お部屋のインテリアを考える時に、まずどんな家具を置こうかと迷う方が多いですよね。
しかし、お部屋で意外にも大きな存在感を放つものとして、カーテンも挙げられます。
中でも、中性色であるグリーンのカーテンは、季節を問わず使用できるのでとても人気が高いものです。
今回は、インテリアとしてカーテンをどのように選ぶのか、またグリーンのカーテンにはどんなインテリアが合うのかをご紹介していきます。
インテリアとしてカーテンを選ぶには?
カーテンの役割と言うと、まずは遮光や目隠しなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、カーテンはインテリアとしても非常に活躍してくれるものなのです。
カーテンがお部屋で占める面積は決して小さくなく、さらにお部屋の奥にあるものですから入り口から必ず目に入るものですよね。
また、季節感を演出してくれるのも、カーテンならではと言えるのではないでしょうか。
季節に合わせてお部屋の雰囲気を変えたい時に、家具を動かすのは難しくても、カーテンならすぐに取り替えることができます。
カーテンを選ぶ時には、お部屋の雰囲気を損なわないために、色を合わせていくことが大切です。
床や壁などの基調となる色をベースとして、家具の色、小物類の色も考慮します。
ただし、色を合わせると言っても、必ずしも「同系色でまとめなくてはいけない」ということではありません。
もちろん同系色は合わせやすいものですが、暖色や寒色で分けてみたり、補色の関係にある反対の色を選んでもインテリアとしては成立することになります。
色同士の関係を知って、上手にカーテンを選びたいですね。
それでは、中性色のグリーンについて詳しく見ていきましょう。
グリーンという色がもたらす効果とは?
グリーンという色は、暖色にも寒色にも属さない中性色です。
先ほど「カーテンは季節感を演出してくれる」とご紹介しましたが、中性色のグリーンは1年を通して使用することができます。
グリーンは、平和や安定、穏やかな気持ちになるという癒しの効果を持っているので、どのような心理状態の時でも安心して選ぶことができますよね。
また、刺激の少ない色であるため、苦手な方が少ないであろうこともインテリアに取り入れやすい性質と言えます。
そして、さわやかな色味が植物や森を連想することから、気分をリフレッシュさせてくれる効果もあります。
1日の始まりを気持ち良く、疲れて帰ってきてから眠るまでの時間をすっきりとさせてくれそうです。
さらにグリーンの良いところは、家具に限らずベースとなるお部屋自体の色とも相性が良いところです。
とは言え、現在は和紙畳のように様々なカラーを展開している畳がありますし、木材ではない素材の床もたくさんありますから、一概に「全てのお部屋」とは言えません。
しかし、例えば壁紙の白、フローリングの木の色、和室の昔ながらの畳など、大抵のお部屋において存在感を残しつつ、主張しすぎないので非常に使いやすい色だと言えるでしょう。
グリーンのカーテンに合う同系色のインテリアとは?
それでは、グリーンのカーテンに合うインテリアをご紹介していきます。
まず最初にご紹介するのは、同系色でまとめたインテリアです。
カーテンをソファや布団カバーなどの大きいものと一緒に、グリーンで統一してみましょう。
その時、もちろん同じような色味を選んでも良いのですが、カーテンが明るいグリーンならばソファは抹茶のような渋めのグリーンというように、分けてもメリハリがあって良いでしょう。
グリーンはアースカラーのため、家具の色を組み合わせる時は同じアースカラーである茶色やベージュが望ましいと言えます。
木に豊かな葉が茂るように、茶系のベッドにグリーンの布団カバー、木材フレームのソファにグリーンのレザーはよく映えます。
グリーンが癒しの色であると言っても、お部屋の至るところに散りばめてしまうと、少しうるさいイメージのお部屋となってしまいますので、大きめの家具だけでまとめておくと良いでしょう。
お部屋を全体で見た時に、あくまでベースカラーとなるフローリングの茶色や壁の白を、侵食しすぎることのないようにすることがポイントです。
グリーンのカーテンに合う意外なインテリアとは?
