「acアダプター」と言えば、携帯やパソコン、ゲームなどで使用する充電器などがそれに当たります。
家にあるのが当たり前ですが、故障して使えなくなることって普段はあまり考えませんよね。
でも、今の時代にはacアダプターは、なくてはならない必需品です。
今回は「acアダプターの自分でできる修理方法と開け方とは?」という疑問についてお答えします。
acアダプターの種類とは?修理する前に知っておこう!
acアダプターには、どんな種類があるのでしょうか?
開け方や修理のご説明の前に、そもそものacアダプターの仕組みについてご説明します。
acアダプターをはじめとする家電製品は、直流電流で動いていますが、実は、家庭のコンセントから出てくる電気は、交流電流なのです。
性質が違う電流同士を繋いでも、普通は動きません。
しかし、実際にはどんな家電製品も、コンセントに繋ぐと動きますよね。
コンセントから出てくる交流電流を直流で動く家電製品に繋いで動かすには、当然、交流を直流に変える装置が必要になりますが、ほとんどの家電製品には、この「装置」が組み込まれているのです。
本来は一体化しているものですが、一体化することで電化製品自体が大型になってしまうのを避けるために、電化製品と「装置」を別々にしたものが、acアダプターです。
では、acアダプターの種類にはどんなものがあるのでしょうか。
実は、acアダプターには2種類あります。
1つは、「トランスタイプ」といわれる大型の電源装置です。
この電源装置の良いところは、ノイズをあまり発生しないところです。
小型や軽量さが重視される現在ではあまり使用させることはありません。
もう一つは、「スイッチングタイプ」です。
重いトランスが入っていないため、小型で軽量化が可能なため、現在はこれが主流となっています。
acアダプター修理の際の開け方
acアダプターでよく故障するのは、直流側のコードの付け根、またはコードの反対側のプラグの付け根の断線です。
よく動く部分は、それだけ擦り切れるので断線しやすいのです。
コードの付け根であっても、修理するにはacアダプター本体も開ける必要があります。
では、開けるにはどうしなければいけないのでしょう。
まずは、用意するものから見ていきましょう。
【用意するもの】
・軍手
・カッター
・マイナスドライバー
【acアダプターの開け方】
1 本体の開け方は、種類によってはラベルの下にボルトやナットがある場合もあるのですが、ない場合は、側面の溝を使って開けます。
ケガの防止のために軍手をしてから、側面の溝に沿ってカッターを切り込んでいきます。
溝は、360度ありますので、開けやすいようにカッターに切れ込みも360度入れるようにしましょう。
一度では切れないので、何度も繰り返して溝を深くしていきます。
2 手ごたえがあったら、マイナスドライバーを差し込んで、本体を開けます。
開くと、本体のカバー上下の他、中から基盤が出てきます。
開け方はこのように行います。
多少、力がいるのですが、ゆっくり焦らず、ケガをしないように注意しましょう。
開け方が分かった後のacアダプターの修理方法
本体カバーの開け方が分かった後は、acアダプターの修理をします。
まずは用意するものから見ていきましょう。
【用意するもの】
・接着剤
・ペンチ
・ハンダ付け道具
【acアダプターの修理方法・断線の場合】
1 断線している部分をペンチで切ってしまいます。
2 また、もとの基盤部分にハンダ付けをしていきます。
3 電圧が出ていることを確認しましょう。
ただし、基盤の裏や金属部分には触るのはやめましょう。
4 ゴムプッシュをケーブルに通し、組み立てます。
acアダプターのケースも組み立てたら、最後は接着剤で止めれば修理完成です。
【acアダプターの修理方法・コンセントのプラグ部分とハンダが取れかかっている場合】
断線はよくある故障ですが、その他コンセントのプラグ部分とハンダが取れかかっている場合も意外とよく見られます。
その場合は、しっかりとハンダ付けをして固定することで接続することができます。
acアダプターケースは、先ほどと同様に接着剤で付けて修理完成です。
ケーブルやプラグは、再利用するのが理想的ですが、できない場合も考えて、新しく用意しておいたほうが良いでしょう。
開け方を知っても不安!メーカーにacアダプターの修理を依頼
開け方が分かっても、機械系に弱いと、壊してしまわないか不安ですよね。
メーカーにacアダプターの修理を依頼する場合は、型番を正確に伝え、修理にかかる日数や金額、送料、などを、あらかじめ電話やメールなどでしっかり聞いておくようにしましょう。
また、担当部署や担当者名をメモしておくことで、後々に話がスムーズになりますので、その辺はきちんとメモしておきましょう。
そして、保証書がある場合は、期間内であるかどうかも確認しましょう。
保障期間内でない場合のキャンセルには、キャンセル料が発生することもあります。
追加料金が発生する場合なども、あらかじめ聞いておくと良いでしょう。
メーカー以外だと、買ったショップや、ホームセンター、電気屋さんでも直してくれる場合もありますので、電話などで確認しましょう。
修理できない時の代用acアダプターの選び方
保証期間外であったり、修理代が思ったより高かったり、開け方が分からなくて修理ができない時は、代用acアダプターを購入したほうが良い場合があります。
ただ、acアダプターは見た目がよく似ていても、中身が全く違うことが多いのが特徴でもあります。
間違って使ってしまった場合、故障したり発火したりしてしまうこともありますので、注意が必要です。
そこで、代用acアダプターをご購入の際の確認事項がありますので、ご説明します。
【代用acアダプターを購入する際の確認事項】
○アダプターの出力電圧を確認する
アダプター差込口に表記されているのでよく確認しましょう。
○アダプターの出力電流を確認する
電流も表記されていない場合があります。
その際は、説明書を見るか、メーカーに問い合わせてみましょう。
○プラス、マイナスの極性を確認する
極性も間違えてしまうと、故障の原因になりますので注意が必要です。
ほとんどの場合は使いたい機材に表記されているので、確認しましょう。
○acアダプターの差込口の種類を確認する
acアダプターの差込口はメーカーによって統一されていないので、差込口は様々であることが多く見られます。
購入前によく確認すると良いでしょう。
acアダプターの開け方が分かった後、修理する際にあると便利なパーツ
acアダプターの開け方が分かった後、修理する際にあると便利なパーツをご紹介します。
○中間スイッチ付きdc中継ケーブル
dcプラグ・・・2.1mm
dcジャック・・2.1mm
手軽にスイッチを増設できる中継ケーブルは便利です。
○2.1dcプラグ延長ケーブル
dcプラグ・・・2.1mm
dcジャック・・2.1mm
acアダプタ-の延長コードであると便利です。
○スリーブフェライトクランプ
電線の噛み込みを防止します。
その他、変換ケーブルのusb変換dcコネクターや、ノイズ対策として、クランプフィルターがあると便利でしょう。
acアダプターの修理と開け方についての注意点
1 acアダプターの開け方は意外と簡単ですが、力がいるので注意が必要です。
2 修理の際には、あらかじめ軍手やカッターなど、必要なものを準備しておきましょう。
3 基盤の裏や、金属部分には触らないようにしましょう。
4 修理をメーカーに依頼する場合は、保証期間内であるか確認しましょう。
5 保証期間外である場合は、金額や送料、修理日数をきちんと確認しておきましょう。
修理の際は、以上の点を参考にしてみてくださいね。