お布団が湿気っていたり、敷布団の裏側にカビが生えていたりという経験、ありませんか?
日本は高温多湿な気候ゆえ、お布団に湿気が溜まりやすいのは、しょうがないともいえます。
しかし、そのままにしておくのも、気持ちが悪いですよね。
そういう時におすすめなのが、除湿シートです。
今回は、この除湿シートの効果などについてご紹介していきます。
お布団の湿気でお悩みの方、ぜひ参考にされてみませんか?
お布団の大敵である湿気!なぜ湿気がこもりやすい?
お布団の湿気対策に効果的な除湿シートについてご紹介していきますが、そもそも、なぜお布団に湿気がこもりやすいのでしょうか?
その原因を見ていきましょう。
《寝汗の量》
人間は眠っている間に、コップ1~2杯もの寝汗をかくといわれています。
そのため、その寝汗が敷布団に吸収され、敷布団の下部に溜まり、湿気がこもりやすくなってしまいます。
《お布団の吸湿性》
高品質な敷布団は、吸湿性のよいものが多くなっています。
吸湿性に優れているということは、表面上はサラッとしているため、眠っている人間は快適に眠れるかわりに、お布団には十二分に寝汗が吸収されているということです。
その結果、湿気がこもりやすくなっています。
《フローリングの特徴》
畳の上に敷布団を敷いた場合は、畳自体も吸湿性が高いため、敷布団の湿気は放湿されていきます。
しかし、フローリングは吸湿性がないので、敷布団の湿気は溜まったままになってしまいます。
《床との温度差》
特に、冬場に起きやすいことですが、寒い時期には、フローリングの床は冷えきっています。
しかし、敷布団は眠っている人間の体温で温められているため、その温度差が原因となって、敷布団に溜まった湿気が結露として現れてしまいます。
結果、敷布団を上げた時に、フローリングの床が湿っていたり、敷布団が湿っていたりということになってしまいます。
湿気がこもったお布団にはどんな悪影響がある?
上記で見てきたように、様々な理由から、お布団には湿気が溜まりやすいものです。
そのため、除湿シートを敷くなどの効果的な湿気対策を行い、なるべく湿気がこもらないようにすべきですが、そのような対策を行わないままだと、どんな悪影響が出るのでしょうか?
ここでは、お布団に溜まった湿気がもたらす悪影響を見ていきましょう。
《カビが生える》
まず、第一の悪影響として挙げられるのが、お布団やフローリングなどの床にカビが生えてしまうことです。
カビが発生する条件としては、以下の3つが挙げられます。
①温度が20~30度
②湿度が70%以上
③十分な栄養分がある
お布団は、寝ている人間の体温で温められているため、特に敷布団は温度が高くなっています。
さらに、寝ている間の寝汗などで湿度も高く、また、眠っている間に付いた皮脂などが栄養源となり、カビが発生しやすい状態といえるのです。
《ダニが発生する》
カビ菌は、ダニの餌となってしまうため、カビが生えたお布団をそのまま使い続けると、ダニまで発生してしまう場合があります。
《病気の原因となる》
カビが生えたお布団で眠っていると、睡眠中にカビの胞子を吸い込んでしまい、アレルギー反応を起こしてしまう場合があります。
また、ダニまで発生したお布団であれば、咳が出たり、体中が痒くなったりといった症状も引き起こしてしまいます。
さらに、発生したカビの種類によっては、気管支ぜんそくや過敏性肺炎、肝臓癌や肺癌の原因ともなってしまう場合もあります。
湿気対策に有効な除湿シートとは?
お布団の湿気は、眠っている人間に様々な悪影響を及ぼします。
そのため、効果の高い湿気対策を行う必要がありますが、その中でもおすすめなのが、除湿シートです。
では、除湿シートとは、一体どんなものなのでしょうか?
まずは、除湿シートについてご紹介しましょう。
《敷く場所》
除湿シートは、ベッドの場合はベッドマットレスの下に、お布団の場合は敷布団の下に敷きます。
《吸湿性》
吸湿性や放湿性に優れた繊維で作られたものが多く、お布団内の湿気をぐんぐん吸収してくれます。
中には、除湿シート内の湿気が溜まると、色を変えて教えてくれるものもあり、その色の変化で天日干しのタイミングが分かります。
《消臭機能》
高機能の除湿シートの中には、消臭機能を持つものもあります。
眠っている間の寝汗の臭いや加齢臭など、嫌な臭いも軽減してくれます。
《お手入れ方法》
いろいろな除湿シートが販売されていますが、中には、自宅で気軽に手洗いできるものも売られています。
また、外に干すなど乾燥させれば、何度も繰り返し使えるのも、とてもありがたいところです。
このように、お手入れ方法は難しくないものが多いです。
効果あり!おすすめの除湿シートとは?
