ペットのベッドは手作りできる?作り方と注意点をご紹介!

愛犬や愛猫が寝ている姿って非常に癒されますよね。

できるだけ気持ち良く、寝心地の良いベッドで休んであげさせたいのは、飼い主の方に共通する思いでしょう。

市販のベッドはデザイン性に富んでいて、丈夫でとても素晴らしいものがたくさんあります。

しかし、可愛いペットのために自分でベッドを手作りしてあげるのも楽しいものです。

今回は、ペットの犬や猫が喜んでくれるベッドを手作りする方法と、その注意点についてまとめてみました。

犬と猫ではベッドの好みも違うもの?

ベッドを手作りする前に、家にいるペットの好みがどのようなものかを知ることも大切ですよね。

犬と猫は生活スタイルが異なるのでベッドの好みも異なるのかと思ってしまいますが、実は一般的な好みはほとんど変わらないものです。

犬であっても猫であっても、好みは個体によって変わることの方が多いと言えます。

また、犬に関しては大型犬や小型犬によってもベッドの種類は変わることがあります。

まずは、ベッドを選ぶ時の具体的な基準をご紹介します。

・夏は涼しく冬は暖かい素材のもの

・洗濯をしやすい素材のもの

・体格に合っているもの

基本的なことはこの3点と言えるでしょう。

あとは、ペットの普段の生活を見ながら決めていきたい部分もあります。

例えば、少し臆病で隠れたがる習性のあるペットにはドーム型などの屋根付きベッドを、伏せの状態で眠るペットには顎を乗せる部分のあるベッドを選ぶ、というような工夫が必要です。

完全に四肢を伸ばして眠る場合には、体格よりも少し大きめのベッドを用意してあげる必要がありますよね。

手作りを始める前に、ペットの様子を見ながらゆっくりと好みを探ってみるようにしてみてくださいね。

ペットが喜ぶ円形のフワフワベッドを手作りで

それでは、早速ペットのベッドを手作りしてみましょう。

最初にご紹介するのは、「ペット用ベッドと言えばコレ」というくらいポピュラーな円形の布製ベッドです。

まずは、愛犬や愛猫のサイズを測り、クッションを2種類作るところから始めます。

クッションのひとつは底部分に当たるので、ペットのサイズ+縫い代の大きさで楕円形に作るようにします。

縫い代とはベッドの囲いを縫い付ける部分ですが、そこへも綿を詰めるので円の半径から各10cmは大きくした方が良いでしょう。

もうひとつは、横長の布を二つ折りにして縫い合わせた筒形の布の中へ、綿を詰めて両サイドを縫い合わせるドーナツ型のクッションです。

これは、ベッドをぐるりと囲う縁部分となります。

こちらは、先に作った楕円形のクッションをぐるりと囲えるサイズに少し余裕を持たせるくらいで大丈夫です。

あとは、このふたつのクッションを縫い合わせるだけでできあがりです。

一見簡単なようですが、サイズをしっかりと測らないと愛犬が入れなかったり、ふたつのクッションが上手く縫い合わせられなかったりするので、しっかりと測るようにしてくださいね。

また、ドーナツ型のクッションが縫い合わせづらいということもありますので、その時は端から綿を包んでは結んで、数珠つなぎに作ると上手く丸形を作ることができます。

ただし、その場合はさらに布に余裕を持たせるようにしてくださいね。

屋根付きのベッドで落ち着く空間を

ここでは、屋根付きのペット用ベッドを手作りする方法をご紹介します。

屋根付きは一枚布で作るのが非常に難しいので、ここではクッションを繋ぎ合わせた囲い型ベッドという方が正しいかもしれませんね。

まず、用意するものはクッション4つ分の材料と、ひざ掛けや毛布に使えそうな厚手の布です。

クッションは今回数が多いので、サイズの合うものがあれば市販のものでも良いでしょう。

ひとつが底面に当たる部分、その他の3つのクッションは、底面に対して左右と背面につなぎ合わせるので、辺の長さを合わせる必要があります。

4つのクッションを繋いだ時に、凸型になると言えば分かりやすいかもしれませんね。

繋いだら、左右と背面のクッションを立ち上がらせて、上にひざ掛けのような厚手の布をかぶせて3つのクッションと繋げます。

ただし、この場合完全に四角く立体にすると洗濯が難しいので、クッションと布はボタンやスナップを付けて留めるようにした方が使いやすくなります。

布を外せば、凸型のクッションに戻るので干しやすくなりますよね。

注意点としては、土台を重くするために綿を多めに詰めること、左右と背面のクッションは高さを低く設定することです。

手作りの屋根付きベッドは、どうしてもへたりやすく倒れやすいものです。

土台の重さと高さを上手に計算して、バランス良く作るようにしてみてくださいね。

段ボールを使用してベッドを簡単に手作りしよう

ペットに手作りのベッドを作りたいと思っても、裁縫やDIYが苦手な方だっていらっしゃいますよね。

そんな時は、市販の段ボールで簡単にベッドを手作りしてみてはいかがでしょうか?

