築年数の古い物件の場合、室内ではなくベランダに洗濯機置き場が設定されていることがあります。
そのようなケースでは、洗濯機の劣化対策や防犯対策が必要になってくるでしょう。
この記事では、ベランダに洗濯機を置くときの注意点や、いくつかの対策についてまとめてみました。
できるだけリスクを軽減させ、洗濯機を長く快適に使えるよう工夫してみましょう。
ベランダに洗濯機を設置!考えられるデメリットとは?①
一人暮らし用の間取りで築年数が古い物件の場合、ベランダや玄関前に洗濯機置き場が設定されていることがあります。
このような物件は、比較的お家賃が安くてお得な印象ですよね。
しかしながら、洗濯機を屋外に置くことで様々な問題が起きやすくなると言います。
そこで、どのようなデメリットが発生してしまうのか、事前に知っておきましょう。
デメリット①:故障しやすくなる
洗濯機のプラスチック部分(樹脂)は、日光からの紫外線によってだんだんと劣化していきます。
さらに、雨風や湿気、気温の変化にも影響を受けやすくなってしまうでしょう。
また、台風などの自然災害によるトラブルも想定し、対策をしておかなければいけません。
デメリット②:汚れやすくなる
排気ガスを含んだ外気や砂埃によって、汚れが目立つようになります。
外側だけでなく内部の洗濯槽にも影響するため、衛生的な状態を保ちにくいと言えます。
デメリット③:凍結すると使用できない
気温の低下によって、洗濯機のホースや水道管が凍結してしまうことがあります。
このように凍結してしまうと、対処するまでは洗濯ができなくなってしまうでしょう。
また、凍結することで故障や破損のリスクも高まるため注意が必要です。
ベランダに洗濯機を設置!考えられるデメリットとは?②
前項に引き続き、屋外に洗濯機を置くことで発生するかもしれないデメリットを見ていきます。
デメリット④:使用する時間帯が制限される
洗濯機の稼働音が原因となって、近所トラブルに発展するケースがあります。
壁に囲まれた室内とは異なり、屋外は周りに音が響きやすいので気を付けてください。
デメリット⑤:洗濯が億劫になることも
当たり前なお話ですが、洗濯機がベランダなどの屋外にある場合、外に出て操作をする必要があります。
その日の気温や天候によっては、わざわざ外まで出るのが面倒になってしまうことも考えられます。
デメリット⑥:盗難のリスクがある
洗濯機そのものだけでなく、洗濯をした衣類や下着が盗まれてしまう可能性があります。
女性は狙われやすいので、特に気を付けていきたいですね。
また、イタズラや嫌がらせなどの被害もあるようです。
一階にお住いの方や玄関前に洗濯機を設置している場合、こうした防犯対策にも目を向けましょう。
次項からは、故障や劣化を防ぐための対策をご紹介していきます。
雨風を防ぐ!洗濯機を長持ちさせるための劣化対策
ここからは、洗濯機を屋外に設置した際の「劣化対策」についてお話ししていきます。
まずは、雨や風を防いでいくことが第一ですね。
ベランダの場合なら、雨よけ用の「カーテン」を取り付けてもいいでしょう。
素材はポリエステルなどで、撥水加工を施されたものが適しています。
これなら雨だけでなく、風や砂埃を防ぐことも可能になります。
さらに、外部からの視線を遮れるため、人目を気にせず作業できるようになるのがうれしいポイントです。
しかし、これだけでは洗濯機の劣化を予防しきれない可能性もあります。
そのため、可能であれば屋外に設置できる「ラック」を用意してください。
※物件によっては、ラックなどの設置が規制されていることもあるので、事前に確認しておきましょう。
木材や金属製のラックを用意し、雨風を避けられるよう工夫します。
高さのあるタイプで、あまり隙間が空きすぎてないものを選んでみましょう。
また、簡易的な方法としては、「簾(すだれ)」を使用するのもおすすめです。
簾は身近なお店で売られていて、お値段も安価なため、取り入れやすいのが利点ですね。
洗濯機を囲うように取り付けられたら、それなりの効果が見込めます。
専用カバーを付けて、より強力な劣化対策を!