除湿シートは、お布団の湿気対策として人気のあるものです。
では、ここでは、おすすめの除湿シートをご紹介しましょう。
【モイスファインEX】
吸湿性・放湿性に優れた東洋紡の繊維『モイスファイン』を使った、除湿シートです。
このモイスファインは、乾燥剤としても使われるシリカゲルの2~3倍、綿の8倍以上もの吸湿性能があり、最高クラスの吸湿性を誇ります。
また、消臭効果も素晴らしく、汗や加齢臭なども強力に消臭してくれます。
手洗いも可能で、また、天日干しをすることで吸湿性能は元通りになるため、繰り返し使える点で経済的にもおすすめです。
【ベルオアシス30%】
帝人が開発した吸湿繊維『ベルオアシス』を、贅沢にも30%使った除湿シートです。
シリカゲルの2~3倍、綿の7倍以上もの吸湿性を持っています。
また、塩分も含んだ寝汗の吸水力も素晴らしく、この除湿シートたった1枚で、2Lペットボトル4.5本分(シングルサイズ)もの水分を吸収してくれます。
消臭性能も高く、特にアンモニアに対しての消臭性がとても高いので、小さなお子さんがおねしょをしても安心です。
センサーの色が変わったタイミングで天日干しをすれば、吸湿性能も復活するので、繰り返し使えて経済的です。
【竹炭入り除湿シート 吸湿センサー付き】
上記2つの除湿シートより機能性は落ちますが、リーズナブルに購入できるおすすめの除湿シートです。
吸湿性・放湿性の両方を兼ね備えているB型シリカゲルが使われているため、吸水力が素晴らしく、約440ccもの水分を吸水することができます。
さらに、竹炭も配合されているため、消臭効果もUPしています。
第三者機関での実験では、アンモニアガスは99%、蒸れた靴下のような臭いを持つイソ吉草酸ガスは99%、さらに、加齢臭の原因であるノネガールガスは96%脱臭できたという結果を得られています。
洗濯ができないのはマイナスポイントですが、2~3時間天日干しをすれば吸湿機能は回復するので、お手入れも簡単でおすすめです。
除湿シート以外の効果的な湿気対策商品とは?
上記で、お布団の湿気対策として人気の除湿シートをご紹介しましたが、他には、どんな湿気対策商品があるのでしょうか?
ここでは、除湿シート以外の、おすすめの湿気対策商品をご紹介しましょう。
《除湿マット》
除湿シートより厚みのある、マットレスタイプのものです。
調湿効果の高い繊維で作られたものが多く、敷布団の下に敷くことで、敷布団に溜まった湿気を吸収してくれます。
最近では、ジョイント式のすのこ型調湿マットが人気です。
伸縮自在なので、お布団以外にも、押入れの中など様々な用途で使えます。
収納する時は、じゃばらを畳むことでコンパクトにできるので、使い勝手のよい商品でもあります。
《マットレス》
湿気に強いマットレスを選ぶのも、湿気対策には効果的です。
例えば、『ブレスエアー』などの高反発ファイバー素材のマットレスは、湿気が溜まりにくくなっています。
他にも、『セルプールハイブリッドマットレス』という、湿度調整機能を持つウレタン製のマットレスも人気があります。
《すのこベッド》
床と敷布団との間に隙間を作ることで、湿気を逃すことができるのが、すのこベッドです。
すのこの形状は通気性がよい上に、防カビ処理をされているものが多いので、湿気対策商品としておすすめです。
《除湿・吸湿性の高い敷布団》
最近では、敷布団とクッションマット、除湿シートが一体化したタイプの、敷布団が売られています。
敷布団だけで、上からの寝汗などの湿気、そして、下からの床の結露までを吸湿してくれるため、湿気対策に効果的です。
お布団の湿気対策に効果的なお手入れ方法は?
除湿シートなどの湿気対策商品をご紹介してきましたが、いくら効果があるからといって、ご自宅でのお布団のお手入れを怠ると、湿気が溜まってきてしまいます。
では、お布団を湿気から守るには、どのようなお手入れをすればよいのでしょうか?
ご自宅でできるお手入れ方法を見ていきましょう。
《天日干し》
除湿シートや除湿マットを敷いていたり、敷布団の下にすのこを敷いていたりしても、すべてが万全ではないため、定期的にお布団を天日干しする必要はあります。
1~2ヶ月に1度は、お布団を天日干しするようにしましょう。
ただ、注意してほしいのが、当日晴れていても、前日に雨が降っていたりする場合は、天日干しはおすすめできないということです。
前日に雨が降っていると、地面からの湿気がこもっているため、お布団の湿気を取るにはあまり適しているとはいえないからです。
晴れ間が続いている時に、お布団を干すようにしましょう。
《扇風機を活用》
雨が続く梅雨時など、天日干しをしたくてもなかなかできない時もあります。
また、お布団を干す場所がないという方もいらっしゃるかもしれません。
そういう時に活用するのが、扇風機です。
扇風機の風をお布団に当てるだけで、湿気は除湿されます。
30分~1時間程度、当てるようにしましょう。
フローリングの上にお布団を敷いている場合は、お布団だけでなくフローリングにも湿気は溜まりがちなので、フローリングの床にも風を当てるようにしましょう。
《布団乾燥機を使う》
湿気だけでなく、ダニまでも退治できるのが、布団乾燥機です。
電気代はかかってしまいますが、除湿もダニ退治もできるとあって、おすすめのお手入れ方法です。
快適なお布団でしっかりと体を休めよう!
お布団の湿気対策として、除湿シートやおすすめ商品、そして、お手入れ方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
お布団に湿気が溜まってしまったままだと、さまざまな病気の原因となってしまい、体に悪影響を及ぼしかねません。
それを防ぐには、効果的な湿気対策を行う必要があります。
お布団の湿気でお悩みの方は、今回ご紹介した商品や方法で、ぜひ湿気対策をされてみませんか?
快適で安心した夜を過ごせるようになるかもしれませんよ。