使わないお布団をしまいたくても、かさばって収納が大変ですよね。
しかし、押し入れやクローゼットなどの限られた収納スペースも、少し工夫するだけで、お布団がすっきりと収納できます。
布団圧縮袋や布団収納ケースなどは、機能性と正しい使い方を踏まえて、最適なものを選びましょう。
簡単にできる収納スペースの湿気対策もしっかりと把握し、衛生面も考慮したお布団収納を心掛けましょう。
お布団収納の天敵!簡単にできる湿気対策
一般的にお布団を収納する押し入れやクローゼットは、襖や扉を閉めると密閉された空間で、どうしても湿気がたまりやすくなります。
梅雨時などの雨の多い季節はもちろんのこと、冬の乾燥した時期でも加湿器などを使うために、1年を通して湿気の多い場所といえます。
この湿気はカビ菌を発生させ、これを餌にダニも繁殖させてしまいます。
せっかく干して片付けたお布団が、「収納中にカビやダニだらけ」なんてことにならないように、押し入れやクローゼットなどのお布団の収納スペースには湿気対策が重要です。
ここでは、簡単にできる除湿方法をご紹介してみましょう。
まずは、定期的に襖や扉をあけて風を通し、こまめに収納スペースを換気しましょう。
エアコンや扇風機を利用するのもひとつの手です。
また、すのこを壁に立てかけたり床に敷いて、直接お布団が触れないような工夫も大切です。
お布団が床や壁に触れていると、そこから湿気を吸ってしまいます。
さらに、除湿剤を置くと効果的です。
収納スペースの湿気に気を配り、上手にお布団を収納しましょう。
押し入れのお布団収納
季節ごとにお布団を入れ替えたり、お客様用に用意してあったりと、使っていないお布団の収納には頭を悩まされますよね。
各ご家庭によってそれぞれ収納スペースは異なりますが、一般的に多いのは押し入れです。
もともと押し入れは、和室でお布団をしまうために確保されたスペースで、たたんだお布団をしまいやすいように、奥行きのある2段構造になっています。
そこで、この構造をうまく利用しましょう。
まず、あまり頻繁に使わないお客様用布団や、季節もののお布団は下の段に、普段使いのお布団は上の段に、といったように分類して収納しましょう。
パッと一目でどこに何があるのかがわかることが大切です。
奥行きをうまく使うには、キャスター付きの収納ケースが便利です。
また、コの字型ラックなどを使って空間も利用しましょう。
収納するお布団は、できる限りコンパクトに、ひとつひとつが場所を取らないように準備しておくことも重要です。
布団圧縮袋や布団収納ケースなどを使えば、簡単にお布団を小さくまとめられ、型崩れ防止にもなります。
ほんの少しの工夫で、押入れが見違えるほどスッキリとしますよ。
クローゼットのお布団収納
「お客様用布団をしまいたいけれど、普段は洋室にベッドで寝ているので、クローゼットしかない・・」
「一人暮らしのワンルームマンションなので、収納スペースがクローゼットだけで困ってしまう・・」
そんなお悩みを抱えていらっしゃる方は少なくはないでしょう。
そもそも、クローゼットは洋風文化から生まれた収納スペースで、ハンガーを使うためにポールが備え付けてあったり、棚が付いていたりと形状も様々です。
前章で挙げた押し入れとの決定的な違いは、奥行きがないことです。
このことから、クローゼットにお布団を収納する際には、たたみ方やサイズに注意が必要になります。
お布団のたたみ方は3つ折りが主流ですが、クローゼットにしまう場合には4つ折りにしてみましょう。
布団圧縮袋や布団収納ケースも、クローゼットの奥行きを念頭に使用し、立てかけて並べると収納しやすくなります。
また、押し入れと同様に空間使いも重要です。
ラックの上にお布団を載せたり、キャスター付きのお布団収納用の台を取り入れれば、出し入れも簡単です。
もともとお布団を収納することが想定されていないクローゼットも、使い方次第で、立派なお布団収納スペースに大変身しますよ。