段ボールは100均やホームセンターで売っていて安価で簡単に手に入れることができますし、見た目はともかく保温性が高いのでペットのベッドとして向いている素材と言えます。

一番簡単な作り方は、段ボールの箱を組み立ててそのまま使用する方法でしょう。

上半分を切り離して毛布やクッションを敷けば、そのまま段ボールベッドとなりますし、箱状にしてから全てをガムテープでしっかり留めて一面だけ出入り口用の穴をあければ屋根付きにもなります。

段ボールは紙なので、簡単に切り離して少し凝った形でも作れますよね。

窓や扉を付けたり、猫用ならば厚手の段ボールを重ねて爪とぎ板をサイドに付けたり、装飾も簡単にできて楽しいものです。

不便なところは、水に弱いことと時間の経過と共にへたってくることですが、汚れたりへたったりしたら新しいものを作るという楽しみに変えることだってできます。

筆者の場合は、愛犬がまだトイレのしつけができていない子犬の時期に、段ボールベッドを使用していました。

汚れたら作り直しを繰り返し、快適に使用していたように見えましたよ。

ただし、壊れたり傷がついたりして段ボールのかけらが散ってしまうような時は、誤飲の可能性がありますので作り替えを検討してみてくださいね。

本格的なDIYでペットにも立派なベッドを手作りしよう!

ここまでご紹介してきた布製や段ボール製のベッドは、中型犬より小さめの犬や猫に対しては有効ですが、大型犬ややんちゃなペットにはあまり適していませんよね。

簡単に壊れてしまう可能性があるのは、嫌だと考える方もいらっしゃるでしょう。

そのような時は、本格的なDIYで木製の頑丈なペット用のベッドを手作りしてみましょう。

木材を使用する場合、屋根付きなどあまり凝ったものを作るのは難しいですよね。

また、室内に置くにはあまりごつごつしたものよりも、人間が使うカウチソファくらいの形が良いと考えます。

木材はホームセンターなどで好きなサイズに切り出してもらうことができますので、ペットのサイズをしっかり測って、少し大きめのベッドを作れるサイズで切り出すようにしましょう。

底面と左右、背面の4面分があれば十分です。

切り出した木材は、しっかりとサンドペーパーをかけて滑らかな質感に仕上げます。

硬くて心配な時には、木材に合皮を貼って中に綿を詰め込むのもおすすめです。

ペットが使うものなので、できれば釘よりも接着剤を使用する方が良いでしょう。

お布団や毛布の選び方で季節を問わずに使用できますし、木はお部屋のインテリアとも馴染みやすいものなので、DIY経験のある方はぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

新しいペット用手作りベッドを置く時に注意することは?

最後に、新しいペット用の手作りベッドを置くときに、注意したいポイントをご紹介していきます。

まず、市販のベッドとも共通していることは「におい」です。

新しいベッドには自分のにおいがついていないため、戸惑ってしまう場合があります。

したがって、今までに使用していた毛布やクッションを使用するなどして、新しいベッドに慣れさせてあげる必要があります。

また、それ以外にも手作りだからこそ考えなくてはいけないことがあります。

・針など危険物の混入

・木材のささくれや釘などのはみ出し

・材料が剥がれての誤飲

あってはならないことですが、クッションを縫っている時に抑える待ち針を外し忘れてはいないか、縫い針を紛失していないか、などの注意が必要となります。

どんなに注意深い方でも絶対ということはありませんから、「自分は大丈夫」と過信せずに、最初と最後に針の数やハサミの確認をしっかりとするようにしましょう。

木材のささくれなども同様です。

また、手作りは市販品よりも丈夫さに欠けることが多いため、綿がはみ出たり装飾が外れるということも起こりやすくなります。

ペットが誤飲しないように、細心の注意を払うようにしましょう。

手作りベッドでペットに癒しを

ペット用のベッドを手作りすることは、費用は掛からなくても時間や手間が予想以上にかかるものです。

しかし、可愛いペットの喜ぶ顔を見たいと頑張る飼い主の方は多くいらっしゃるのでしょう。

注意すべきことは多くありますが、ベッド作りは楽しいものでもあります。

様々な方法を試して、いつも癒しを与えてくれるペットに、癒しの眠りをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?