お布団や毛布を圧縮袋に入れて保管している人は多いでしょう。
最近では収納スペースが少ない造りになっている家も多く、クローゼットにも使える圧縮袋はとても便利ですね。
圧縮袋にはノズルタイプとバルブタイプの2種類があり、それぞれの特徴も検証してみました。
圧縮袋を正しく使って、お布団や毛布を常に清潔に気持ち良く使いましょう。
お布団と毛布の収納には圧縮袋が最適!
お布団や毛布などは、季節によって使わないものがありますね。
そんな時、収納スペースが少なくて困ることはありませんか?
家族が増えていくにつれて、収納スペースの問題は次第に大きくなります。
夏季にはタオルケットや薄がけ布団のみで、厚手のお布団や毛布は使用しないことが多いでしょう。
そんな時、押入れに入れっぱなしにしておくと、カビやダニが繁殖する心配もあります。
お布団や毛布は収納袋に入れてから押入れやクローゼットで保管すると、スペースを取らないばかりか、すっきりと衛生的に収納することができます。
圧縮袋を使用することで、押入れのスペースはかなり広くなりますし、クローゼットに立てかけて使うこともできます。
思った以上に使い勝手の良い収納袋は、家族が多ければ多いほど、お勧めのグッズです。
今までお布団がつぶれそうで圧縮袋を使うことに抵抗があった人も、ぜひ一度使ってみてください。
圧縮袋を開けた時に、元通りふっくらとしたお布団に戻っていることを知ると、安心できることでしょう。
圧縮袋を使う時に気をつけるべきこと
とても便利で使いやすい圧縮袋ですが、使う時に気をつけなければいけないことがあります。
最近、利用することが多くなった羽毛布団ですが、羽毛布団には必ず、羽毛布団専用の圧縮袋を使用しましょう。
通常の圧縮袋を利用すると、綿毛がつぶれてしまう可能性があります。
特に「フェザー」が入っている羽毛布団は圧縮には向きません。
しかし、羽毛布団専用の圧縮袋は、100%圧縮袋の空気を抜かずに、圧縮率を2分の1にしているため、羽軸による生地の破損は起きません。
また、丸めて保管するため、しわになりづらく、圧縮袋から出した時の回復率がとても良い状態になります。
そして、通常の圧縮袋を他のお布団や毛布に利用する場合にも、カチカチになるくらい圧縮するのはお勧めできません。
圧縮のし過ぎで、袋が破損したり、お布団の生地を傷めることもあります。
元の大きさの3分の1くらいを目安にしましょう。
また、圧縮袋を使用する際には、内側とファスナー部分を、乾いた布で良く拭いてから使いましょう。
少しでも湿気があると、カビやダニの発生する原因となります。
お布団と同じように毛布にも圧縮袋は必要なの?
お布団のようにかさばるものを圧縮袋で保管するのはわかりますが、毛布にも圧縮袋は必要なのでしょうか?
毛布もお布団と同じように、圧縮袋を使って収納することは可能です。
収納する場合は、お布団と同じように、洗ってよく乾かしてからにしましょう。
しかし、毛布は、圧縮しない状態で保存できる「毛布専用収納袋」を使用する方がお勧めです。
この収納袋を使用すると、薄手の毛布であれば4枚くらいまで形が崩れることなく、綺麗にすっきりとおさまります。
湿気、埃、汚れ防止対策もしてあり、また通気性も良いため、カビの予防にもなります。
毛布には専用の収納袋がありますが、この収納袋を使うことで、ずれ落ちたりすることなく、数枚の毛布もすっきりと保管することができます。
しかし、家族の人数が多く、収納スペースが限られている場合などはやはり、毛布にも圧縮袋を使う家庭も多いのです。
その場合は、毛布専用の圧縮袋がありますので、そちらを利用しましょう。
毛布専用の圧縮袋は、通常のお布団用の圧縮袋よりもスリムなサイズになっていますが、何枚か重ねて収容することも可能です。
毛布は毛布だけで、お布団とは別の圧縮袋を使用することがお勧めですね。
お布団と毛布の圧縮袋の種類
お布団や毛布の圧縮袋には2種類のタイプがあります。
