意外と知らない?布団掃除機に付いているUV機能の効果とは

近年の生活家電は、目を見張る進化があります。

布団掃除機もその一つですね。

さまざまな種類がありますが、中でも話題になっているUV照射が搭載された布団掃除機の効果には、どんなものがあるのでしょうか。

今、購入を考えている人は、少し待ってください!

その実際の効果の真相を、把握してから検討しませんか?

知ってた?布団掃除機にはタイプがあること

布団掃除機には、掃除機本来の「吸引」の他に、「叩く」などの機能が付いている「専用タイプ」と、ノズルなど付属品を交換することにより、お布団用としても使える「兼用タイプ」があります。

吸引力の高さを比較すると、「兼用タイプ」の方が優れているようです。

しかし、専用タイプの布団掃除機は、お布団をきれいに保ち、吸い込んだ微細なほこりやダニを逃がさないように、フィルターやダストボックスにも細かな配慮がされています。

また、振動でお布団を小刻みに叩く機能が付いていて、叩きながら吸引する種類や、紫外線を使ったUVライトを使って、除菌や殺菌ができる機能を持っている製品もあります。

UVライト搭載の布団掃除機には、お布団に直接、UVライトを照射するタイプと、クリーナーにUVライトを当てる2つのタイプが各メーカーから販売されています。

「CMで見ているから知ってる」と思っていても、実は布団掃除機のUVの効果が意外に認識されていないことが多いようです。

そもそも布団掃除機に使われているUVってなに?

布団掃除機に搭載されている「UV」という言葉を聞くと、特に女性なら敏感に反応するでしょう。

UVとは、ultraviolet=紫外線のことです。

太陽光線の成分の一つである可視光線の7色ある中の、外側の紫色の位置にあることからこのように呼ばれています。

同じく、太陽光線の成分である赤外線は、熱の作用を及ぼし、UVは、殺菌作用や日焼けなどの化学変化の作用をもたらします。

その化学反応とは、人間の肌に長い時間をかけ浸透し、コラーゲンを破壊し、シミやシワを引き起こすため、美肌を気にしている女性とっては大敵ですね。

さらに悪化すると、皮膚がんなどの健康障害も引き起こしてしまいます。

しかし、紫外線C波と呼ばれているUVは、地球のオゾン層に吸収されてしまい、大気を通過することができず、私たちの生活している地表には到達しません。

なぜなら、これは生物にとってはとても有害なものだからです。

けれども、殺菌効果が強い紫外線C波は、殺菌灯など医療の現場で効果を発揮して、私たちの生活の一部でも役立っているのです。

UVライト付きの布団掃除機の仕組み

では、医療現場でも活躍しているUVは、布団掃除機ではどのように使われているのでしょうか。

なんと、その殺菌灯と同じものが吸引部分に使用されているのです。

殺菌灯の殺菌効果は、15Wで15秒間のUV照射で97.5%の大腸菌が死滅すると言われています。

布団掃除機のUVは5Wから11Wが多いようですが、それでも殺菌効果は期待できそうです。

さらに、感知センサーが付いているので、お布団に近づけるとUVランプは点灯し、お布団から離れると消灯するという安全も配慮された工夫がされています。

そして、お布団を傷めることがない回数で、吸引力とのバランスを考慮した叩きをUVライトと併せて、搭載されています。

また、お布団を温めて乾燥させる温風機能の付いているものもあり、いずれも微細なチリなどをキャッチするHEPAフィルターが付いています。

このように、お布団専用のUV機能付き布団掃除機は、お布団を叩いてダニやほこりをたたき出し、UVで照射して殺菌をしてお布団をきれいにしてくれます。

そして、最後に吸い取られたチリなどは、フィルターでしっかりキャッチされます。

この布団掃除機の価格は、20000円前後~70000円と少々高めになっています。

また、価格のイメージと同様に、布団掃除機の重さもずっしりと重みが感じられることもデメリットでしょう。

布団掃除機のUVライトだけの効果はいかに!

