家族分のお布団をはじめとして、来客用のお布団などは収納に困ってしまうというご家庭も多いと思います。
お布団の収納は普段使わなくてもすみやかに取り出せるようにしておきたいですね。
また、デリケートな羽毛布団や重くて大きな敷布団はどうしたらいいのかなど悩ましいことがたくさんあると思います。
そこで今回はそんなお悩みの解消法として、お布団の縦置き式の収納方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
お布団の収納方法の違い
お布団の収納方法には、いろいろな方法があります。
その中でもオーソドックスな方法は、普通にたたんで押入れに平置きすることです。
多くの方が、この平置きにする方法を取り入れているのではないでしょうか?
その他には、圧縮袋を使って収納する方法や、圧縮タイプではない通常の布団収納袋を利用している方も多いようですね。
そして、収納方法の違いとしてはお布団を入れておく場所や収納袋だけでなく、「それらをどう置くか」ということもあります。
つまり、「お布団を平置きする」か、「縦置きする」かという違いがあるのです。
この2つの方法の使い分けは、お布団の種類やご家庭の収納スペースの容量によって考えると良いでしょう。
また、昔は平置きが一般的でした。
この理由は、昔は収納袋などなく、平置きするしか方法がなかったからといえます。
そのため、現在でも平置きが定着しているため、平置きをしている方が多いです。
しかし、収納場所が少なく困っているという方は、一度、縦置きを試してみてください。
コンパクトに収納できるため、お布団の収納スペースが確保しやすいです。
そこで次からは、縦置き収納法の利点をご紹介していきましょう。
お布団の縦置き収納の利点
お布団の縦置き収納は、取り出しやすくお布団への負担も少ない、おすすめの収納方法です。
そこで、例としてデリケートな羽毛布団で利点をご紹介していきましょう。
羽毛布団は、基本的に圧縮ができません。
その理由は、羽毛布団を圧縮してしまうと羽毛がぺしゃんこになってしまうからです。
ぺしゃんこになると、せっかくの羽毛の特性を活かすことができなくなってしまうでしょう。
そのため、羽毛布団を収納する際、できるだけ上に置かないといけないのです。
しかし、家族全員分の羽毛布団をすべて押入れの一番上に収納できるのであれば良いのですが、このようなことが難しいご家庭もあるでしょう。
そこで、お布団の縦置き収納が役に立つのです。
ただし、お布団の縦置き収納は、「収納袋」が必要にはなります。
その分コストがかかるということにもなりますが、一度購入すれば長く使えるものです。
そして、お布団の管理の手間も軽減することができるので、長い目で見れば決して高いお買いものではないでしょう。
まだある利点!縦置き収納は管理がしやすい
先程、縦置き収納は、取り出しやすいとお話をしましたが、「管理がしやすいこと」も利点です。
確かに平置きと比べると、多少労力を使うことになりますが、一度変更してしまえば後は管理が楽です。
その理由は、平置きの場合、お布団の上に何枚も載っけてしまうと一番下のお布団が取りづらいことでしょう。
しかし、縦置きの場合は、基本的に横に並ぶことになるので、取り出すときはお目当てのお布団だけを移動するだけで済みます。
また、横に並んでいるため、柄などもすぐに確認でき、使用したいお布団を見つけやすいです。
このように管理がしやすくなることは、縦置きのメリットと言えるでしょう。
さらに、一括収納だけでなく、「個別収納もしやすい」という利点があります。
お布団の一括収納と個別収納の違いはというと、一括収納は読んで字のごとく、ある一定のスペースに一括にお布団をたたんで収納することです。
そして、個別収納というのは、例えば段組みされた棚などを押し入れに入れて、区分けして収納することです。
このように、2段式の棚を押し入れに入れます。
その棚の下の段に布団収納袋に入れたお布団を縦置きに2つ置き、棚の上段に布団収納袋に入れたお布団を横置きに置くということも可能なのです。
このように個別収納することで、スペースの余りをなくして、かつ取り出しがしやすいのでより管理がしやすくなります。
お布団の縦置き収納を利用して布団干し
お布団を干す作業は、かなりの重労働ですね。
特に年配の方々にとっては体への負担が大きく、お布団を干すことがついついおっくうになってしまい、湿気ったままのお布団を使い続けているということにもなりかねません。
お布団の湿気はダニの繁殖やカビの元になり、アトピーや喘息などアレルギーのある方にとっては深刻な問題になりかねません。
健康面にも精神衛生的にも良くないですよね。
すっきり清潔な寝具を使うということは、上質な睡眠を確保するためにも大切です。
そこで、お布団の湿気対策としても、縦置き収納はひと役買えます。
その理由は、縦置き収納をすることで、収納場所にお布団を干すスペースができるからです。
また、その方法は収納袋に入れるのではなく、「スチールの布団干しにお布団を掛けてそのまま押入れの中に収納する」という方法です。
このように縦置き収納をすることで、スペースを作ってお布団を干すことができます。
また、布団干しにキャスターが付いていれば、部屋の中で日当たりの良いベランダ付近や風通しの良い場所までお布団を掛けたまま移動ができます。
そして、感想をさせた後にそのまま収納をすることもできます。
この方法は、布団干しと収納の一石二鳥になるというわけです。
お布団の上げ下ろしや、布団干しが体力的にきついという年配の方、また、住宅事情でベッドを置くことができないという方は、この方法をぜひ検討してみてください。
お布団以外の寝具の収納
寝具の収納というと、お布団だけではありません。
シーツや枕、毛布などお布団と一緒に使用するものが必ずあります。
それらは、お布団の近くに収納したいものです。
来客用のお布団は押入れで枕はクローゼットや衣装箱に収納というのでは、いざというときに、どこにしまっているのかわからなくなっているかもしれません。
日頃からお客様用は、すべてここに収納してあるという場所を決めておくといいですが、収納スペースがない方もいることでしょう。
そのような方には、コの字型のラックを使う方法をおすすめします。
コの字型のラックは、空間を上手く仕切りシーツや小物などを収納することができます。
コの字型のラックを使うと、ラックの下に引き出し収納を作ることができ、シーツや枕カバー、枕などを収納できます。
そして、お布団の縦置き収納と並行して取り入れると、一括で管理できるのでおすすめです。
お布団の縦置き収納に便利なグッズ
最後に、お布団の縦置き収納方法に役立つグッズをご紹介しましょう。
お布団の収納袋といっても単純なものから、いろいろな機能がついているものがあります。
例えば、取り出しやすいように「取っ手がついているもの」や、「防虫防湿効果のあるもの」もあります。
この取っ手付きの収納袋は、持ち手がはっきりするので、取り出しや収納をする際に大変便利です。
また、防虫防湿効果のある商品は、保管している間の寿命を伸ばしてくれます。
このような便利な機能の付いた収納袋は、お布団を管理する際にとても役に立つものなので、収納と使用の回数が多いのか、収納期間が長いのか、を考えて選択すると良いでしょう。
また、余談ですが、管理する際のコツもお伝えします。
お布団を収納する際は、収納袋にラベルを貼ったり、ぶら下げるようにすることをおすすめします。
お布団の縦置き収納はコンパクトで湿気対策に最適
ここまで読んでいただけた方は、縦置き収納の利点を知っていただけたのではないでしょうか。
お布団の縦置き収納は、平置きより押し入れやクローゼットのスペースを有効に使えます。
また、管理がとてもしやすいです。
そして、収納の仕方を工夫することで、他の寝具も一緒にしまうことができます。
これから、お布団の収納をする際は、ぜひ縦置きも検討してみてください。