ホームセンターのコーナンで、自社ブランドから出ている高反発マットレスがあります。
他の寝具メーカーで購入すると、高反発マットレスはなかなか効果です。
その他のメーカーと比べると、コーナンの高反発マットレスはリーズナブルです。
安いことは嬉しいことですが、機能性は一体どうなのでしょうか?
商品記載事項から予測し、独自の見解を盛り込みながらお伝えします。
コーナンブランドの高反発マットレスの機能性は?
今や寝具メーカーだけでなくホームセンターでも、手軽に、高反発や低反発の特殊なマットレスが買えるようになりました。
近畿地方を中心に営業しているホームセンターのコーナンでは、寝具に関連する商品が数多く展開されていて、もちろんマットレスも扱っています。
さて、ホームセンターで購入できるマットレスの性能はどうなのでしょうか?
コーナンブランドが販売している高反発マットレスについて調べてみました。
・商品名:プロファイル高反発 三つ折りウレタンマットレス
・サイズ:幅100×長さ200×厚さ5cm
・材質:ウレタンフォームカバー
・硬さ:63N
・復元率:98%
・販売価格:¥5480(税込)
「寝姿勢をサポートする快適マットレス」として売り出されているこのマットレスを、「プロファイル加工」「硬さ」「復元率」「素材と厚さ」から徹底的に検証してみましょう。
コーナン高反発マットレスのプロファイル加工
プロファイル加工とは、素材の表面を凸凹加工した特殊な加工のことです。
そして、体圧分散性をアップさせる高反発マットレスに、主に使われます。
体圧分散性の高いマットレスを使うと、特に沈み込みやすい肩やお尻に集中する圧力を身体中に均一に分散させてくれます。
そのため、肩甲骨や腰にかかる負荷を軽減し、肩こりや腰痛を予防する効果が期待できます。
また、理想的な寝姿勢を維持できるとされています
その理由は、体圧がかかった部位は血行が悪くなります。
それを改善させようと無意識にうっていた寝返りが、マットレスの優れた体圧分散性で格段に減るからです。
そして、プロファイル加工の凸凹には、点による指圧効果もあるため、さらにリラックスした状態へと導くとも言われています。
さらに、マットレスと身体の間に空洞ができるため、通気性も良くなり、寝汗などの不快感も少なると言えるでしょう。
コーナンの高反発マットレスは、このプロファイル加工が施されているという点からのみ考えると、体圧分散に優れた、リラックス効果のある、通気性のよいマットレスということが言えるでしょう。
コーナン高反発マットレス!本当に高反発?
高反発マットレスは名前のとおり、反発力の強いマットレスです。
柔らかいマットレスだと、どんな寝姿勢でも肩や腰部が沈み込んでしまいます。
その点、高反発マットレスは強い反発力で押し返すため、身体の一部のみが沈み込まず、背骨をまっすぐに保ったままの正しい寝姿勢を維持できます。
この身体の凹凸を支える反発力が、腰痛改善やリラックスした心地よい眠りの鍵になっているのです。
また、マットレスの反発力や硬さを示すのに、ニュートン(N)という単位が使われています。
このニュートン数が大きいほど、反発力が高く、硬いマットレスということになります。
明確な区分はありませんが、低反発マットレスの主流が60Nであることから、少なくとも100N以上のマットレスが高反発と呼べるものです。
しかし、コーナンの高反発マットレスは63Nという記載があるので、数値だけを見ると高反発とは言い難いものがあります。
あくまで数値上の見解ですが、やや柔らかい質感であると言えるでしょう。
そのため、先ほど触れた体圧分散による効果を大きく求めることは控えた方が良いかもしれません。
コーナン高反発マットレス!復元率はどのくらい?
