新生児・赤ちゃんは1日の間、寝て過ごすことがほとんどです。
赤ちゃんの肌は大人よりもデリケートなため、お布団や寝具の環境はとても重要になってきます。
特に日本には四季がありますので、その季節に合わせた寝具選びが大切です。
また、赤ちゃんが生まれると寝床にお布団かベビーベッド、どちらにしようか悩む人も多いでしょう。
ここでは寝具の人気のある素材のご紹介と、お布団・ベビーベッドについてのメリット・デメリットなどををご紹介していきます。
赤ちゃんの寝具は「お布団」「ベビーベッド」どちらが人気なの?
赤ちゃんが生まれたら、まずは寝床を用意しなければなりません。
最初に選ぶ寝具として、お布団かベビーベッドか、どちらを購入しようかと迷う人は非常に多いのではないのでしょうか。
お布団かベビーベッドかを選ぶ1番の基準は、パパとママの就寝スタイルです。
現在、パパとママがベッドで寝るスタイルをとっている場合はベビーベッドを選ぶといいでしょう。
赤ちゃんだけお布団で眠ると、夜中、赤ちゃんをふとしたことで踏んでしまう恐れがあります。
また、パパとママがお布団で眠るスタイルをとっている場合は、赤ちゃんもお布団で眠ることが理想的です。
この場合で赤ちゃんだけベビーベッドですと、授乳やおむつ替えのたびに立ち上がってお世話しなくてはならず、大変です。
どちらかが人気だから購入する、ということはせずに、自分の生活スタイルに合わせて選択することが重要です。
次項からはお布団とベビーベッドについて、掘り下げて詳しくご紹介していきます。
赤ちゃんの寝具「お布団」の特徴
まず、赤ちゃんの寝具、お布団について特徴をご紹介していきます。
お布団に必要なものは、
・シーツ
・キルトパッド
・防水シーツ
・固綿敷布団
と、基本的にはこの4つになっています。
人気の通常サイズ(120×70㎝)と、ひとまわり小さなサイズ(120×70㎝)があり、部屋の広さに合わせて選べるようになっています。
固綿敷布団は固いスポンジでできたマットレスで、大人が使用する敷布団よりも固く感じます。
これは、赤ちゃんの骨が柔らかく未熟であるため、ある程度固さのあるもので支えることで、血流が悪くなることを防ぐという理由があります。
シーツの下に敷くキルトパッドは、赤ちゃんのよだれや汗、湿気などを吸収する役目を果たします。
また、防水シーツに関しては、キルトパッドを通りこしてしまった汗などを、固綿敷布団まで届かないようにする重要な役割があります。
また、お布団についてのメリット・デメリットをご紹介します。
■メリット
・ものが転落するなどの危険がない
・赤ちゃんのすぐ隣で寝られる
・ベビーベッドを購入しないので費用が安く済む
■デメリット
・ほこりやペットの毛から遠ざけられない
・兄弟によるいたずら防止ができない
・親の掛け布団による窒息の危険性がある
赤ちゃんの寝具「ベビーベッド」の特徴
赤ちゃんの寝具、ベビーベッドについて特徴をご紹介していきます。
人気の普通サイズとミニサイズがあり、それぞれ「120×70㎝」「90×60㎝」となっています。
ここに前項でご紹介したお布団を置いて使用するのです。
ベビーベッドの特徴として、広い収納スペースがあげられます。
ベッドの下が収納スペースになっており、おむつや洋服などのお世話グッズをたくさん置いておくことが可能です。
一見ベビーベッドは大きく邪魔に思われがちですが、空間を有効利用できると言う特徴があるのです。
月齢が上がってきてからは、ベビーサークルとして使用できるモデルもあります。
しかし、ほとんどのベビーベッドは24ヶ月(2歳)までが使用の対象となっています。
これは赤ちゃんの成長に関係があるもので、つかまり立ちができるようになると柵を乗り越えてしまう可能性があるためです。
底板の位置を調整できるタイプであれば、1番低くして対応しましょう。
また、ベビーベッドについてのメリット・デメリットをご紹介します。
