インテリアにはアンティーク家具を!安いのはニセモノ?

魅力的な美しさのある「アンティーク家具」に、憧れを抱いている方は少なくないでしょう。

インテリアに取り入れたら、きっと素敵なお部屋になりますね。

また、近年では、お値段の安い「アンティーク風家具」も人気です。

そこで今回は、アンティーク家具の定義や、その魅力についてお話ししていきます。

「アンティーク家具」と「ビンテージ家具」の違い!安い物には要注意?

はじめに、「アンティーク家具」と「ビンテージ家具」の違いから探っていきましょう。

どちらの家具も、古い年代につくられたということは一緒です。

お洒落なインテリアショップでは、この2つが扱われていることも多いと思いますが、どのような違いがあるかご存知ですか?

まずは、アンティーク家具についてお話ししていきましょう。

「アンティーク(antique)」は、もともとフランス語で、古美術や骨董的価値を意味しています。

そして、「製造されてから100年以上経過していること」が定義となっています。

これは、アメリカが制定した、通商関税法の中で明記されているのです。

一方で、ビンテージ家具はどうでしょう。

「ビンテージ(vintage)」は、古くて価値が高いという意味を持ちます。

そのため、定義は「製造されてから100年に満たないけれど、価値のある家具」となっています。

また、あまり製造年月が経っていなく(30年未満)、比較的お値段が安い家具は「古物」と区別されます。

こうしてまとめてみると、アンティーク家具とビンテージ家具には、製造年代に違いがあることが分かりました。

双方ともに、古くて価値のある家具であることには変わりないようです。

あまりにも価格設定が低い物であれば、本物ではなくアンティーク風の加工を施された新品の家具でしょう。

本物志向の方は、お気をつけください。

インテリアに深みが出る!アンティーク家具の特徴

アンティーク家具の特徴は、主に3つです。

〇機械で生産されていない

100年以上前に製造されたことが定義となっているアンティーク家具は、その時代の職人によって、ひとつずつ手作業でつくられていることが特徴です。

そのため、現代の家具にはない、優美さや繊細さを感じます。

同じように見える家具であっても、木目やカラーに個体差があり、そのオリジナリティを実感できるでしょう。

〇クオリティが高い

年代物のアンティーク家具は、贅沢な素材を使用しています。

耐衝撃性に優れたウォールナットや、稀少価値の高いマホガニーなどといった、贅沢な木材が挙げられます。

また、透かし彫りなどの高度な装飾も魅力です。

機械が発達する前につくられたことを不思議に思うほど、繊細な細工でしょう。

〇価値がある

長い年月に渡って、さまざまな人に使い続けられた家具には、特別な価値があります。

現代まで形を残すことができたのも、適切な修理を重ね、丁寧に扱われてきた賜物だといえます。

そんなアンティーク家具は、量産された安い家具とは違い、上質なインテリアを演出することができるでしょう。

アンティーク家具のデザインはインテリアを変える!

続いて、アンティーク家具のデザインに焦点を当てていきましょう。

アンティーク家具は、主にヨーロッパ製です。

そのため、実用的な家具を好む日本の製品よりも、デザイン性に優れています。

本場では、機能面よりも見た目を重視しています。

どれも、時代に流されない美しいデザインばかりで、飽きがこないのもうれしいポイントです。

そんなアンティーク家具は、とくに「脚」のデザインが凝っています。

【ツイスト】

・クルクルとねじれた形状をしている

・お菓子の名前が由来

【パッドフット】

・下部にボリュームがあり、くびれたデザイン

・ゴルフパットに似ていることが名前の由来

【バルボスレッグ】

・球根状という意味(ブルボーズやブルバスとも呼ばれる)

・球根のように膨らんでおり、優美な細工が特徴的

【カブリオルレッグ】

・ゆるやかな曲線で、下がっていくほど細くなる

・女性の美脚を彷彿とさせるデザイン

まだまだ紹介しきれないほど、たくさんのデザインがあります。

お値段が安い、現代の量産された家具にはない魅力が、たっぷりと詰まっているのです。

そんなアンティーク家具で、インテリアのグレードをアップさせましょう。

初心者必見!アンティーク家具のお手入れ方法

はじめてアンティーク家具を購入した方は、そのお手入れにお困りではないですか?

購入時は、普段使いできるようメンテナンスされてはいるものの、やはり定期的なケアが必要になります。

<木材の場合>

とくに、毎日使うテーブルや椅子は、ツヤがなくなってきたと感じたら、アンティーク用のワックスを塗りましょう。

ワックスを塗ることで、木材表面の保護ができ、より長持ちさせることにつながります。

ツヤや汚れが気にならない場合であっても、3ヵ月に1回の頻度で塗布するのが好ましいでしょう。

<ガラスの場合>

ガラスであれば、やさしく乾拭きをして、小まめにホコリを取り除きましょう。

アンティーク家具は繊細なので、力を入れ過ぎるのはNGです。

破損の原因となってしまいます。

また、取れにくいシミがあるときには、ガラス用研磨剤を使用することもできます。

もしくは、お値段の安いメガネ用クリーナーでも代用可能です。

<ブリキの場合>

ブリキは錆びやすいため、乾拭きが適しています。

黒ずんでしまったときや、錆や汚れがひどいときには、金属用研磨剤を使うのもいいでしょう。

このようなケアを欠かさず、魅力的なインテリアを維持していきましょう。

安い「アンティーク風家具」を利用するのもアリ?!

ここからは、お値段の安い「アンティーク風家具」についてお話ししていきます。

やはり、貴重なアンティーク家具は、高額になる傾向があります。

大きなテーブルやキャビネットであれば、50万円以上の値がつくのも珍しくありません。

しかし、そこまで予算がない方でも、アンティーク風の家具であれば、気軽に手に入れることができます。

近年は、アンティーク風の加工を施した家具をよく見かけます。

もちろん、本物のアンティーク家具と比較すれば、風合いは劣るかもしれませんが、精巧な製品もあります。

大衆向けのインテリアショップであれば、お安く購入することができるでしょう。

新品の物であっても、キズ加工や汚れ加工がされており、きっと満足のいく家具に巡り合えるはずです。

インテリアを格上げ!安いアンティーク風家具をより本格的に見せるには?

最後に、お値段の安いアンティーク風の家具をインテリアに取り入れるときのポイントをご紹介します。

より本物に近づくよう、イメージを実現させましょう。

〇木材のカラー

テーブルや椅子、チェストやキャビネットなどは、濃いめのブラウンカラーで統一しましょう。

濃いブラウンは、重厚な雰囲気やレトロな印象を与えます。

また、お部屋を明るくしたい方には、白すぎない「オフホワイト」の家具もおすすめです。

エレガントな雰囲気を演出することができるでしょう。

〇スタッキングチェアをレイアウトする

スタッキングチェアとは、積み重ねることができる椅子のことです。

個性的なデザインが多いので、空間をレトロな雰囲気にしたいときに活躍します。

背もたれが高く、座面がベロア生地であれば、より古めかしい印象になります。

アンティーク家具でワンランク上の空間を

今回は、アンティーク家具についてお話ししました。

時代を超えて愛され続けてきた家具には、特別な価値があります。

その繊細で優美なデザインには、根強いファンも多いのです。

金額やユーズド感に抵抗がある方は、アンティーク風の家具からはじめてみるのもいいですね。

気になる方は、さっそくインテリアショップをのぞいてみましょう。