簡単にお布団収納!布団圧縮袋
お布団の収納に大活躍するのが、布団圧縮袋です。
布団圧縮袋は、掃除機を使って圧縮するものと、掃除機不要のものとに分類されます。
掃除機で吸引するタイプにはチャックが付いているのが一般的で、さらにバルブで中の空気が逆流しない仕組みになったものもあります。
掃除機を使わないタイプは、チャックを閉めたあとに手で押したり、付属のポンプで空気を抜きます。
しかし、簡単で便利な布団圧縮袋にも注意点があります。
あまりに薄く圧縮してしまうと、お布団の中綿素材が傷み、フカフカのお布団の質感に戻らなくなることがあるります。
そのため、お布団の3分の1程度の厚みを目安にしましょう。
また、布団圧縮袋は、お布団内部の酸素や湿気がほとんどなくなるために、カビやダニが生息しにくい環境のまま、お布団を保管できると思われている方もいるでしょう。
しかし、実際には、ただ圧縮しただけではその効果は期待しにくいといわれています。
しっかり干してから、お布団自体に掃除機をかけて内部のゴミやホコリを吸い出したうえに、圧縮袋専用の脱酸素剤やシリカゲルを併用してはじめて、効果があらわれるとされているのです。
布団圧縮袋を使う際でも、収納スペース内の湿気対策はしっかりと心掛けましょう。
簡単にお布団収納!布団収納ケース
お布団を収納する際には、「四角くしまえること」がポイントになります。
きちんと角をとって揃えると、たくさんのものが綺麗に簡単に収納できます。
ここで活躍するのがお布団の収納ケースです。
各メーカーからこだわった商品がたくさん出回っている中で、使いやすい収納ケース選びについて考えてみましょう。
まずは、内側にお布団をおさえるベルトが付いているものが便利です。
このベルトがケース内でお布団が丸まってしまうのを防ぎ、四角い形状を常に保ってくれます。
また、仕切り付きのものは、タオルケットや毛布などの大きさの違う寝具をまとめやすく、窓付きのものは、外から何が入っているのかがパッと見てわかります。
そして、取り出しやすさを考慮すると、持ち手付きのものも使い勝手がよさそうですし、消臭効果のある竹炭入り不織布ケースにも人気が集まっています。
さらに、お布団の重量を考えて、収納ケースの側面の補強がしっかりとした、強度に優れたものであることも重要です。
これらのポイントをおさえて、収納ケースを選んでみて下さい。
その他の意外なお布団収納方法
押し入れやクローゼットどころか収納スペースが全くない場合や、どうやっても収納スペースにお布団が入りきらない場合などは、収納の考え方を180度変えてみましょう。
発想の転換です。
実は、お布団を収納してローソファやクッションになるという、素敵なアイテムがあります。
使い方は、薄手の敷布団や毛布をたたんで収納し、チャックを閉めるだけです。
また、わざわざこのようなアイテムを購入しなくても、ハンドメイドでソファやクッションになる収納袋を用意してもいいですね。
好きな色やデザインの生地を選び、楽しくお布団を収納できます。
お裁縫が苦手な方や、手間を省き簡単な収納を求めるなら、お気に入りの布や、お部屋の雰囲気や他のインテリアにあわせて選んだ生地で、たたんだお布団を覆うだけで、簡易ソファに早変わりします。
収納場所に困って出しっぱなしだったお布団を、埃や汚れから守ることもできます。
このように、それぞれのご家庭にあった方法で、お布団を上手に収納してみましょう。
収納スペースにあった正しいお布団収納方法を知っておこう!
押し入れやクローゼットなど、お布団収納スペースは各家庭によって様々です。
収納スペースの特徴を把握し、空いている空間をうまく利用しましょう。
布団圧縮袋や布団収納ケースなども、収納スペースに最適で使いやすいものを選ぶことが大切です。
また、正しい保管方法で衛生面にも気を配り、いつでも快適にお布団を使えるようにしておきましょう。