お布団にカビが生えたら、とてもショックですね。
また、気持ちが悪くてそのまま使うのは抵抗があります。
では、カビ対策として、家でできることは何なのでしょうか?
衣類用の漂白剤などでも効果はあるのでしょうか?
お布団のカビに対する対策を考えてみました。
お布団のカビが!その時の対策とは?
大切に使っていたつもりなのに、お布団にカビが生えているのを発見してしまった時、動揺しますよね。
カビが生えてしまったのを見ると、すぐに捨ててしまいたい気持ちもありますが、買ったばかりの高級なお布団とかであれば、思わず何とかならないものかと考えてしまうでしょう。
お布団は衣類と違って、丸洗いをすることが難しいことや布地の傷みから、漂白剤の使用は避けたいと思う方も多いかもしれません。
お布団自体にカビが生えてしまった場合、重曹やエタノールを使う除去方法が一般的でしょう。
では、まずはこれらを使った除去方法をご紹介していきます。
まず、お布団のカビを掃除機で吸うか、ブラシでこすります。
この時に、胞子が飛んでしまうと、そこからまたカビの繁殖が始まりますので、注意が必要です。
その後、重曹水やエタノールをスプレーしてしばらく置き、浮き上がってきた汚れを歯ブラシなどでこすり取ります。
そして、タオルやキッチンペーパーなどで水分を拭き取り、最後に掃除機をかけてから乾燥させていきます。
重曹やエタノールは除菌することはできますが、カビの汚れそのものを除去するのはなかなか難しいとも言われています。
それでは、漂白剤は、本当に使用できないものなのでしょうか。
お布団のカビに漂白剤を使うのは良くない?
漂白剤の注意事項にもあるように、お布団のカビを取るために、基本的に市販の漂白剤は使ってはいけないとされています。
その理由として、お布団は衣類と違って、丸洗いができないためと、布地を傷めてしまうため、使用不可とのことです。
かと言って、重曹やエタノールはあくまでも除菌を行うための対策に過ぎず、カビの黒い汚れを落とすことはできません。
そこで、多くの人々は、専門のクリーニングに出してカビを落とす方法を取っているようです。
しかし、最近では街中のコインランドリーでも、敷布団が洗えるものも登場しています。
クリーニングに出すよりは経済的ではあるでしょう。
コインランドリーを使用すれば、漂白剤を使って、その後丸洗いすることも可能なので、一つのカビ対策として考えても良いかもしれません。
ただし、全ての敷布団がコインランドリーで洗えるわけではなく、敷布団の洗濯表示タグを確認する必要があります。
ドライマークや手洗いマークがついている敷布団はコインランドリーでは洗えません。
生地が傷んで中綿が出てしまう場合もあるので、それらの敷布団はクリーニングに出すことをお勧めします。
お布団のカビを漂白剤で除去するとしたら?