掃除機のノズルを差し込んで吸引するタイプと、専用のバルブ口があって、そこから掃除機で吸引するバルブタイプです。
このノズルを差し込む方法は、実は嫌な臭いの原因となってしまうことがあります。
この方法では、掃除機のノズルを圧縮袋の隙間口に差し込んで、中の空気を吸引するのですが、問題は空気を吸い終わった後です。
そのノズルを入れたまま掃除機の電源を切ると、掃除機内の汚れた空気がノズルを通して圧縮袋に逆流してしまう恐れがあります。
掃除機内にはダニやカビが吸い込まれていることが多く、その汚れた空気が圧縮袋にそのまま入ってしまうというわけです。
この状態でお布団を保管すると、開けた時にとても嫌な臭いがするのです。
掃除機吸引タイプのノズルは、吸引が終わった時点ですぐに圧縮袋から抜き、その後に掃除機の電源を切りましょう。
これで掃除機の空気の逆流を防ぐことができますが、最近ではこのノズルタイプよりもバルブタイプの方が人気です。
バルブタイプはオートロックでバルブ口が閉じるので、掃除機の汚れた空気が逆流することはありません。
ノズルタイプよりも衛生的にお布団を保管できる、ということなのです。
バルブタイプの布団圧縮袋がお勧めの理由とは?
バルブタイプの圧縮袋は、バルブ口から掃除機のノズルを使って、空気を吸引するタイプです。
そのほとんどは、掃除機で空気を吸っている時にはバルブ口の弁が開いていますが、空気を吸い終わった時にはオートロックで弁が閉じる仕組みになっています。
また、空気が逆流しそうな時には、弁が閉じて逆流を防ぎます。
ノズル式の圧縮袋は、お布団や毛布を入れてから吸引部分を一部分だけ開けて、その小さな隙間に掃除機のノズルで中の空気を吸うわけですが、完全に中の空気を吸い出すには限界があります。
また、掃除機内の汚れた空気が逆流することなどを考えると、かなり神経質になって使用しなければなりません。
せっかくの圧縮袋でダニやカビの繁殖が発生するとしたら、大問題ですね。
掃除機の中の空気が逆流することのないバルブタイプであれば、衛生的に使うことができます。
衛生面や手間を考えると、金額が少々高いバルブタイプでも、そちらがお勧めだということになります。
圧縮袋の使い方のポイント
お布団や毛布をすっきりと保管できる圧縮袋ですが、使用する際にいくつかのポイントを押さえておくと、より効果的な便利グッズとなります。
お布団を圧縮袋に入れる前にはお布団のお手入れを完全に行った状態で使用しましょう。
ダニやカビの発生原因になってしまう可能性があるからです。
お布団や毛布をクリーニングに出したり、天日干しをした後には必ず掃除機でダニやカビ、埃などを除去しておきます。
その上で、圧縮袋専用の脱酸素剤やシリカゲルを圧縮袋に一緒に入れることをお勧めします。
これで、酸素や湿気が袋の中からなくなり、ダニやカビが圧縮袋の中で発生したり、増殖する心配はなくなるでしょう。
また、湿度の低い状態で圧縮袋に入れることも大切です。
特に梅雨から夏季にかけて湿度が高いので、外にお布団を干していても乾燥が十分でないことがあります。
外からお布団を取り込んだ時に、「熱を持っている」と感じることがありますよね?
そんな場合には、エアコンや除湿器を使って、室内の温度を下げなければなりません。
お布団の熱気や湿気を完全に取り去ってから、圧縮袋に入れるようにしましょう。
そのことで、シリカゲルを使っての除湿効果も引き出せるはずです。
お布団と毛布の圧縮袋の使い方
お布団と毛布を圧縮袋で保管することは、収納スペースが限られている家庭ではとても大きなメリットがありますね。
しかし、圧縮袋を使用するにあたっては、いくつかの注意点もあります。
まずは、ダニやカビの繁殖を防ぐために、掃除機の汚れた空気を逆流させないことです。
また、圧縮袋に入れる前には、できればクリーニングに出したり、天日干しをするなど清潔な状態にしてから使用することが大切です。
圧縮袋を正しく利用して、、開けた時にも気持ち良くお布団と毛布を使用したいものです。