「引っ越し先としていい物件を見つけたけれど、ウォシュレットがついていないのだけが不便」のような経験をして悩んだことはありませんか。
実はウォシュレットは、自分で簡単に後付けすることができるんです。
そこで、この記事ではウォシュレットの取り付け方法についてご紹介していきます。
また、トイレの室内にコンセントが無かった場合にも、増設してウォシュレットに給電できる方法もお伝えします。
ウォシュレットを自力で増設!設置方法は意外と簡単
ウォシュレットは、今では付いていないトイレの方が珍しいほど普及していますが、古い賃貸などでは未だに取り付けられていない場合があります。
たとえ条件がいい賃貸物件でも、ウォシュレットがついていないと気になってしまいますよね。
後からウォシュレットを業者につけてもらってもいいですが、ただでさえ引っ越しに費用が掛かっているのに、追加で数万円支払うのはお財布に厳しいところだと思います。
しかし、実はウォシュレットは、自分で簡単に取り付けることができてしまうのです。
引っ越し先や、今住んでいる家のトイレにウォシュレットを取り付けたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考にウォシュレットの取り付けに挑戦していただければと思います。
早速、次の項からウォシュレットの取り付け方や必要な工具についてご紹介していきます。
また、トイレにコンセントが無い方のために、後ほどコンセントを増設する方法についても触れていきます。
ウォシュレットの取り付け方!コンセントの有無を確認しよう!
それでは、ウォシュレットの取り付け方をご紹介していきます。
ウォシュレットの取り付け方は案外簡単ですから、ぜひ一通り目を通してみてください。
必要となる道具は、以下のものです。
・モンキーレンチ
・マイナスドライバー
・ボックスレンチ(ウォシュレット購入時に付属する)
これらの道具はホームセンターで入手できますし、100円ショップでも購入することができます。
ウォッシュレットを取り付ける大まかな手順は、以下の通りです。
①既についている便座を便器から外す
便器を下からのぞき込むと、便座が便器にボルトで固定されているのが見えると思います。
このボルトをモンキーレンチで外せば、簡単に便座が外れます。
②ウォシュレット付きの便座を取り付ける
便座がついていた位置に、ウォシュレット付きの便座を取り付けましょう。
やり方はメーカーによって異なりますが、基本的には便座を外した手順を逆に行うだけです。
③配管を取り換える
ウォシュレットは外部から水を引かないと動きません。
そこで、トイレのタンクに給水している配管を取り換えて、増設した部分から水を引きます。
詳細なやり方は、次の項でご紹介します。
④コンセントを繋げる
ウォシュレットに通電させれば、設置が完了です。
以上、ウォシュレットを設置する流れを簡潔に解説しました。
実際にウォシュレットを取り付ける作業を行う前に、確認しなければいけないポイントがいくつかあります。
1つは、トイレにコンセントがあるかどうかです。
コンセントが無い場合、ウォシュレット設置のために必要となる道具が増えますので、あらかじめきちんと確認しておきましょう。
コンセントが無い場合のウォシュレットの設置方法は、後の項でご説明します。
もう1つは、トイレの便器回りの広さです。
トイレがウォシュレット付き便座を取り付けるのに十分広いかどうかを確認し、設置できるウォシュレットを購入しましょう。
それでは、次の項で配管の取り換え作業について詳細にご説明します。
給水ホースはどこからとる?付属の金具で増設可能!
ウォシュレットを動かすには、外部から水を取らなければならないことは先ほど少しご説明しました。
では、どこから水を取ればいいのでしょうか。
ウォシュレットの取水ホースは、水洗トイレのタンクへと繋がっているパイプに専用の金具を増設して、分岐させた先に接続します。
これで、タンクとウォシュレットの両方に給水できるようになるというわけです。
それでは、金具の取り付け方法をご説明していきます。
①水の遮断
まず、パイプについている止水栓をマイナスドライバーで回し、一時的に水の流れを止めます。
止水栓とは、パイプの途中にある膨らんだようなパーツです。
止水栓のすり割りの入った部分にマイナスドライバーを差し込み、時計回りに回すことで水を止めることができます。
②タンクの排水
水が止まったら、タンクの中を空にします。
トイレを流すレバーを引けば、空にすることができます。
③給水管の取り外し
タンクと止水栓を繋いでいるホースをモンキーレンチで外します。
この時少し水が漏れますので、タオルなどを用意しておきましょう。
④分岐金具・取水ホースの取り付け
止水栓に、トの字の形をしている二股の金具を取り付けます。
金具をしっかりと取り付けたら、短いホースで金具とタンクを、長いホースで金具とウォシュレットを繋ぎます。
⑤止水栓の開放
しっかりとホースを取り付けられたら、止水栓を反時計回りに回して、開放します。
この時、金具やホースから水漏れが無いか念入りにチェックしましょう。
以上で給水系統の準備は完了しました。
注意点として、水回りの作業中は感電の恐れがあるのでコンセントに警戒しましょう。
家電であるウォシュレット!トイレにコンセントが無いけど大丈夫?