お布団にカビを発見したら、すぐにでも除去したいと思うのは当然ですね。
重曹やエタノールで除菌をしてみても、黒いカビの斑点を全て除去するのは不可能でしょう。
また、丸洗いできないお布団の場合、なす術がありません。
市販の漂白剤でお布団のカビを除去しようと考えるのはタブーだとされていますが、どうしてもカビの汚れが気になる場合は、漂白剤を使用することもできます。
カビの生えた部分がほんの一部であったり、カビが生えてからまだ時間がそれほど経っていない場合には、漂白剤を使うことで、汚れを綺麗に除去できる可能性もあります。
布地を傷める危険性があるため、塩素系漂白剤はお布団に使用しないよう、注意書きがしてあるものですが、実はカビの汚れを落とすためには一番、手っ取り早い方法でもあります。
殺菌効果と漂白効果が同時に期待できるため、黒い斑点もかなり綺麗になる可能性は高いでしょう。
また、衣類用に市販されている酸素系漂白剤ではほとんど効果はなく、塩素系漂白剤の方が綺麗になることが判明しています。
ただし、色、柄は落ちてしまう場合もあります。
漂白剤を使用する際には、これらのリスクがあることを理解しておきましょう。
漂白剤を使ってお布団のカビを除去する手順
漂白剤を使って、お布団のカビを除去する場合には、換気を十分にすることが重要です。
狭いスペースで作業をしていると、気分が悪くなってしまうこともあるので、十分な注意が必要です。
では、漂白剤を使ったお布団のカビの除去方法の手順をご紹介しましょう。
この方法は、あくまでも自己責任でお願いします。
まず、お布団にお湯で薄めた漂白剤をタオルなどでしみこませます。
カビの生えた部分をしっかりと湿らせて、お布団の中までしみこませるようにして、黒いカビの斑点が薄くなるまで時間をおきます。
汚れが消えてきたら、タオルにお湯をしめらせてたたくように漂白剤を拭き取り、乾いたタオルでも水分を取っていきます。
漂白剤の薬臭さが気になるようでしたら、この作業を何度か繰り返し、完全に臭いが消えるまで行います。
その後、お布団を干すか布団乾燥機で完全に乾かしましょう。
生乾きだとまたカビが発生してしまうので、必ず完全に乾かすことが大切です。
お布団のカビは重大な病気を引き起こす原因にもなる?
うっかりするとすぐに発生してしまうお布団のカビですが、このカビが重大な病気を引き起こす原因にもなることをご存知でしょうか?
特に抵抗力のない赤ちゃんや幼児にとって、お布団のカビは大敵なのです。
カビの胞子はカビが生えた時点で数多く発生し、目に見えない状態で室内を蔓延しています。
そのお布団で寝ている子供たちは、カビの胞子を吸い込み、アレルギーを起こすことでぜんそくになったり、肺の中に入り込むことで、呼吸困難になる場合もあります。
最悪、死に至るケースもあります。
そのため、カビの黒い斑点を見つけたら、できるだけ早い対処が必要です。
お布団に掃除機をかけて、カビの胞子を吸い込み、さらにカビの部分を除去しなければなりません。
除菌を目的とした重曹水やエタノールで拭いた後に、市販の漂白剤を薄めて、お布団をこすってみると、カビの汚れが消える場合もあります。
カビを見つけたら、できるだけ素早い対処を行い、カビの胞子を広げないようにしましょう。
対処した後は、必ずお布団を完全に乾燥させた後に、再度掃除機でカビの胞子を吸い取りましょう。
お布団のカビを完全に取り除きたかったらクリーニングがお勧め
お布団のカビ対策として、重曹やエタノール、漂白剤を試してみるのも良いですが、日にちが経ってしまったり、カビの程度がひどい時には、やはり専門のクリーニングに出すのが一番です。
お布団を専門のクリーニングに出す場合、1枚につき3000~7000円くらいまでが相場と言われています。
専門のクリーニングでは、専用の薬品を使って丸洗いをするので、当然、殺菌も行います。
目に見えないお布団の中のカビも消滅させ、気になるカビ臭なども改善されて、朝まで気分良く眠ることができるようになります。
また、カビ菌を除去することで、お布団の寿命も長くなります。
業者に連絡をすると、お布団専用の布団袋や専用バッグが届き、宅急便が集荷にやってきます。
期間は1週間から10日くらいで完了して届くのが一般的です。
毎日使う大切なお布団ですから、ぜひ清潔な状態で健康被害から身を守りたいものですね。
お布団のカビは塩素系漂白剤が効果的
うっかり発生してしまったお布団のカビは、すぐにでも除去したいものですが、その方法として、家で対処できるかどうかはあまり知られていません。
漂白剤はお布団には向かないという意見も多いですが、お湯などで薄めて塩素系漂白剤を使うことで、カビの汚れが落ちやすいということも事実です。
汚れがひどい時には専門のクリーニングが一番ですが、家でする対策としてはまずは、塩素系漂白剤を試してみると良いでしょう。
健康被害も出てしまうお布団のカビ対策、できることをして家族の身を守りたいものですね。