次にご紹介する劣化対策は、「カバー」の取り付けです。
洗濯機の開閉部分を考慮しながら、ゴミ袋やレジャーシートを巻き付け、テープで固定すれば簡単につくることができます。
耐久性や見た目に少々難はありますが、雨風や砂埃を防ぐ効果が期待できるでしょう。
しかしながら、洗濯機の屋外設置を想定してつくられた市販品もあるため、そちらを購入するのがおすすめです。
防水・防塵仕様で、なおかつ紫外線予防にも対応していると心強いですね。
こうした洗濯機カバーは、本体だけでなくフタの部分まですっぽりと覆えるタイプが多いです。
そのため、洗濯槽まで衛生的に保ちやすくなるでしょう。
また、デザイン性にも優れていますから、ベランダや玄関前などの人目に付く場所に最適です。
ネット通販では豊富な種類が取り扱われているので、気になる方はぜひ探してみてください。
■参考商品【Mr.You:洗濯機カバー】
防水生地が使用されており、厚手のタイプだと紫外線にも強くなります。
また、5年以上の耐久性が見込めるため、コスパの高い商品です。
サイズは、S・M・L・XLの4種類展開となっています。
洗濯機が外置きでも安心!防犯対策のアイデア
続いて、屋外に設置した洗濯機の「防犯対策」について考えてみましょう。
前述したように、お部屋が一階でベランダが道路に面している場合や、玄関前に洗濯機を設置している場合は注意が必要です。
洗濯機の中に入っている衣類や下着を守るためには、ロック機能付きの洗濯機がおすすめです。
本来は、チャイルドロックとしての役割なので、本格的な防犯対策とまではいかないかもしれませんが、洗濯が終わるまでフタが開かないようになっていると安心です。
在宅中に洗濯をするよう心がけ、終わったらすぐに洗濯物を取りに行きましょう。
また、洗濯機本体の窃盗を防止するためには、ちょっとした細工を施してみてください。
近くの柱や柵を利用しながら、洗濯機をチェーンでくくってみたり、洗濯機カバーに鍵を取り付けるだけでも防犯効果があると言います。
洗濯機を狙っている泥棒に「これは盗るのに手間がかかりそうだ…」と、思わせることがポイントです。
さらに、防犯ブザーなどで本格的な対策を行っている方もいます。
洗濯機は安いものではないので、日頃からこうした防犯対策を意識していきましょう。
ベランダに洗濯機があっても大丈夫!快適に暮らすためのコツは?
これまで、洗濯機を屋外に設置した際の、様々な対策をご紹介しました。
洗濯機の劣化対策や防犯対策をしつつ、快適に暮らすためのコツについてもお話ししておきましょう。
ちょっとしたことに気を付けていくだけで大丈夫です。
●洗濯機のお掃除はこまめに行う
洗濯機に付着してしまった汚れは、定期的に拭き取りましょう。
それだけでなく、内部の洗濯槽もきれいにしておくことが理想です。
洗濯槽クリーナーなどを利用し、効果的に汚れや雑菌の除去をしていきましょう。
●高価な洗濯機を選ばない
外置きの場合、高性能な洗濯機を購入するのは避けたほうがいいでしょう。
ベランダや玄関前に設置していると、どうしても汚れが付着しやすくなります。
その分、劣化が早まってしまうことは避けられません。
さらに、値段が高額な洗濯機は、盗難のリスクも高まってしまいます。
そのため、知人から譲り受けたものや、中古品で十分だと言えます。
●洗濯は朝に済ませる
朝出かける前の時間帯は、人通りも多く窃盗の被害を受けにくいようです。
さらに、常識範囲内の活動時間帯に洗濯をすれば、騒音トラブルに発展することも少なくなるでしょう。
洗濯機が外置きの場合、ちょっとした工夫が必要!
今回は、洗濯機置き場が屋外だったケースを想定し、考えられるデメリットや対策についてお話ししてきました。
雨風や砂埃による故障、紫外線や気温差による劣化のリスクがあることを踏まえ、環境に合わせた対策が必要です。
また、場合によっては、防犯対策も考慮していきましょう。
この記事が、快適な生活への足がかりとなれば幸いです。