案外忘れがちですが、ウォシュレットは家電製品です。
停電になるとウォシュレットの設定が変わっていたりしますよね。
もしお住まいが古い賃貸の場合、トイレにウォシュレットを取り付けることが考慮されておらず、トイレの室内にコンセントが無い場合があります。
当然ですが、給電できないとウォシュレットは動きません。
トイレにウォシュレットを取り付けたいのにコンセントが無いから取り付けても動かないなんて、ショックですよね。
しかし安心してください。
実は、コンセントが無くてもウォシュレットに給電することが可能なのです。
その方法は、照明の電気ソケットからコンセントの増設を行います。
次の項で、その詳細な方法についてご紹介しますね。
コンセントが無いトイレでも安心!電灯から電気を増設する裏技!
トイレの室内にコンセントが無いと、ウォシュレットは動きません。
古いお住まいの場合、これがネックになって「ウォシュレットを設置できないのでは」と思うかもしれません。
しかし、コンセントが無いトイレの室内でも、一か所だけ電気が通っている場所があります。
それは照明です。
実は、照明のソケットにコンセントを増設して電気を引くこともできるのです。
そのために使うのが、「1灯2差ソケット」や「1灯2差クラスタ」という製品です。
これらはネットショップなどで購入することができますよ。
使い方は簡単で、1灯2差ソケットを照明の電球がついていた場所に取り付け、1灯2差ソケットに電球を差し込みます。
すると、天井にコンセントが増設できましたので、あとは延長コードなどを使ってウォシュレットに給電しましょう。
1灯2差ソケットを使うデメリットとしては、電気のスイッチをONにしている間しかコンセントに給電されないため、電気を消すとウォシュレットの電源もOFFになってしまうということです。
これを回避するために、電球を人感センサー付きのものに取り換えて、電気のスイッチは常時入れた状態にしておくことをおすすめします。
ウォシュレットを取り付けるなら機能で選ぼう!比較すべき機能とは?
ウォシュレットの取り付け方やコンセントの増設方法が分かったところで、ウォシュレットの購入を考えていらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時に、ウォシュレットを選ぶ基準についてご紹介します。
ウォシュレットは、大きく分けて2つの種類に分けられます。
1つは、貯湯式です。
ウォシュレット内にタンクがあり、常に温水を溜めておいて、使用時にはその温水を使う方式です。
本体価格が安いのが特徴ですが、常に温水を溜めておくため、電気代が高価になりがちです。
また、タンクの温水がなくなってしまうと突然冷水に切り替わるので、タンクの水が尽きやすい大人数での使用はおすすめできません。
もう1つは、瞬間式です。
ウォシュレットにタンクがついていなくて、使用するごとに水を加熱して噴射します。
貯湯式に比べて本体価格が割高ですが、電気代は安いです。
また、水温にむらが出やすいですが、ずっと温水を出し続けることができます。
本体がコンパクトなのもメリットでしょう。
以上の点で比較検討して、最適なウォシュレットをご購入ください。
コンセントが無くても平気!自分でウォシュレットを設置してみよう!
以上、ウォシュレットの付いていないトイレに自分でウォシュレットを取り付ける方法をご紹介してきました。
ハードルが高いと思われがちな便座の交換ですが、案外簡単に交換できることがお分かりいただけたかと思います。
コンセントが無いトイレでも電源を引ける方法もお伝えしましたので、ぜひお住まいのトイレをウォシュレットに交換してみてはいかがでしょうか。