最近の住宅は洋風化が進み、畳や押し入れがない場合が多くなっています。
押し入れがないと、普段使いのお布団や客用のお布団などは、どこにしまえばいいのでしょうか。
その場合、クローゼットに収納するのが簡単です。
ここでは、クローゼットへのお布団の上手な収納方法をご紹介していきます。
最近の住宅事情!押し入れの代わりにクローゼットが!
昔の住宅は、和室が必ずあり、和室に付き物の押し入れも必ずありました。
しかし、今は住宅の洋風化によって、畳がフローリングに変わり、収納も押し入れからクローゼットに変わってきています。
そして、敷布団を使って、床に寝ている方もどんどん少なくなってきているのではないでしょうか。
敷布団の代わりに、ベッドを使っている人の割合は増えていますよね。
しかし、普段は必要なくても、例えば両親が泊まりにくるなど、客用布団をもっていないといけない場合があります。
また、ベッドで敷布団が要らなくても、冬には羽毛布団などを掛けています。
そういった普段使いのお布団は、昔なら押し入れがあったので、何も考えずにどんどん収納できました。
しかし、今は奥行きも狭いクローゼットになっているため、いざお布団を収納しようと思っても、今までのようにはいきません。
ですから、奥行きが狭いクローゼットにどうお布団をしまうか、収納方法が大事になってきます。
クローゼットへの収納方法よりも大事!そのお布団ほんとうに必要?
クローゼットへのお布団の収納方法も大事ですが、そもそも今持っているそのお布団、ほんとうに必要かどうか考えてみましょう。
収納には限りがあり、できるだけ必要なものだけを収納したいものです。
ですから、今お持ちのお布団が必要かどうかを確認してみてください。
普段、家族で使っている羽毛布団などは必要ですので、持っていてもちろん問題ありません。
しかし、客用などのお布団は、果たして本当に必要なのでしょうか。
実際に、一年のうちどれくらいの頻度で使っているか考えてみてください。
もし、何年も使うことがないお布団は、思い切って処分することも視野に入れてみましょう。
特に、収納スペースがお布団以外のものでいっぱいの場合は、使う頻度が高いものから優先順位をつけていきます。
ほとんど使わない客用布団などで、せっかくの収納スペースが取られてしまうのはもったいないですよね。
たとえ、お布団を処分してしまったとしても、お布団をレンタルしてくれるサービスもあります。
何がほんとうに必要なのか、よく考えてから収納スペースを使いましょう。
お布団の収納方法を知る前に!押し入れとクローゼットの違い
今まで押し入れを使っていた場合、クローゼットとのサイズ違いに驚かれることでしょう。
一般的に、押し入れとクローゼットの横幅はあまり変わりません。
しかし、問題なのは「奥行き」の違いです。
押し入れの場合、奥行きが80~85cmくらいあります。
押し入れは、日本の寝具を入れやすいように作られているため、敷布団などを3つ折りにしてちょうど収まるようにできています。
しかし、クローゼットは奥行きが50~60cmと、押し入れよりも狭く作られています。
ですから、今までのように敷布団などを3つ折りにすると、はみ出てしまうため、収納することができません。
また、押し入れのように真ん中に棚がないため、何も設置しなければ、床に直接お布団を敷き詰める形になってしまいます。
クローゼットには、押し入れにお布団を入れていたような収納方法は通用しないので、クローゼットに合った収納方法を考える必要があります。
クローゼットへのお布団の収納方法①普段使っているお布団の場合
普段使いのお布団をクローゼットに収納する場合、毎日のことなので、苦にならない収納方法であることが大事です。
クローゼットは、押し入れのような上下を分ける棚がありませんので、クローゼットに合ったお布団を収納するためのラックなどを設置すると便利です。
お布団を下に置くと湿気が溜まりますので、できればクローゼットの半分から上にお布団が収納できるようなラックを選びましょう。
敷布団がある場合は、3つ折りではなく、折り目をクローゼットの奥行きに合わせて収納すると、ちょうど収まります。
また、羽毛布団などかさ張るものは、太めのゴムや紐などでまとめてコンパクトにすると、クローゼットからはみ出ません。
あとは、4つ折りできるマットレスだと収納が簡単にできます。
マットレスなら、立てての収納もできますので、よりスペースを有効活用できます。
他にも、キャスター付きのお布団入れなどもあります。
キャスターが付いているので、移動しやすく、出し入れも簡単ですね。
クローゼットへのお布団の収納方法②客用お布団の場合
まず、客用布団の収納ですが、お布団の状態で心掛けたいのは、「なるべくコンパクトにまとめること」です。
それには、圧縮袋などを使うといいでしょう。
何もしなければ、かさ張ってしまうお布団も、圧縮袋を使えばかさ張ることがありません。
また、布団袋を使用すれば、ほこり除けにもなりますし、羽毛布団などのかさ張るものを難なくコンパクトにできます。
そして、収納方法も工夫が必要です。
普段使っているお布団なら、すぐに取り出せることが大事になってきますが、客用など基本的にしまっておくだけのお布団などは、普段使いの邪魔にならない位置に置くことが大事です。
クローゼットには、上のほうに棚が付いていることが多いのですが、その棚は、普段使わない客用布団を置くのに最適です。
そこに、ちょうど収まるようお布団をまとめるのです。
上の棚は、湿気やほこりが溜まりにくく、椅子などを使わないと手が届かない位置にあるので、普段の収納には全く問題がないでしょう。
また、そこに入りきらない場合でも、クローゼットの余った部分に立てて収納することも可能です。
圧縮袋で圧縮したお布団は、立てることも容易にできます。
敷布団や掛け布団などは、固くまるめて紐などでしっかり結べば、圧縮袋がなくても場所を取りません。
クローゼットの収納スペースを有効活用できるかは、いかに「コンパクトにお布団をまとめられるか」で決まります。
お布団収納での注意点は?
押し入れでもクローゼットでも、普段使いのお布団の収納方法で気を付けてほしい注意点があります。
お布団は、毎日使っていて、汗が溜まっています。
そのため、「湿気対策が大事」です。
ですから、朝起きてすぐお布団をクローゼットにしまうのは、やめましょう。
なぜなら、お布団に籠った湿気を放出しないまま、クローゼットに収納することになるからです。
朝すぐにしまわないと行儀が悪いような気になりますが、湿気を放出させるためにも、お布団はしばらく放置しておきましょう。
次に、お布団をしまう場所です。
湿気は下に行くほど溜まりやすくなります。
ですから、なるべくクローゼットの真ん中より上への収納をおすすめします。
また、湿気取りグッズは必ずクローゼットの下に設置しておいてください。
気を付けていても、自然と湿気は下に溜まりますので、少しでも湿気が溜まらないようにしましょう。
クローゼットの床や壁にすのこを使用することでも、湿気を放出することができます。
クローゼットへのお布団の収納はコンパクトにまとめること!
クローゼットは押し入れと違い、奥行きが狭くなっています。
ですから、押し入れに入れていたような形ではお布団が収納できません。
しかし、ラックなどを使用すれば、普段の出し入れがしやすくなり、折りたたみ方もクローゼットに合わせて収納すれば問題ありません。
縦にスペースがある場合は、客用布団などは固く紐で結んでコンパクトにすれば、立てて置くこともできます。
お布団をコンパクトにまとめて、収納スペースを有効利用しましょう。