睡眠不足になると、お肌が荒れたり、お化粧のノリが悪くなったりしませんか?
睡眠の質や時間は、美容に大きな影響を及ぼします。
今回は、睡眠の質や時間に着目し、睡眠と美容の関係についてお伝えしていきます。
睡眠が美容に影響する理由は?成長ホルモンが重要
睡眠が美容に影響することは、皆さんなんとなくご存知だと思います。
しかし、美容のためにしっかり睡眠時間を確保していても、お肌が荒れてしまったという経験はありませんか。
実は、美容には睡眠時間も大切ですが、睡眠の質の方が重要になります。
長く睡眠を取っていても、熟睡できていないと、あまり意味がありません。
熟睡できていないと、免疫力や細胞を修復する機能などが衰えてきます。
また、成長ホルモンの分泌も弱くなってしまいます。
成長ホルモンとは、熟睡時や空腹時に活発に分泌されるホルモンで、お肌のターンオーバーを促したり、ホルモンバランスを整えたりと、重要な働きを担っています。
そして、人間のお肌は、約4週間周期でターンオーバーを繰り返しています。
新しくできたお肌の細胞が、4週間という時間をかけて表面に上がっていき、最終的には剥がれていきます。
このターンオーバーがうまくできていないと、お肌がくすんだり、ざらついたりとトラブルが起こるのです。
睡眠時間を取ってターンオーバーを促し、美容効果を高めよう
1章では、ターンオーバーがうまくできていないと、お肌のトラブルを招くとお伝えしました。
そして、それはなぜかというと、ターンオーバーがうまくできないことで、本来なら役目を終えて剥がれるはずの角質がお肌の表面に残ってしまうためです。
先ほどもお伝えしたように、ターンオーバーは、約4週間周期で行われています。
きちんと睡眠時間を取り、時間をかけて正常にターンオーバーが行われていれば、健康的なお肌になります。
しかし、良い睡眠が取れず、成長ホルモンが分泌されないと、ターンオーバーの周期が早まり、肌細胞が未熟なまま表面に上がってきてしまいます。
未熟なまま表面に上がり、出来上がったお肌は水分量が少なく、外からの刺激に弱いです。
ですので、角質になりやすく剥がれにくいため、乾燥やくすみといったトラブルを起こします。
このように、ターンオーバーは美容にとって最も重要になります。
ストレスは睡眠の質を下げる!美容に悪い習慣とは
先ほどもお伝えしたように、ターンオーバーを促すには、成長ホルモンが必要不可欠です。
しかし、成長ホルモンは、睡眠時にずっと分泌されるわけではありません。
成長ホルモンが分泌されるのは、深い眠りに入ったノンレム睡眠の時です。
人の睡眠には波があり、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。
ですので、本来の睡眠のリズムに合った睡眠を取ることが、美容に良い効果をもたらします。
そして、質の良い睡眠に、ストレスは大敵です。
ストレスがかかると、自律神経が乱れやすくなり、眠りが浅くなってしまいます。
また、生活習慣の乱れも、睡眠に悪い影響を与えます。
長く睡眠を取っていても、日によって眠る時間が違ったり、寝る直前にご飯を食べたりすると、睡眠の質が下がってしまうからです。
そのため、睡眠の質を上げるには、規則正しい生活習慣を身に付けることが大切です。
熟睡時間を作って美容に良い習慣を身に付けよう
深い睡眠を取ることが美容にとって大切になりますが、具体的にはどうすれば熟睡できるでしょうか。
熟睡するためには、環境を整えることが大切です。
そして、環境を整えるには、まず刺激となるものを取り除くことです。
照明やスマートフォンなどの強い光は、脳に刺激を与えてしまいます。
強い光によって脳が興奮状態になってしまうので、寝る前は、間接照明などの柔らかい光の中で過ごすようにしましょう。
また、熱いお風呂も刺激になってしまいます。
寝る直前にお風呂に入ると、うまく体温が下がらず、眠れなくなってしまうので、できれば寝る2時間前までに入るようにしましょう。
また、寝る直前の食事も、睡眠にあまり良くありません。
寝る直前に食べると、胃が消化のために働くため、睡眠の邪魔をしてしまいます。
また、満腹で寝ると、成長ホルモンも十分に分泌されなくなってしまいます。
ですので、夕食は、寝る2~3時間前までに食べ終えるようにしましょう。
美容のためには、身体に優しい生活習慣を身に付けることが大切です。
忙しい人は睡眠時間を短縮しても大丈夫!効率よく眠ろう
これまで繰り返し、美容には、深い睡眠が大切だということをお伝えしてきましたが、忙しくて十分に睡眠時間を取れないという方も多いと思います。
理想の睡眠時間は、約8時間とされていますが、ノンレム睡眠の時間さえ確保できれば、8時間も寝なくて大丈夫です。
一般的に、人がノンレム睡眠に入る時間は、寝始めてから約3時間とされています。
また、ご存知の方も多いと思いますが、美容のゴールデンタイムは、23時~2時となっています。
ですので、23時までに寝るようにして、深い眠りを3時間取ることができれば、美容的には問題ありません。
23時を基準にして、夕食の時間やお風呂の時間を逆算して設定すると良いでしょう。
お仕事の都合上、23時には眠れないという方も、ノンレム睡眠の時間だけは確保するようにしましょう。
23時でなくても、毎日、だいたい同じ時間に眠るようにして、規則正しい自分のサイクルを作ることができれば、十分に美容効果を得ることができます。
寝る前にお茶を飲んで良い睡眠を!美容効果も高い
これまで、睡眠と美容の関係についてお伝えしてきましたが、この章ではより熟睡できるように、睡眠に効果のあるお茶についてお伝えします。
まず、1つ目にご紹介したいお茶は、ジャスミンティーです。
よく、中華料理屋さんなどで出されますが、ジャスミンティーには眠りを誘う効果があります。
不安やストレスは、睡眠の妨げになりますが、ジャスミンティーには、その不安やストレスを和らげる効果があるので、質の良い睡眠を取りたい方には、とてもおすすめです。
次にご紹介したいお茶は、モリンガ茶です。
モリンガ茶には、GABAという成分が入っており、この成分は自律神経を整える働きがあります。
ですので、繊細で自律神経が乱れやすい方におすすめです。
そして、最後にご紹介したいお茶は、カモミールティーです。
カモミールティーには、リラックス効果と粘膜や皮膚を守る効果があります。
また、睡眠に良いだけでなく、お肌や口の中などの荒れにも効果的なので、美容にも良い効果が期待できると言われています。
このように、寝る前に、温かいお茶を飲んでリラックスする時間を設けることも、安眠につながります。
また、身体を内側から温めると良く眠れるので、冷え症の方はぜひ試してみて下さい。
質の良い睡眠とリラックスする時間を設け、美容に良い生活を
これまで、睡眠と美容の関係についてお伝えしてきましたが、参考になりましたか。
繰り返しになりますが、美容には、長い時間の睡眠よりも、質(深い眠り)の方が大切です。
美容に良い習慣を身に付け、うるおいと張りのあるお肌を手に入れましょう。