都会的でおしゃれなモダンスタイルのインテリアは、世代を問わず人気があります。
しかし、海外ホテルのような雰囲気を演出することは、なかなか難しいもの。
そこで、より魅力的で洗練された空間にするため、インテリアの決め手となる「カーテン」のコーディネートを中心にお話ししていきましょう。
今回は、モダンスタイルのテイスト別にご紹介します。
おしゃれなモダンスタイルは進化している!
モダンスタイルの「モダン」とは、近代的な新しさを指します。
徹底的に無駄を排除したインテリアスタイルなため、どこか冷たいイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし現代では、その解釈やテイストの範囲が広まりつつあることをご存知でしょうか。
そこでまず、従来のモダンスタイルとの違いを比較してみましょう。
<素材感>
一昔前までは、金属などのツルツルとした素材感が好まれていたモダンスタイルのインテリアでしたが、現代ではウォールナットのような高級感のある木材を使用した家具を取り入れることも増えました。
こうした木材の家具が用いられるテイストには、ナチュラルモダンや和モダンが該当するでしょう。
<カラー>
従来のモダンスタイルでは、ホワイトやブラック、グレーといった無彩色に、ビビットなカラーリングをプラスすることが基本でした。
しかし、現代ではアクセントカラーに、深みのあるワインレッドやネイビーを用いることもあります。
このような配色は、おしゃれなラグジュアリーモダンやシンプルモダンにぴったりです。
より流行のモダンスタイルに仕上げたい方は、上記を参考にしてみてください。
次章では、インテリアにおけるカーテンの役割について考えてみましょう。
カーテンでインテリアの印象が決まる!
遮光性や省エネ効果など、さまざまな機能のあるカーテンですが、そのコーディネート次第でインテリアの雰囲気はガラッと変わります。
まずカーテンを選ぶ際には、「メインカラー」と「アクセントカラー」、どちらの役割を担うのか決めてください。
もしも、カーテンをメインカラーにする場合は、インテリアのイメージを左右するソファやラグと色味を統一します。
寝室であれば、面積の広いベッドカバーに合わせましょう。
そうすることで空間がまとまり、整った雰囲気を演出できます。
また、カーテンをアクセントカラーにする場合であれば、クッションなどの小物類と色味を統一してください。
目立つアクセントカラーをカーテンに取り入れることで、より個性的でインパクトのある空間になります。
それだけではなく、小物との統一性を持たせることで、ほどよく調和した絶妙な仕上がりとなるのです。
さらに、今回のテーマであるモダンスタイルのお部屋ならば、エッジの効いたプリントカーテンがおすすめです。
奇抜で斬新なデザインもおしゃれですが、シンプルな模様も流行しています。
もちろん無地という選択肢もありますので、ご自分の好みで選んでみましょう。
ナチュラルモダンテイストには風合いのあるカーテンを
ここからは、モダンスタイルのインテリアテイスト別に、カーテンコーディネート例をご紹介します。
まずは、近年流行している「ナチュラルモダン」テイストです。
すっきりと洗練された雰囲気を残しつつも、木材やグリーンでナチュラル感をプラスしたモダンテイストは、若い世代を中心に人気が高まっています。
しかし、ただナチュラルなだけでは、モダンな要素が薄まってしまいますから、デザイン性の高い家具を揃えることがポイントです。
そんなナチュラルモダンテイストの空間には、あっさりとしたイメージのカーテンが合います。
カラーは、ホワイトやアイボリー、アースカラーなどが適しています。
また、主張しすぎない模様であることも重要です。
ボーダーやストライプといったシンプルなラインや、単純なモチーフのプリントがおすすめです。
そして、なるべくポリエステルのような化学繊維ではなく、自然素材を使用したカーテンを選びましょう。
そうすることで、ナチュラルモダンな空間に、より統一感が出ます。
リネンや綿などで、ざっくりとした風合いのおしゃれなカーテンを探してみましょう。
和モダンテイストでしっとりとおしゃれな雰囲気に
次にご紹介するのは、和風な要素をミックスさせた「和モダン」テイストです。
和モダンテイストは、畳のように伝統的な日本家屋のテイストを残しつつも、欧米のモダンスタイルを融合させています。
おしゃれで落ち着いた雰囲気なため、ご年配の方はもちろんのこと、若い世代にも人気が広まりつつあります。
内装や家具においては、竹や木材を使用した、素材感を楽しめる風合いのあるものがぴったりです。
木のぬくもりやあたたかみを感じさせつつも、すっきりとした印象になるよう工夫していきましょう。
そんな和モダンテイストですが、新感覚のインテリアスタイルなので、カーテン選びに悩むことも多いのではないでしょうか。
基本的には、ナチュラルモダンテイストと同様に、主張しすぎないカラーリングやデザインがおすすめです。
ブラウンやライトグリーンなどの渋い色味で、素材感や織り方に和を感じさせるものがいいでしょう。
例えば、光沢感のある糸を仕込んだものや、唐草模様のカーテンなどは人気が高いそうです。
さらに、透け感のあるレースカーテンであれば、趣のあるアンニュイな空間になりますね。
ラグジュアリーモダンテイストならばカーテンもリッチに
続いてご紹介していくのは、高級感漂う「ラグジュアリーモダン」テイストです。
その特徴は、装飾性の高いデザインやスタイリッシュな雰囲気にあり、ホテルライクなお部屋を目指す方に最適でしょう。
上質な家具やファブリックを揃え、いかに非日常感を演出できるかが勝負となっています。
そんなラグジュアリーモダンテイストのインテリアには、光沢の美しいカーテンを選びましょう。
水面のように輝き、シルクのような上品なツヤがあれば、よりテイスト感が増していきます。
そしてカラーリングは、シックなブラックやグレーもいいですが、冒頭でご紹介したような深みのある色味もぴったりです。
アクセントとして、おしゃれなカーテンタッセルをプラスすれば、よりリッチな空間になりますね。
また、さらにラグジュアリー感を高めたいときには、カーテンのヒダ(プリーツ)に注目してください。
このヒダが多ければ多いほど、カーテンにボリュームが出ます。
重厚感や高級感が増していくため、大変おすすめです。
シンプルモダンテイストでおしゃれにすっきりと
最後にご紹介するのは、すっきりとした印象の「シンプルモダン」テイストです。
シンプルモダンテイストは、白を基調に淡い色の内装で統一されていることが多く、飾り気が少ないことがポイントとなっています。
近年では、持たない暮らしをする「ミニマリスト」が注目されるように、物を減らすことをライフワークとしている人が増えています。
そのため、今後もシンプルモダンテイストの人気は高まっていくでしょう。
カーテン選びにおいても、シンプルなデザインや淡いカラーリングが好まれる傾向にあります。
しかし、モダンな要素を残すため、あえてインパクトのあるプリントカーテンを選ぶこともおすすめです。
エタニティを感じさせる、おしゃれなスパイラル柄や、濃淡のはっきりとしたストライプ柄などもいいですね。
ただシンプルにコーディネートするだけでなく、遊び心や個性、デザイン性を忘れないようにしましょう。
おしゃれなカーテンで上質なモダンスタイルが完成!
今回は、モダンスタイル別にカーテンコーディネート例をご紹介しました。
カーテンは、お部屋の顔とも言える、重要なインテリアアイテムです。
カラーリングだけでなく、素材や風合いにも注目し、こだわりのカーテンを探してみましょう。
それぞれのテイストに合ったものを選び、より魅力的なお部屋に仕上げてください。