■メリット
・ほこりやペットの毛から遠ざけられる
・おむつ替え、着替えスペースとして使える
・大きな収納スペースがある
■デメリット
・大きく圧迫感がある
・使用期間が短いわりに値段が張る
・転落の危険性がある
季節に合わせた赤ちゃんの寝具選び
赤ちゃんは季節によって寝具を選ばなければなりません。
使用するお布団は1年を通して、シーツ、キルトパッド、防水シーツ、固綿敷布団の4点セットで使用しましょう。
上にかける寝具ですが、こちらで温度調節を行います。
以下を目安として参考にしてください。
【春・秋】 バスタオル1枚+毛布
【夏】 フェイスタオル1枚、またはガーゼタオルケット1枚
【冬】 バスタオル1枚+毛布+お布団
赤ちゃんの肌に直接触れる寝具として人気が高いのが綿素材です。
おくるみや毛布を掛ける場合でも、綿素材のカバーをすると安心して使用できます。
冬場は部屋全体に暖房をつけ、温めて置けばお布団は掛けなくても大丈夫です。
また、夏場でも部屋全体が冷房で冷えている場合は、手足が冷えないようにバルタオルで覆って下さい。
赤ちゃんにとっての快適温度があり、
・温度 18~24度
・湿度 60%
と言われています。
しかしこれにとらわれることなく、汗をかいていないか、手足が冷えていないか、など確認し、ママの判断で赤ちゃんのお布団を調整しましょう。
赤ちゃんの寝具は羽毛・綿素材が人気
赤ちゃんの肌はデリケートです。
そのため、寝具の生地に使う素材選びも重要になってきます。
体温調節に便利なタオルケットやガーゼケットは綿素材になっています。
綿素材は天然のものなので肌触りがよく、触り心地もよいため赤ちゃんの寝具として人気の高い素材です。
また、掛け布団では羽毛素材がおすすめです。
羽毛の特徴として、汗を吸収し蒸れにくいという特徴があります。
一方、化学繊維のポリエステルはお手入れが簡単で安価という特徴があります。
しかし蒸れやすく、熱が逃げにくいというデメリットがあります。
寝具は赤ちゃんが毎日、長い時間使用するものなので自然素材のものを選ぶようにしましょう。
また、肌が弱い赤ちゃんにはシルク素材がおすすめです。
シルクは人肌に近いタンパク質で造られているので、アトピー体質の赤ちゃんでも安心して使用できます。
シルクと聞くと高級なイメージが先行しますが、赤ちゃん用のコンパクトなものなら日常に取り入れやすい値段です。
赤ちゃんの寝具で人気のドーナツ枕!使わなくても平気?
赤ちゃんの頭の形を整える人気の寝具、ドーナツ枕をご存知でしょうか。
赤ちゃんの頭は柔らかいので、同じ方向ばかり向いていると、頭の形がゆがんでしまいます。
絶壁頭も防いでくれるというドーナツ枕ですが、効果はあるのでしょうか。
ドーナツ枕は生後3ヶ月から生後8ヶ月の間に使うのが、最も効果があると言われています。
これは生まれて柔らかかった骨が、生後8ヶ月頃には固くなってしまうという理由からです。
しかしドーナツ枕を嫌がる赤ちゃんも多いと聞きます。
そこでドーナツ枕以外で頭の形を整える方法をご紹介します。
・背中にタオルをあてる
赤ちゃんの背中にくるくると丸めたタオルを置き、向き癖とは逆を向かせるようにします。
・光の方向を変える
赤ちゃんは明るい方向へと顔を向けます。
照明や窓を調節して、向きを変えるように心掛けましょう。
・声を掛ける
光と同様に声がする方向に顔を向けるので、向き癖が付き始めたら、反対方向から声を掛けるようにしましょう。
赤ちゃんの寝床は大人に合わせたスタイルがベスト
赤ちゃんの寝具としておすすめの素材や、お布団・ベビーベッドのメリット、デメリットをご紹介させていただきました。
赤ちゃんの寝床づくりに悩んでいる人は、まずは赤ちゃんが生まれたあとの生活を想像してみてください。
そして、お世話をするママパパの就寝スタイルに合わせて、ストレスの少ない寝具を選ぶように心がけましょう。