お日様の光を浴びたお布団で寝るのは、とても気持ちの良いものですよね。
できることなら、毎日でも干したいぐらいです。
しかし、お布団の素材によっては、適切とされる干す頻度が違うことをご存知でしょうか。
ここでは、お布団の干す頻度について解説していきます。
また、お布団を干すときにシーツを外すべきか否かも併せてご覧ください。
お布団を干す頻度はどのくらい?
気持ちよく寝るためには、お布団やシーツはかかせませんよね。
一つ疑問になるのは、お布団やシーツをどのくらいの頻度で干すのかです。
人それぞれ違うかと思いますが、適切な干す頻度がわかれば目安になりますよね。
はじめに、お布団を干す頻度について、お話しします。
みなさんのご家庭では、どのくらいを目安にお布団を干しているでしょうか。
「休日になったら干す」というかたや、「お天気次第では毎日干したい」なんてかたもいらっしゃるかもしれません。
それとは対照的に、お布団を購入してから干したことがないかたも。
人は寝ている間、気づかないうちに汗をかいていて、その量は驚きのコップ一杯分にもなります。
コップ一杯分となると、結構な量の汗をかいていることになりますよね。
この汗を吸収したお布団を干さずに放置してしまうのは、とても不衛生です。
不衛生だけでなく、ダニやカビの温床となってしまう恐れもあります。
しかし、お布団を頻繁に干せばよいというわけでもないのです。
長い時間、日光に照らされ続けていると、お布団を傷める原因になってしまいます。
では、お布団の素材別に、干す頻度の目安を見ていきましょう。
お布団の素材で干す頻度を変える
お布団を干す頻度ですが、現在お使いのお布団がどんな素材でできているかをまずは確かめてみましょう。
繊維の収湿性によって、干す頻度の目安が分かりますよ。
●綿
週に2回、頻繁に干したい素材です。
干すときは陰干しで、3時間から4時間ほど干しましょう。
●化繊
週に1回は干したい素材です。
2時間から3時間を目安に干してくださいね。
●羊毛
2週間に1回干すのが目安の素材です。
陰干しで2時間ほど干しましょう。
●羽毛
こちらは月に1回程度干せばOKな素材です。
羽毛の場合は、日光の下で長時間干してしまうと、繊維の傷みにつながってしまうので、陰干しで30分から1時間ほど干しましょう。
このように、繊維によっては陰干しで干したいものや、短時間で干したいものがあります。
お使いのお布団の素材別に、干す頻度を調節してみてくださいね。
続いて、お布団を干すにふさわしい日と時間帯ですが、よく晴れた日の10時から15時頃までがベストです。
もちろん、雨上がりなどの湿気の多いときは避けましょう。
また、長時間干していると湿気を吸ってしまい、せっかくのふわふわお布団が台無しになってしまいます。
遅くても、夕方までには取りこんでください。
次項では、お布団の干し方についてお話しします。
シーツをつけたまま干して良いのでしょうか。
シーツやカバーをしたままお布団を干すのがベスト
お布団の干す頻度の目安が分かると、重い腰を上げて外に干そうという気持ちになりますよね。
お日様の光でふっくらとしたお布団は気持ちが良いものです。
ところでみなさんは、お布団を干すときにシーツを外して干していませんか?
お布団を干すときのついでにシーツも洗ってしまおうと外してしまいがちですが、実はシーツやカバーをつけたまま干したほうが、お布団にとっては好都合なのです。
先ほどお話ししたとおり、直射日光によってお布団の傷みにつながるため、シーツやカバーで日光を遮ったほうが繊維を傷つけません。
シーツに汚れがつくのを避けたいのであれば、レジャーシートなどの上にお布団をかけて干すのがおすすめです。
また、花粉やホコリをガードしたい場合は、ホームセンターなどで販売されている「ふとん干し袋」を利用してみましょう。
お布団を干すときは叩かずに両面干す
ここからは、お布団の正しい干し方を解説していきます。
ご自身のなかで常識だったお布団の干し方でも、実は間違って干しているかもしれないので要チェックです。
▼両面干す
お布団を干すと放置してしまいがちですが、必ず裏返して均等に両面乾燥させましょう。
意外とお布団の表面よりも、裏側に湿気がこもっているからです。
干す時間の目安が2時間であれば、1時間経過したらお布団を裏返してくださいね。
▼叩かない
お布団を干すイコール、布団叩きでパンパンと叩く光景が目に浮かびますが、この叩く行為こそ間違った方法です。
叩いてしまうとお布団の繊維が傷つき、弾力が無くなってふかふか感が損なわれてしまいます。
それだけでなく、お布団に潜んでいるダニの死骸やフンといったものを粉々にしてしまい、それらを吸い込むことでアレルギーを発症してしまう可能性もあります。
本来、布団叩きは、お布団を撫でながらホコリやダニの死骸を取り除くための道具です。
「叩き」の文字がややこしいですが、決して叩かないようにしてくださいね。
ここまでは、お布団の干し方についてでした。
次項ではシーツの洗う頻度や干し方についてお話しします。
シーツの洗う頻度と干すときのコツ
お布団同様、清潔に保ちたいのがシーツやカバーなどです。
寝ている間の汗を吸い込んでいるのはもちろんのこと、皮脂汚れや髪の毛、フケが付着しているからです。
シーツとなると大物になり大変ではありますが、直接肌が触れる部分でもあります。
汗や皮脂汚れを放置してしまうと、ダニの温床にもなりますので、清潔を保つためにも、週に一回洗いましょう。
洗濯の方法ですが、通常のコースでOKです。
シーツをネットに入れておけば、絡まってしまうことを防げます。
このとき、効率よく洗剤がいきわたるように、シーツをじゃばら状に畳んでネットに入れてください。
洗ったシーツの干し方ですが、直射日光を避けて、風通しのよいところで干しましょう。
また、シーツなどの大物は、なかなか乾きにくいといった問題が出てくるので、乾きやすい工夫もしてみるといいですよ。
竿が2本あれば、シーツやカバーがM字になるように干しましょう。
すると空間が生まれ、風通しがグンと良くなります。
竿が2本ないご家庭では、バスタオルなどを干すときに使う幅の広いハンガーを2本使って、同じくM字に広げれば空間ができますよ。
機能に優れたシーツに買い替える
週に一回は洗いたいシーツやお布団カバーですが、毎日仕事や家事、育児などに追われていると洗濯するタイミングを逃してしまいますよね。
ベランダやバルコニーに干すとスペースが取られるため、普段の洗濯物を優先させてしまうこともあります。
そんなご家庭に提案したいのが、シーツの買い替えです。
ただ単にシーツを選ぶのではなく、抗菌や消臭機能のあるシーツを選んでみてください。
気になる菌やにおいを防いでくれますし、菌の増殖を抑えてくれる効果が期待できます。
また、速乾シーツであればすぐに乾くため、干すスペースを何時間もとられずに済みますよ。
乾くのが早いだけでも、洗濯しようという気持ちになりますよね。
そして最後に、お布団の乾燥を毎日でもできる方法をご紹介します。
その方法は、折りたたみ式のすのこベッドを使います。
折りたたみ式のすのこベッドであれば起きたときにすのこベッドを立てて、湿気の溜まったお布団を乾燥させることができますよ。
ふかふかなお布団で身体を休めよう
お布団を適度に干し、シーツを清潔に保つことで、毎日の睡眠の質がグッと良くなります。
ふかふかなお布団で、一日の疲れをとってくださいね。
なかには長時間日光に当てないほうがいい素材もあります。
今一度、お使いのお布団の素材を確かめてみてください。