夜熟睡することは、翌日に疲れを残さず、毎日元気に働くために必要なことです。
しかし、ベッドのきしむ音が気になってよく眠れなかったりすると、1日不快な思いをしてしまいます。
もし、ベッドのきしむ音が気になったら、原因を調べてしっかり対策したいものです。
ここでは、ベッドのきしみの原因とその対策についてご紹介します。
ベッドのきしみの原因を突き止めよう
高級ベッドでない限り、大抵のベッドは長く使っているうちに、きしみの音が気になるようになります。
これは、ベッドが寝返りを打つたび動き回るあなたの体重を支えているからで、毎晩使っている限り、避けることは難しいものです。
しかし、ベッドがきしむ原因は他にも幾つかあります。
そして、原因に合った対策をしないと、きしみの音は消えません。
まずは、ベッドがきしむ原因を突き止めましょう。
突き止め方としては、ベッドの上で動いてみて、「どこできしむ音が出ているか」を調べてみてください。
チェックして欲しい箇所は、「パイプベッドのフレームのつなぎ目」、「すのことフレームの隙間」、「ベッドの足と床との隙間」、「ベッドのマットレスの使用期間」です。
「パイプベッドのフレームのつなぎ目」の原因としては、ベッドのフレームは組み立てた後にネジ止めされていることが原因になることがあります。
そのネジが緩んでいると、床材との間に隙間ができて、きしみの原因になります。
他に「すのことフレームの隙間」の原因ですが、すのことフレームの隙間は使用しているとどうしても変形をしてしまい、隙間ができてしまうことがあります。
そのため、ガタガタ音が鳴ったり、きしんだりしてしまうのです。
さらに、「ベッドの足と床との隙間」があることで、ベッドの足が踏んでいる床材から音がしていることもあります。
この場合は、床が傾いていたりしていることも、ベッドがきしむ原因になります。
また、「ベッドのマットレスの使用期間」も考えてみましょう。
マットレスの寿命は、長くても約10年が寿命といわれています。
このマットの寿命できしみの音が鳴ることもあります。
その理由は、長く使っているうちに、金属製のバネから音が出てしまうからです。
このようにして原因を確認してみましょう。
きしみやすいベッドとは
きしみの原因をご紹介しましたが、そもそもきしみやすいベッドもあります。
郊外の大きな家具専門店を訪れると、広い売り場にベッドがたくさん並んでいます。
そして、デザインの違いや大きさの違いなどで、ベッドには多くの種類があります。
その中でも、きしみが気になりやすいベッドとは、金属製のパイプでできたベッドです。
このタイプのベッドは、比較的安価なこともあって若い人には人気がありますが、耐久性が無いので長くは使えません。
そして、パイプでできたベッドがきしむ理由は、フレームの接続部分です。
大抵はネジで止めてあるのですが、長く使っているとネジが緩んできます。
また、金属製のパイプ材は、力がかかる場所は少しずつ曲がっていきます。
それが、きしみの原因になることもあります。
とはいえ、木製のベッドならいい、ということではありません。
木のフレームは、金属製の板とネジで固定されています。
そのため、このネジが緩んだり、金属製の板が曲がることでもきしみの原因となります。
もし、こういったベッドのきしむ音が気になったら、フレームの接合部が緩まないように対策する必要があります。
パイプベッドのきしみの対策
先ほども紹介したように、パイプベッドは、きしみが気になりやすいベッドです。
それも、こういったベッドは、分解された状態で届いた商品を、自分で組み立てることが多く、ネジがしっかり締まっていないこともあります。
そのため、徐々にネジが緩んでしまうこともあります。
そして、チェックして欲しい箇所のところでご説明した「パイプベッドのフレームのつなぎ目」がある場合の対策が必要になるのです。
また、引っ越しなどで、一度分解して組み立て直した場合も、ネジがしっかり締まっていないことがあります。
もし、きしむ音が気になりだしたら、ネジが緩んでいないかチェックしてください。
