毎日の仕事や家事、育児や勉強などで何かと疲れが溜まります。
中には睡眠もあまり取れない、という人もいると思います。
せっかく疲れを取ろうと寝ても、起きた時にスッキリしていない、という人も少なくありません。
ストレスや疲れている時、皆さんはどうされていますか?
そんな時、自分の好きな音楽や癒しのbgmを聴く人も何故か多いのです。
ストレスや睡眠、疲労回復にbgmの何が良いのか、これからお話します。
睡眠はとても大事な時間
私たち人間は1日の1/3、いえ、人生の1/3の時間を睡眠に費やしています。
普段、何気なく睡眠を取っている私たちですが、「人間が生きていくのにとても重要な時間」なのです。
「眠る」という行為は人間だけではなく、他の動物も同じ仕組みで眠っています。
人間や他の哺乳類は、内外からのあらゆる情報を処理し、うまく体を働かせるために大脳を発達させました。
ですが、この大脳は長時間働かせると、膨大なエネルギーを消費します。
そのため、エネルギーの節約のために、大脳を休ませる必要があるのです。
この大脳を休ませる行為が、「睡眠」です。
高等哺乳類である人間にとって睡眠は、身体と脳の活動を低下させ、しっかりと休養させるシステムなのです。
この睡眠がうまく取れないと、身体に様々な異変が起きてきます。
それは、頭痛、めまい、判断が鈍くなる、食欲低下など、生活に支障が出てきます。
良い睡眠を取ると、目覚めがスッキリして、やる気が出てきます。
さらに、体調も良くなり、良い事づくめです。
現代の人は、ストレスがない、という人がいない程ストレス社会の現代です。
少しでも癒そうと、好きな音楽やbgmで気分転換をしている人も多いです。
この音楽やbgmを侮ってはいけません。
実はこの音楽やbgmには、疲労回復の効果があるともいわれているのです。
私たち人間は、自然とその癒しや疲労回復を求めて音楽やbgmを聴いているともいえるのです。
この事については、後で詳しくお話します。
睡眠で疲労回復はできる?
何気なく寝ている普段の行動が、私たちの命や健康を維持する行為だという事はお分かりいただけたと思います。
普段、脳が覚醒している時間は、仕事や家事、勉強などで脳を使っています。
更に細かくいうと、歩く、走る、乗る、見る、笑うなどあらゆる行為を自然にしています。
先ほどもお話しましたが、これらの行動により脳が膨大な情報を処理しています。
そして、人それぞれの行動パターン(日夜)によって、脳が休養しようとする時間に眠くなるのです。
細かく分析すると、私たちの何気ない行動は、とてつもない量のエネルギーを使用している事が分かります。
極端にいうと、「目を開いているだけ」で、脳の中では膨大な量の情報を得て処理しています。
目で見た物を処理し、次の行動を起こすために指令を出す役割もあります。
考えただけでも、脳が莫大なエネルギーを消費し、相当な疲れを受けている事が分かります。
その疲れは本当に睡眠で癒す事ができるのでしょうか?
勿論、脳が「もう休養が必要だから休もう」と私たちに指令を送っているので、普通に眠れれば疲労回復はできるでしょう。
ただ、その普段の睡眠が本当に「質の良い睡眠」で疲労回復に繋がっているのかは、分からないところでもあります。
それでは、先ほどほんの少し、音楽とbgmのお話をしましたが、睡眠とどんな関係があるのか次でお話していきます。
bgmと睡眠との関係とは?
皆さんは音楽を聴きますか?
そして、どんな時に聴いていますか?
好きなアーティストの音楽や、また、何かの作業をしている時にゆったりと聴くbgmなどがあります。
私たちの生活の中に、音楽は当たり前になっています。
街に出れば、どこからともなく何かしらの音楽やbgmが流れてきます。
この音楽やbgmですが、睡眠に影響を与えるのをご存知でしょうか。
一般的に自分の周りから聞こえてくる音(騒音)は、「睡眠の妨げ」になります。
人間は音を聞く時に、無意識に神経を集中させ脳を活性化してしまうからです。
この機能により、音は基本的に私たちの睡眠に「悪影響」を与えるものなのです。
それでは、「音」だけではなく、「音楽やbgm」も睡眠に悪影響を与えてしまうのでしょうか。
結論からいいますと、「音楽やbgmのテンポやタイミングによって癒し効果が期待でき、質の良い睡眠が取れる」ともいわれているのです。
実際に「音楽療法」というものもあります。
これは特定の音楽を聴く事で、脳がリラックス状態になり、質の良い睡眠を取れる、というものです。
「質の良い睡眠」は、「α波」という脳波を出現させる事です。
このα波の出現する音楽やbgmを聴く事によって、脳の疲労回復に繋がるとされています。
どんな音楽やbgmが良いのかは、後にお話します。
bgmを流す事で得られる疲労回復の効果とは?