しかし、価格が高くて本体が重くても、布団掃除機が欲しい人には、何かしらお布団のケアで気になっていることがあるからでしょう。

たとえば、「アレルギーを持っているからダニを死滅させたい」「お布団に付く花粉を除去したい」「忙しいからお布団を干せない」「子どもが小さいので、きれいなお布団を使いたい」などさまざまです。

しかし、UVライトを使って、ダニを死滅させるためには、UVライトを1ヶ所に60秒以上、照射しなければなりません。

これは、UVライトを照射している間、ダニがお布団の上で停止している状態で効果があることなので、お布団の中で活動しているダニをすべて死滅させるには、困難なことになってしまいます。

実際、生きたダニを死滅させるには高温で処理するのが一番、効果的なようです。

その温度は、65度以上の高温と言われていて、最近の布団乾燥機にもダニが死滅する温度まで対応できる製品が販売されています。

その他のダニを死滅させる方法は、お布団をバルコニーなどの家の外に干す時に、黒の布団干し袋に入れ、袋の中を高温にして死滅させる方法もあります。

このような高温を使った方法が、ダニを死滅させる一番効果があるのです。

その反面、UVライトは、ダニは死滅させることはできませんが、お布団が天日干しのようにふっくらさせることができます。

UVライト付きの布団掃除機の効果を上手に活用しよう

このように、UV照射ではダニの死滅は不可能なのですが、UV照射の持つ除菌や殺菌効果を活用してみてもいいでしょう。

こまめに布団掃除機を使うことで、吸引効果と併せて除菌、殺菌をすることができます。

そして、アレルギーの原因が、ダニ以外の花粉やハウスダストである場合には、お布団の表面に付着しているハウスダストなどを除去し、除菌と殺菌ができます。

これだけでもかなり、アレルギーの改善は見込まれます。

なぜなら、人が寝ている間に吸い込む量が多いのが、お布団の表面のハウスダストだからです。

そのため、UVライト付きの布団掃除機は、除菌や殺菌効果の他にも吸引力が求められます。

プラス吸引力がなければ、アレルギー改善の近道にはならないので、購入する時には、吸引力もチェックするようにしましょう。

また、排気にも考慮されたものを選ぶといいでしょう。

せっかく、吸引してもダニの死骸や花粉、ほこりなどのハウスダストが布団掃除機の中をすり抜けてしまっては元も子もありません。

UVライトの効果の他に目を付けるところは?

排気に考慮がされた布団掃除機には、性能のよいフィルターが使われています。

おすすめは、ポストモーターフィルター、別名HEPAフィルターと呼ばれている高性能なフィルターを使用している布団掃除機です。

性能が高いフィルターが搭載され、吸引力があればさらに効果が期待できると言えます。

たとえ、UVライトが付いていない吸引力のある布団掃除機を選んでも、除去するという目的は達成できるので、損はないでしょう。

先ほどもお伝えしたとおり、UVライトだけではダニは死滅できないとしても、ダニを吸引できる可能性があるからです。

ダニのツメは、かぎ状になっているので、お布団の繊維に引っかかります。

そのため、弱い吸引力では、吸い込むことができません。

そのため、生きたままのダニを除去するためには、強力な吸引力が必要となってくるわけなのです。

しかし、吸引力が強ければ強いほど、布団掃除機をかける時にお布団にヘッドが吸着してしまい、布団掃除機がかけにくくなるという欠点も出てきてしまいます。

また、その吸引力のパワーを出すため、多くの電力を使用します。

コードレスの場合は当然、バッテリーの持続性も短くなるのも欠点です。

これらのことを考慮したうえで、布団掃除機を選んでくださいね。

使う目的に合わせてかしこく使える布団掃除機

これまでのように、UVライトが付いた布団掃除機を購入するなら、除去したあとに除菌・抗菌をしたいかどうかによって、購入を決めるといいでしょう。

比較的、高価な家電ですから、無駄のないようにそして、布団掃除機だけに頼らずに他の方法と組み合わせたりして、かしこく使いこなしてみてはいかがでしょうか。