという場合はコンセントを配置し、直接コンセントに挿すタイプの照明を使ってもいいでしょう。

寝室におすすめなスイッチはこれ!

快適な寝室にするために、 スイッチの位置で注意することがあります。

照明にリモコンがついていれば寝転んだまま点灯と消灯が可能ですが、ついていない場合は、スイッチまで移動して消灯しなければなりません。
それってとても面倒な作業とも言えるでしょう。

それを解決するには3路スイッチと言う、2箇所で点灯と消灯ができる配線にしましょう。
3路スイッチにすると部屋の入り口のスイッチで照明器具を点灯し、ベッドの頭近くの壁のスイッチで消灯するということができます。

ここで大切なことは、寝転んだ状態でスイッチに手が届く高さにするということです。
一般的に丁度いい高さにスイッチを取り付けると、身体を起こさなければなりません。
このことから3路スイッチを付けるなら、高さに注意しましょう。

この3路スイッチは、寝室だけでなく子供部屋に設置するのもおすすめです。

また、寝室はスイッチの位置だけでなく、照明にリモコンがあるかどうかも確認しておきましょう。
その理由は、ベッドに入って目を閉じる瞬間に寝転んだまま照明を消灯できるからです。

小さなことですが、眠るという行為は毎日のものです。
もし、3路スイッチもないし、リモコンも無いという場合は、ベッドのわきにコンセントがあれば、スタンドライトなどが代わりになります。

快適にするために、こういったことも頭に入れておくといいでしょう。

コンセントやスイッチ位置を失敗しないために

新築やリフォームでコンセントやスイッチを取り付ける場合、必ず導線を考え取り付けてもらいましょう!

失敗しないためにも、実際の現場に行き、動いてみることが一番です。

また、寝室にもスイッチやコンセント位置は重要なものです。

よりスムーズに眠れるように、3路スイッチやポータブルタイプのスイッチなど、検討してみてはいかがでしょうか。