音楽やbgmを聴く事によって、私たちの脳はとても癒され、時には興奮もします。
そのため、睡眠にも何かしらの影響があります。
先ほどもお話しましたが、聴く音楽やbgmのテンポやタイミングを間違うと、悪影響を及ぼすので気をつけなければいけません。
質の良い睡眠を取るには、α波を出現させる癒し効果や疲労回復効果のある音を聴く事です。
癒しの効果があれば、自然と疲労回復にも効果が出てきます。
そこで素朴な疑問なのですが、良い睡眠のために音楽やbgmは「いつ」聴けば良いのでしょう。
音楽を聴きながら眠るという事は、常に脳へ刺激を与える事になります。
いくら癒し効果のある音楽やbgmでも、朝までずっと聴き続ける事は、睡眠全体から見れば「睡眠の質が下がる」事になります。
それでは、音楽やbgmは「いつまで」聴いていれば良いのでしょうか。
それは、眠りに入る前から、眠りについた後しばらくまで、といわれています。
完全に深い眠りに入った後に、自動的に音楽が止まるようにするのが最適です。
こうする事で、脳がリラックス状態になり、上手く疲労回復ができる良い睡眠を取る事ができるとされています。
それでは、具体的にどんな音楽が良いのかお話していきます。
疲労回復に効果があるbgmとは?
人間は良い睡眠を取る事で、リラックス効果や疲労回復に効果を発揮します。
また、α波を出現させる音楽やbgmが効果的です。
では、どのようなbgmが疲労回復に効果的なのでしょうか。
まずは、テンポが遅くゆったりと落ち着いた音楽が良いです。
テンポが速かったり、激しい音楽は脳に刺激が強すぎて休める事ができません。
難しく考える事はなく、自分が聴いてみて「落ち着く」と感じる曲であれば問題ありません。
そして、重要なのが「歌詞が入っていない曲」である事です。
歌詞があると、脳が無意識に歌詞を追ってしまいます。
これでは、脳が逆に活性化して休む事ができないので、ゆったりとしたスローテンポの歌詞がない曲をオススメします。
更に一定の曲調の音楽が、脳波には最適です。
曲調がバラバラだと、脳波がその影響を受けて乱れてしまい、落ち着く事ができません。
無意識に歌詞を追ってしまうように、脳の変化が出るような曲調は避けましょう。
これらの条件を総合的に見ると、「クラシック音楽」が挙げられます。
ですが、今は疲労回復やストレス解消に効果のある、専門の楽曲などがCDで売られています。
無料音楽サイトなどでも、ヒーリング音楽として沢山の楽曲がアップされているので、それらを利用しても良いでしょう。
bgmはストレスをも軽減する
睡眠に入る前に落ち着いた音楽やbgmを流すと、疲労回復の効果があるという事はお話した通りです。
実は、bgmには睡眠や疲労回復以外に、ストレス軽減に効果があるとされています。
現代は、「ストレスがない」という人がいない程、誰しもが自然とストレスを抱えてしまうものです。
そのストレスを、音楽やbgmを聴くだけで解消する事ができるのです。
音楽療法などは、睡眠時だけではなく、起きている時にも行います。
そして、どんな音楽が良いのかというと、「その時の自分の気持ちに合った音楽」が最適です。
例えば、悲しい気分の時に激しい音楽を聴いても、逆に耳障りなだけです。
また、テンションが高い時に、悲しい音楽を聴くとテンションが下がってしまいます。
先ほど「クラシック音楽が良い」とお話しましたが、クラシックが嫌いな人が無理に聴こうとすると、逆にストレスになってしまいます。
このように、「その時の気分や気持ちに合わせた音楽を聴く」という事が、ストレス解消に繋がります。
可能ならば、いつもいる部屋の中で小さなボリュームで良いので、常に音楽を流しておくのも良いでしょう。
喫茶店などに入ると、何かしらの音楽が流れています。
喫茶店で騒ぐ人は基本的にはいないでしょう。
落ち着いて話をしたり、1人で寛ぐ場所でもあります。
そんな中でも、静かに流れているbgmはお客さんの心を自然と落ち着かせているのです。
音楽やbgmは、私たちの日常生活には欠かせない存在だといえるでしょう。
質の良い睡眠を取る事は体調管理をするという事
これまで、音楽やbgmと睡眠の関係性や、疲労回復やストレス解消にも効果があるのか、という事をお話してきました。
体調にまで影響を与えてしまう「睡眠の質」はとても重要になります。
普段の何気ない睡眠が、私たちが生きていくのに重要な事なことなのです。
仕事や勉強、家事や育児などで忙しい生活を送っていても、質の良い睡眠を少しでも取る事で、心身ともにリラックスできます。
疲労が溜まっていると感じる方や、睡眠の質に悩んでいる方は、音楽やbgmを聴いてみてはいかがでしょうか。