お布団の魅力は、使わないときに畳んで置けることです。
畳めることから、部屋のスペースを広く使うことができますよね。
よりお布団をコンパクトにするために、布団圧縮袋を使うご家庭が多いのではないでしょうか。
今回は、繰り返し使えて便利な布団圧縮袋の正しい使い方から注意点などに着目します。
繰り返し使える布団圧縮袋
寒い時季は活躍する毛布や掛布団ですが、衣替えとともに押し入れやクローゼットに収納しますよね。
しかし、押し入れやクローゼットを、かさばる毛布や掛布団でスペースを埋めたくないのも現状です。
そんなときに便利なのが、布団圧縮袋です。
すでに使っているご家庭も多いのではないでしょうか。
圧縮袋を使用すればコンパクトになるので、押し入れやクローゼットのスペースを取らずに済みますよね。
布団圧縮袋はいろいろなタイプがありますが、大きくわけた2つのタイプをご紹介しましょう。
●ジッパー式
布団圧縮袋にお布団を入れてジッパーを閉め、端に隙間を作って掃除機で中の空気を抜いて圧縮していきます。
こちらは、一般的に認識されているタイプです。
ただし、空気の抜き方はコツがあり、すばやく掃除機の先を抜いてジッパーを閉めないと、空気が入り込んでしまう面もあります。
●バルブ式
ジッパー式と同じように圧縮袋にお布団を入れてジッパーを閉めるのですが、掃除機で中の空気を抜くときに逆流しない構造になっています。
そのため、掃除機での吸引を止めてしまっても、圧縮袋が膨らんでしまうことがありません。
これらの布団圧縮袋は、破れるなどして空気が抜けない限り繰り返し使えます。
布団圧縮袋を選ぶポイント
先ほどもお話したとおり、布団圧縮袋にはいろいろな種類がホームセンターなどで販売されているため、どれを選んだらよいのか迷うぐらいです。
そこで、布団圧縮袋を選ぶポイントについてお話します。
なるべくコストを抑えたいのであれば、ジッパー式がよいでしょう。
中の空気を掃除機で吸引するのにはコツがいりますが、繰り返し使っていれば慣れてきます。
コストよりも手軽さを重視するのであれば、バルブ式の圧縮袋がおすすめですよ。
掃除機で中の空気を吸引したあとに逆流を防ぐ弁が閉じるので、慌ててジッパーを閉める必要がありません。
ジッパー式に比べて価格は高くなりますが、簡単に圧縮することができます。
また、空気を抜いてから多少膨らんでしまうジッパー式に対して、バルブ式は空気が抜けにくい仕組みのため、お布団の厚みをキープする期間が長い特徴があります。
いずれにしても、かさばるお布団が袋に入れやすい、マチのあるものを選びましょう。
繰り返し使うものだからこそ清潔に!
みなさんが布団圧縮袋を使うとき、ダニやカビの対策は行っているでしょうか。
おおよそワンシーズン保管する圧縮袋の中には、ダニやカビが発生する原因が潜んでいます。
大切な寝具ですから、状態良く保管したいものです。
そこで、大切な寝具を守るためにも、ダニやカビ対策を行いましょう。
対策方法としては、寝具が湿度の低い状態で圧縮することです。
湿度の高い梅雨時期から夏にお布団を干しても、実はお布団は十分に乾燥していません。
なるべく湿度の低い時季にお布団を干し、圧縮する部屋も除湿器やエアコンで湿度を下げて作業しましょう。
そして、脱酸素剤(圧縮袋専用)やシリカゲルと共に圧縮袋に寝具を入れます。
これらを一緒に入れることで湿気や酸素が無くなり、カビやダニの発生を食い止めながらの保管が可能です。
再度、圧縮袋から取り出したときも、気持ちの良いまま使うことができますね。
また、布団圧縮袋を繰り返し使うため、開封したら風通しのよい場所で干しておきましょう。
正しく使えてる?布団圧縮袋の使い方
ただ何となく袋にお布団を入れて圧縮していませんか?
布団圧縮袋の正しい使い方をマスターしましょう。
商品によって使い方はさまざまですが、基本的な方法を解説します。
▼チャック部分を拭く
チャック部分に汚れやホコリがあるときちんと密閉できません。
布を水で濡らし、固く絞ってからチャックの内側部分を一定方向にスーっと拭きましょう。
水分が残っているとカビの原因になるため、必ず固く絞った布で拭いてくださいね。
▼チャックを完全に閉める
圧縮袋に付属してあるスライダーを使って、最後までチャックを閉めます。
ジッパー式の圧縮袋だと、掃除機の先を入れる隙間部分を残してしまいがちですが、最後まで閉めてから隙間を空けないと、チャックがずれていることに気づきません。
一度チャックをしっかり閉めたあとに、掃除機を入れる隙間を空けるようにしましょう。
▼取り扱いは丁寧に
繰り返し使うためにも、お布団の出し入れをするときは取り扱いに注意しましょう。
爪や指輪などで袋を傷付けないようにしてください。
お布団を繰り返し圧縮袋に入れてもいいの?
コンパクトに保管できて、ホコリやダニ、カビから守ってくれる布団圧縮袋ですが、繰り返し入れていると、お布団が傷まないか心配ですよね。
ご想像のとおり、お布団を圧縮し過ぎてしまうと、お布団本来の形状や機能を傷める原因にもなります。
そのため、毛布や掛布団以外の敷布団や枕は、圧縮するのは控えましょう。
また、できるだけ圧縮して薄くしたいとお考えになるかと思いますが、お布団がカチカチになるほど圧縮しないでください。
圧縮すれば圧縮しただけ、中綿が傷んでしまいます。
すると、元の状態にまで戻りにくくなり、ふっくら感が軽減してしまうのです。
掃除機を使う布団圧縮袋を使うときは、空気の抜きすぎに注意しましょう。
だいたい、お布団の厚みに対して3分に1程度までにとどめて、掃除機で吸引する目安の時間は1分ほどを意識してみてください。
掃除機の負担を考えて、連続で圧縮するときは10分間、間隔をあけましょう。
圧縮袋で羽毛布団を保管するときに注意したいこと
羽毛布団については、注意点があります。
羽毛や羽根の性質上、繰り返し使える圧縮袋を使ったり、掃除機で吸引することは基本的には止めましょう。
圧縮してしまうと羽毛布団特有のふわふわ感が無くなり、お布団の中の羽根部分が折れてしまいます。
どうしてもスペースの確保で圧縮したい場合は、羽毛専用の圧縮袋を使いましょう。
圧縮袋を使う際は、羽毛布団のかさに対して半分ほどの圧縮にとどめてください。
また、圧縮した羽毛布団を袋から出して使うときは、3時間ほど風通しのよいところで陰干ししてから使用します。
陰干しする理由は、布団生地の劣化を防止するためです。
一日だけの陰干しでは元に戻らないときもありますので、そのときは晴れた日にもう一度陰干ししてみましょう。
羽毛布団のふわふわ感が、取り戻せますよ。
布団乾燥機を使うときは低温に設定してください。
正しく上手に活用しよう
お布団をコンパクトにできる布団圧縮袋ですが、使い方を間違ってしまうと、寝具を傷める原因になりかねません。
中綿を傷めないためにも、圧縮のし過ぎに気を付けましょう。
上手に圧縮袋を活用して、空いたスペースを有効活用してくださいね。