お布団を干すと言えば、明るいお日様に当てる方が良いと考える方が多いのではないでしょうか。
しかし、室内でお布団を干すことにもたくさんのメリットがあります。
今回は、室内でお布団を干すメリットと、効果的な干し方をご紹介していきます。
毎日ふかふかのお布団で眠るために、ぜひ実践してみてくださいね。
室内でお布団を干すメリットとは?
お布団を干すことの最大の理由は、湿気を逃すことです。
もちろん、殺菌消毒やふかふかにするためでもありますが、どちらも湿気を取り除くことが必要になります。
つまり、効果的な干し方をすれば、室内でも十分だということになります。
室内干しには、いくつかのメリットがあります。
・天気に左右されない
・干す時間を選ばない
・花粉を気にしなくて良い
・ベランダや竿を拭かなくて良い
まず、何と言っても大きいのは、天気に左右されないことです。
「朝は晴れていたのに夕方から雨が降ってしまった」なんて言うのは、よくあることですよね。
梅雨時は晴れていても湿気が多かったり、いつ雨が降るかわからない状況で、外に干したまま出かけるのは不安です。
また、お布団は長時間干せば良いというものではありません。
外に長時間干すと生地を傷めてしまったり、夕方だと湿気てしまったりするため、時間を気にしなくてはなりません。
花粉の時期も、部屋干しの方が断然安心ですし、室内干しであれば、ベランダや物干し竿を拭く必要もありません。
室内で干すことは、気持ちの上でもとても楽だということがわかりますよね。
室内での干し方1 布団干しバーの利用
それでは、室内での干し方を見ていきましょう。
お布団を干すには、布団干しのバーを使用するのが一番です。
室内用の布団干しバーは、アルミニウムやステンレス製のものが一般的で、コンパクトな1枚干し用のものがあれば、扇形に開く4~8枚干し用まで幅広いラインナップのある商品もあります。
また、横にしたコの字型の竿を、互い違いに2本交差させているタイプのものもよく見られます。
中でもお勧めなのが、セキスイの「窓枠物干し」というものです。
こちらは、窓枠に沿って縦に突っ張り棒を立て、横に竿を差しこんで使用するものなので、省スペースで使用出来ますし、晴れている日には日光の光を入れることも出来ます。
お値段も、4000円前後とリーズナブルなのが良いですね。
お布団を干す時には、湿気を取ることが第一条件なので、もちろんバーに掛けるだけでも良いのですが、スペースに余裕があるようならば、2本のバーをまたぐなどしして、くの字やコの字にお布団を開いてあげると、なお良いでしょう。
また、寝ていた時の汗も湿気の原因となりますが、それ以上に温まったお布団と床の間には温度差による結露が生じます。
お布団を両面干せると良いのですが、時間がない時には寝ていた面ではなく、床側の面を重点的に乾燥させるようにしましょう。
室内での干し方2 除湿機の使用
室内での干し方で、次に使用するのは除湿機です。
雨の日の衣類乾燥などを目的に使用している方も多いでしょうが、お布団の湿気を取るのにも活躍してくれる商品です。
バーにお布団を掛けた後、お部屋の扉や窓をしっかりと閉めてから作動させましょう。
除湿機を使用すると、単純にお布団をバーに干した時と比べて、短い時間で湿気を飛ばすことが出来ます。
もし、天気が悪いなどの理由で、お布団と洗濯物を一緒に干すような場合には、除湿機と合わせて扇風機やサーキュレーターを使用すると空気が循環して、より効果的です。
ただし、除湿機を使用する時には注意が必要です。
室内に干すことで安心して出かけてしまう方がいるかもしれませんが、除湿機や扇風機は自宅に人がいる間に作動させるようにしましょう。
正しい使い方をしていればあまり起きないことではありますが、除湿機による発火事故は決して少なくありません。
また、扇風機も経年劣化により発熱する可能性を持っています。
事故が起こる前には、除湿機が停止したり、異常音がしたりと兆候がありますので、すぐに気を付けるようにした方が安心ですね。
室内での干し方3 エアコンの利用
お布団を干す時に、除湿機を使用する方法をご紹介しましたが、家に除湿機がない場合もありますよね。
そのような時の干し方は、同じようにお布団はバーに掛けた上でエアコンの除湿やドライ機能を使用すると良いでしょう。
特に梅雨の時期や夏の場合は、除湿機よりもエアコンの除湿の方が良いという方も多いかもしれません。
エアコンの除湿の場合には、取り込まれた水分が外に排出されるため、除湿機を使用した時よりも断然室内の温度が下がります。
そのため、同じお部屋にいても暑くてつらいということにはなりませんので、嬉しいですよね。
「除湿機能は電気代が高いから」と思う方は、エアコンの冷房でも効果があります。
冷たい風はお布団に良くないように感じるかもしれませんが、湿気を取るという意味で効果はしっかりとあります。
エアコンを使用する場合にも、扇風機やサーキュレーターを使用して、室内の空気を循環してあげると、なお良いでしょう。
エアコンに関しては、長時間使用する必要はありません。
1~2時間ほどで良いでしょう。
お布団を干すにはこんな方法も!