とはいえ、しっかりネジを締めたとしても、毎晩寝ているうちに寝返りなどの振動で、少しずつ緩むことがあります。
このような場所で使われるネジでは、緩み止め対策としてスプリングワッシャーを使うといいでしょう。
具体的には、ネジだけで固定するのではなく、ワッシャーリングとスプリングワッシャーを組み合わせます。
ポイントは溝があるスプリングワッシャーで、これがネジとワッシャーリングをしっかり固定してくれます。
これは、パイプベッドだけでなくネジ止めする木のフレームでも有効です。
フレームとすのこのきしみ対策
パイプペッドに限らず、木製ベッドも、長く使っていると、振動などで少しずつフレームに隙間ができます。
さらに、マットを支えるすのこも、長く使っているとゆがんできます。
木製ベッドのフレームのゆがみは、パイプベッドのようにネジを締めれば直るものではありません。
ですので、この場合の「すのことフレームの隙間」の対策は、きしみの音が出ないように隙間を埋めることです。
例えば、フレームと床材の隙間と、フェルト生地などのクッション材で埋めてみてください。
両面テープで貼りつけるか、裏面がテープになっている素材を使えば簡単に作業できます。
そして、ゆすってもすのこが動かなくなれば、気になる音が抑えられます。
また、フレームにひびが入っていると、動くたびに隙間ができて、きしみの原因になります。
この場合の対策は、ひびに木工用の接着材を塗ったり、パテで埋めたりして動かないようにすることです。
これらは、ホームセンターで売っている材料でもできるので、きしみの原因を見つけたら、ぜひ、挑戦してみてください。
床のきしみの対策
ベッドで寝ていて気になるきしみ音は、ベッドからの音とは限りません。
その原因は、「ベッドの足と床との隙間」であり、ベッドを置いている部屋の床かもしれません。
フローリングは床だから丈夫と思うかもしれませんが、床下に使われた材料が経年劣化して、床板がしなることがあります。
歩くくらいなら気にならない程度でも、ベッドの足には、ベッドの重さに加えて大人1人分の体重がかかっています。
ですので、劣化を起こした床にそんな重いベッドが置かれていたら、ベッドのきしみの原因にもなります。
また、古い家をリフォームした部屋では、家の構造上のゆがみが原因で、フローリングの床が傾いていることもあります。
もし、そのような床の部屋にベッドを置いている場合も、ベッドがきしむことがあります。
この場合の対策は、床を修理するのが一番ですが、それに伴う費用がかかります。
ですので、まずはベッドの位置を変えてみることから行ってみましょう。
また、それでもダメな場合は、ベッドの足の下にクッション材を入れて調整してみましょう。
マットのスプリングにも注意
ベッドの気になるきしみ音は、ベッドのフレームが原因とは限りません。
ベッドは、フレームの上にマットレスが乗っています。
そして、このマットに入っているスプリングが古くなると、キリキリという嫌な音がします。
先ほどもお伝えしたように、一般的に、ベッドに使われるマットの寿命は、長くて約10年とされています。
そして、その頃になると、マットに入った金属製のスプリングが劣化して、音が出るようになります。
もし、マットの中から気になる音がしているのなら、それはマットが寿命ということです。
こうなったら対策は買い替えるしかありません。
家具専門店に行けば、マットだけでも購入できます。
ベッドのサイズを調べておいて、そのサイズに合ったマットに買い替えましょう。
なお、新しいベッドでも、マットがずれていると変な音がすることもあります。
もし、ちょっと違和感を感じたら、ベッドを整える際にずれていないかチェックするといいでしょう。
ベッドのきしみ対策は原因の確認がポイント
これまでご紹介したように、ベッドのきしみの原因はベッドの種類によっても違いがあり、発生場所もさまざまです。
原因をよく調べて対策しましょう。
とはいえ、毎日使うベッドは長く使っていると、どうしても劣化してきしみがひどくなることも多いです。
長く使ったベッドの場合は、買い替えも検討してください。