さて、同系色でまとめるのは分かりやすい方法と言えますが、今度は補色の関係にある色でまとめる意外なインテリアをご紹介しましょう。
そうは言っても、反対の色同士をあちらこちらに配置してしまうと、せっかく癒しのグリーンを使用してもリラックスのできないお部屋になってしまいます。
上手くアクセントとなるように使用したいですね。
グリーンの補色は、赤や赤紫などの暖色となるので「グリーンと合うのかな?」と心配になる方もいるでしょう。
しかし、クリスマスカラーを思い浮かべると、納得がいくのではないでしょうか。
ただし、赤は明るい色であると同時に、興奮色と呼ばれる色でもあるため、使用には注意が必要です。
先ほどの同系色のお部屋と違い、グリーンと合うとは言ってもあくまで差し色程度で使用する方が落ち着いたお部屋となるでしょう。
補色の使い方としては、例えばカーテンで白地にグリーンの葉が描かれているものならば、そこに赤い南天のような実が追加されるだけで一気に明るいものへと変化します。
カーテンのグリーンを少し青みがかったものにして、ソファカバーは補色となるオレンジの差し色がある白地やベージュ地のものを選ぶ、このような使い方もお部屋の雰囲気を損なわない方法となります。
差し色よりも多く使用する場合には、純粋な赤よりも落ち着いた赤紫を使用する方が無難でしょう。
和室でもグリーンのカーテンと相性は良い?
和室と言えばカーテンではなく障子のイメージが強いものですが、今の和室は「和モダン」と呼ばれる和洋折衷のインテリアが多くなっています。
和室に押し入れではなくクローゼット、障子の代わりにカーテンやブラインドを使用する方も多いので、決して合わないということはありません。
前述した通り、グリーンは中性色なので大体の色と合わせることができるため、和室とも相性が良いと言えます。
しかし、グリーンの種類によっては浮いてしまうこともあるので注意しましょう。
まず間違いないのは、畳の色と合わせたグリーンにするという方法です。
畳の銀白色や、若草色に合わせたグリーンはとてもさわやかで落ち着いた印象のお部屋にしてくれます。
多くの場合は畳本来の色味より濃い色を縁に使っていますが、カーテンも合わせて濃いめのグリーンにすることで和室に重厚感が出ます。
一方、和紙畳や琉球畳の場合には、色に合わせてグリーンの色を変えるようにしましょう。
藍色の濃い畳には、渋めのモスグリーンが合わせやすいでしょう。
ピンクがかった色味であれば、グリーンフロスやレタスグリーンなどの黄緑に近い薄いグリーンが合いそうです。
和室の雰囲気を壊さないような色選びをしてみてくださいね。
グリーンのカーテンは柄物でも合わせやすい?
ここまでご紹介したように、グリーンのカーテンがインテリアとして合わせやすいものであることは分かりました。
しかし、グリーンが基調の柄物のカーテンは、同じように合わせやすいと言えるのでしょうか?
先ほど補色の関係で「白地にグリーン、赤い実」というカーテンをご紹介しましたが、グリーンが多く占める色味のカーテンならば、比較的合わせやすいと言えます。
ただし、例えば「グリーンのヤシの木と色とりどりの南国の花」のような華やかな柄や、エスニック調の柄、大柄なカーテンに関しては合わせられるインテリアが狭まってしまうかもしれません。
例としてはアジアン雑貨などを多く使用したお部屋ならば、とても合うのではないでしょうか。
どのお部屋にも合う柄としておすすめするのは、シンプルな柄や模様自体が小柄なものです。
グリーンと言えば代表的なのはリーフ柄ですが、リーフのサイズが小さめであればあるほど合わせやすくなります。
また、模様がグリーンならば、下地は白やベージュ、クリーム色や黄緑などの淡い色や同系色を選ぶと安心ですね。
柄を上手に選ぶことができれば、お部屋もよりおしゃれに見せることができます。
グリーンのカーテンでリラックスしよう
グリーンのカーテンは、様々なお部屋で合わせることができて、コーディネートに自信がない方でも使いやすい色です。
さらに、リラックス効果があるので、リビングや寝室などどのお部屋にも使用できるのが良いですよね。
カーテンで季節感を感じるのも良いですが、頻繁に変えるのは難しいと考える場合はぜひグリーンのカーテンを選んでみてはいかがでしょうか?
きっと、心も身体もリラックスできるお部屋になることでしょう。