ここまでは一般的な干し方をご紹介してきましたが、他にもこんな方法があるということをご紹介します。
まず、家にお布団を干すためのバーがない方もいらっしゃいますよね。
あるいは、場所を取る布団干しバーを置きたくないと感じる方もいるかもしれませんね。
そんな時でも、お布団を敷きっぱなしにすることは良くないので、椅子などを利用して空気を通してあげるようにしましょう。
椅子が無ければ、とにかく立てかけるように工夫をしてみることです。
あるいは、「Pid4M」という商品を使用することもひとつの方法となります。
Pid4Mは、本来は室内用の洗濯物を干すためのワイヤーで、使用しない時には収納出来る優れものです。
他にも室内物干しはたくさんありますが、Pid4Mは幅が4メートルと長いので、お布団にも使用しやすいでしょう。
ただし、耐荷重は10㎏ですので、綿布団のように重いものですと難しいかもしれません。
羽毛や羊毛布団であれば、十分に対応出来るのではないでしょうか。
さらに、お布団は重いので干すこと自体が億劫に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、お布団を敷いたまま折りたためるすのこ式のベッドを最初から使用すると、ベッドがそのままお布団干しとして使用出来るので便利です。
二つ折りに出来るものや、四つ折りに出来るものがありますので、重いお布団をせっせと持ち上げる必要がなくて家事が少し楽になるかもしれませんね。
ダニ対策はどうすれば良い?
お布団の効果的な干し方については、ここまでにご紹介したとおりですが、この干し方でダニ対策も出来るのでしょうか?
実は、天日干しでも室内干しでも、ダニ対策は出来ていないことがほとんどなのです。
「室内はともかく、天日干しも?」
このように感じる方もいるでしょう。
しかし、天日干しでは太陽に当たっていない内側の部分にダニが逃げこむことで、完全に取り除くことが出来ず、室内干しに至ってもダニの除去は出来ていません。
すでにいるダニを完全に死滅させるには、50度以上の高温の熱をお布団に加える必要があります。
そこで活躍するのは、布団乾燥機です。
布団乾燥機を使用してダニを死滅させた後、レイコップなどの布団クリーナーで死骸や糞を吸い取るようにします。
布団クリーナーがなければ、掃除機でも良いでしょう。
布団乾燥機が無い場合には、ホットカーペットやスチームアイロンでも効果は望めますし、それもないならばコインランドリーの乾燥機を使用すると良いかもしれませんね。
しかし、だからと言って室内で干すことがダニ対策に全く効果が無いということではありません。
すでにいるダニは退治出来なくても、湿気を逃がすことで繁殖を防いだり、寄せ付けない効果はありますので、常に乾いた清潔なお布団にしておくようにしたいものですね。
心配な方は、「ダニコナーズ」や「ダニクリン」のようなお布団にも使用出来るダニを寄せ付けないシートを使用すると良いでしょう。
清潔なお布団で気持ちよく眠ろう
毎晩、寝汗の沁み込んだお布団で眠るのは、気持ちの良いものではありませんよね。
室内干しはいつでも出来るので、頻繁に行うと乾いた清潔なお布団を保つことが出来ます。
とは言え、毎日重いお布団を干すのは大変ですので、1週間に1度程度室内でじっくり干してみると良いでしょう。
さっぱりと気持ちの良いお布団で、気持ちよく眠れるようにしたいですね。
上に挙げた方法で、ぜひ室内干しを試してみてくださいね。