次に、マットレスの復元率を見てみましょう。
復元率とは、マットレスのウレタン素材に圧力をかけた時に、元の大きさに戻る割合のことを言います。
復元率が高いマットレスはへたりにくく、購入時と同じ寝心地を長く保つことができます。
ここでしっかり把握しておくべきことは、復元率と反発力の違いです。
マットレスに圧力がかかった時に、「元の大きさにどれだけ戻ったか、という状態を示すもの」が復元率です。
そして、「元の大きさに戻るのにかかる力を示すもの」が反発力となります。
つまり、復元率が耐久性を、反発力はマットレスの硬さなどの寝心地を知る手掛かりになるわけです。
コーナンの高反発マットレスは、復元率が98%とされています。
この復元率が98〜99%の場合は、約8〜10年の耐久年数が提示されています。
そのため、耐久性に優れ、へたりにくく、長く使えるマットレスと理解して良いでしょう。
コーナン高反発マットレス!素材と厚み
次は、高反発マットレスの寝心地を、素材と厚みから考えてみましょう。
高反発マットレスの素材として主流なのは、高反発ウレタンフォームです。
この素材は密度の高いスポンジで耐久性がありますが、他の素材と比較すると通気性は劣り、カビやダニからマットレスを守るために、除湿ケアが必要になります。
また、高反発網目繊維構造(エアー系)も、よく使われている素材です。
こちらは密度の低い、釣り糸を丸めたような形状の特殊化学繊維で、通気性が高く、丸洗いができるのが大きな特徴です。
さらに、高反発マットレスの寝心地には、マットレスの厚みも関係してきます。
10cmより薄いものは底つき感を感じ、高反発マットレスの優れた特徴である体圧分散を発揮しにくくなります。
底つき感とは、実際に寝転んだ時に直接床の硬さを感じる感覚のことです。
この感覚があると、腰に負担がかかって正しい寝姿勢が維持できません。
個人個人の使い方や、体型によっても違いはありますが、床やベッドフレームに直接敷くのなら、10cm以上17cm以下が最も適した厚さとも言われています。
コーナンの高反発マットレスは、高反発主流のウレタンフォームが使われ、耐久性があるものですが、厚さが5cmとかなり薄いため、底つき感を感じる心配があります。
コーナン高反発マットレスの評価は?
上記の4項目からコーナンの通販サイトの情報をもとに、コーナンオリジナル商品の「プロファイル高反発 三つ折りウレタンマットレス」の機能性や寝心地を検証してみました。
素材のウレタンフォームにプロファイル加工をしていることで、一般的なウレタンマットレスよりも通気性が高いことがわかります。
それに加えて、復元率の高さから、丈夫でへたりにくく耐久性に優れていることも予想がつきます。
そして、他の寝具メーカーに比べて、高反発や低反発マットレスとしては手の出しやすい、お手頃な値段です。
持ち運びや収納に便利な三つ折りタイプという利点も持ち合わせています。
しかし、反発力が弱いうえに、厚さが5cmと薄手であることから、せっかくの体圧分散の効果を発揮しづらく、「高反発!」と言い切るには少し疑問点があります。
どちらかというと、低反発の寝心地に近い丈夫なマットレス、という印象でしょうか。
マットレスの寝心地には好みがありますし、床や畳に直敷きする場合もあれば、二段ベットやロフトベッドで使うなど、使用方法も様々です。
硬さや復元率、素材や厚みは、マットレスを購入する際に、重要な手掛かりになりますが、情報だけにとらわれず、実際にお店でマットレスに触れ、実感することが大切です。
コーナンをはじめとするホームセンターでは、なかなか寝心地を試すことが難しいですが、店員さんに相談するなどして、慎重にマットレスを選んでみて下さい。
ホームセンターでのマットレス購入は慎重に!
お手頃な値段で、高性能かつ多種類の商品を提供しているのがホームセンターの最大の特徴です。
寝具はもちろん、マットレスもたくさんの種類のものが展開されています。
ホームセンターのマットレスは、価格に左右されず、製品に記載されている情報を参考に、実際に目で見て、手や身体で触れて、できることなら寝転んで、よく吟味してから購入してください。