寝具に住み付くダニの退治法って?洗濯でダニは駆除できる?

お布団は毎日使う物なので、いつも清潔に保ちたいですよね。

しかし、暖かく適度な湿度のある家の中やお布団では、ダニが住み着きやすくなってしまいます。

今回は、「寝具に住み着くダニの退治法って?」、「洗濯でダニは駆除できる?」などの疑問についてお答えします。

寝具のダニは洗濯機で全て取れる?

寝具は毎日使う物なので、いつもきれいな状態で使用したいですよね。

特に湿気が多く、気温が上がり始める梅雨時では、お布団に住み着くダニが気になる人も多いのではないでしょうか。

最近では、布団掃除機など、ダニ対策には様々なアイテムも販売されていますが、できるだけ手間や時間をかけずに、お布団のダニを駆除したいものです。

「洗濯ならお布団の汚れも取れるし、ダニの駆除もできて一石二鳥!」と思う方も多いと思います。

実は、洗濯はダニの卵や幼虫については効果があります。

ダニの卵や幼虫の場合、お布団の表面近くにいる事も多く、お布団の繊維の間にいたとしても、水や様々な圧力に弱いため、洗濯機や掃除機でも容易に取り除く事ができます。

また、どのようなダニ駆除法を試しても、最後はしっかりと掃除機をかけましょう。

死骸はそのまま放っておくと、さらに乾燥してハウスダストになってしまいます。

お布団は天日干しなどをして乾燥させた後は、しっかりと掃除機をかけてから使用するようにしましょう。

寝具に住み着くダニの成虫に洗濯機は効果的?

上記では、ダニの卵や幼虫については、洗濯機が効果的である事をご説明しました。

では、ダニの成虫についてはどうでしょう。

洗濯機での駆除は効果があるのでしょうか。

実はダニの成虫は、1晩水に浸けておいても生きています。

さらに成虫は、大きな鉤づめがあるため、お布団など寝具の繊維にがっちりとしがみ付いていますので、掃除機でもなかなか吸い取る事ができません。

ましてや、洗濯機の回転による圧力くらいでは、外に出される事もありません。

つまり、洗濯機ではダニの成虫は駆除ができないのです。

ダニの成虫は毎日卵を産み、毎日排泄物を出します。

ダニの卵や幼虫を駆除する事も、ハウスダスト対策としては重要な事ですが、その元となる成虫を駆除しなければ、お布団のダニを排除する事はできません。

では、どうすれば良いのでしょうか。

次では、洗濯機以外の駆除法を見ていきましょう。

洗濯以外の寝具のダニ駆除法って?

さて、洗濯機ではダニの成虫は駆除する事ができないという事が分かりました。

では、他にはどのような駆除法があるのでしょうか。

ダニが好むのは、適度な温度と湿度のある環境です。

繁殖に適した温度や湿度のない環境では、ダニは活発に行動する事ができなくなってしまいますので、駆除がしやすくなります。

その事からも、乾燥などで極端に湿度を低くした環境にお布団を置くのもおすすめです。

ダニは、湿度が0%の環境ではぺしゃんこになって動かなくなってしまいます。

しかし、通常の生活で湿度を0%にする事は難しいので、布団乾燥機などを使って湿度を下げた後にゆっくりと掃除機をかけるのも、お布団のダニを駆除する方法としては、得策です。

また、ダニは高温に弱いという性質もあるため、布団乾燥機の使用は理にかなっています。

熱で寝具のダニ駆除をする場合、ダニは50度以上なら30分で死滅しますので、これを目安に乾燥機を使用すると良いでしょう。

寝具に住み着くダニは寒さに弱い?

寝具に住み着くダニが、乾燥や高温に弱い事は分かりましたが、反対に寒さに対してはどうなのでしょうか。

実はダニは乾燥同様、繁殖に適した湿度や温度以外では動きは鈍くなりますが、冷凍庫に1晩入れても生きています。

通常の生活でお布団を冷凍庫に入れる事はもちろんできません。

ましてや冬は気温が低くても、人が使うお布団の中は暖かく湿度もあるので、動きが鈍くなるどころか、ダニにとっては絶好の環境になります。

最近の家は、冬でも半袖で過ごせるほど暖かく、風邪対策のために湿度も70%近く維持している家が多いので、冬であるにもかかわらず、ダニが繁殖しやすい環境にあります。

ダニは、極端な寒さに対しては鈍くなりますが、人が使用するお布団は外の気温に左右されないため、駆除については難しいといえます。

しかし、暖房がついていなければ、夏に比べて動きは鈍くなりますので、様子を見てしっかりと掃除機をかけると、成虫に対しても高い効果が得られるでしょう。

次は、洗濯後のダニ駆除について見ていきましょう。

洗濯後はダニ駆除できる?真夏の天日干しは効果的?

洗濯機での成虫の駆除は難しい事が分かっていても、夏は日差しが強いので、お布団などの寝具もきれいに洗濯したくなりますよね。

「ダニは熱に弱いし、天日干しは効果があるのでは?」と思う人も多いのではないかと思います。

では、実際はどうなのでしょう。

実は、通常の天日干しのダニ駆除率は0%です。

広範囲で厚みのあるお布団では、ダニは日の当たらない裏側に逃げてしまいますので、効果はありません。

真夏は、干したお布団の表面が50度近くになりますので、実際に触って熱く感じる事はありますが、成虫駆除はできていないのです。

そのような時は、通常の天日干しでは効果は得られませんので、別の方法を試しましょう。

真夏の炎天下の場合、車中のフロントガラス部分は90度近くまで温度が上がります。

ダニの成虫は60度で即死しますので、真夏のダニ駆除には車中を使用すると良いでしょう。

片面を30分ずつ車中で天日干しするだけで、お布団のダニはほぼ100%死滅します。

ただし、お布団を裏返す時は、くれぐれも火傷に気を付けましょう。

洗濯後はダニ駆除できる?真冬の寝具はどうすれば良い?

真夏の場合は、お布団などの寝具を洗濯しても外に干せますし、ダニ駆除対策には、車中などを利用して成虫駆除をする事もできます。

しかし、真冬の場合は外の気温が低く日照時間も短いため、夏ほどお布団の温度も上がりません。

そのような場合は、洗濯も乾燥もできるコインランドリーを使用しましょう。

コインランドリーの良いところは、お布団が入れられるほど大きな乾燥機がある事と、高温で乾燥ができるところです。

コインランドリーの乾燥機は、温度が80度まで上がりますので、十分なダニ対策ができます。

また、自宅でつけている加湿器などの湿気が気になる場合は、布団掃除機をかけたあとにダニスプレーをかけても良いでしょう。

殺虫成分が含まれていない精油からできたスプレーであれば、アレルギー体質の人でも安心して使う事ができます。

また、敷布団に使用する防ダニマットもダニ除け効果や防カビ効果があるので、結露の多い冬には、最適なアイテムです。

ダニ対策は一見大変そうですが、1年を通して様々な対策法がありますので、ぜひ試してみて下さいね。

寝具のダニを洗濯機や乾燥で駆除する方法

1 寝具に付いているダニの卵や幼虫は洗濯機で取れる

2 真夏は車中でダニの成虫駆除を行うのが最適

3 真冬はコインランドリーを使用するのが最適

お布団に住み着くダニは、成虫を駆除するのがポイントです!

ぜひ、参考にしてみて下さいね。