おいしいご飯をお腹いっぱい食べた後って、眠くなりますよね。
デスクワークの仕事をしている人は、そんなご経験は多いのではないかと思います。
ですが、「食べて寝ると牛になる」とも言われ、あまり良くない習慣です。
特にダイエット中の人が気を付けなければならないのは、休みの日です。
日頃の疲れが溜まっている時は、ついつい食後にウトウトと眠ってしまう事もあるのではないでしょうか。
今回は、「食後の眠気を改善する方法とは?」、「睡眠とダイエットの密な関係って?」といった疑問にお答えします。
そもそも食後に睡眠を取りたくなるのはなぜ?
お腹がいっぱいになって、心も体も満たされるとやって来るのが眠気です。
筆者も経験がありますが、休日はついついウトウトして、そのまま気持ちよく眠ってしまいたくなるものですよね。
では、食後は、どうして睡眠を取りたくなってしまうのでしょうか。
ご飯を食べる時は、できることなら穏やかにゆっくり食べたいですよね。
人の体は、ご飯を食べる時はリラックスしている状態に切り替わります。
リラックスすると、脈拍や血圧も安定します。
つまり、人はご飯を食べたあとは副交感神経が優位になり、眠くなってしまうのです。
また、糖質を取り過ぎた場合も、眠くなると言われています。
食事で糖質を取り過ぎた場合は、体が糖質を処理しきれずに血糖が急激に上がってしまいます。
こうなると、急激な倦怠感が生じるため、結果として眠くなってしまうのです。
糖質の取り過ぎ以外にも、単純に食べ過ぎるということも、眠気の原因になります。
また、体には「インスリン」という血糖値を下げる働きをするホルモンがあるのですが、一定量を越すような食事量を摂取した場合、この分泌が追いつかなくなってしまいます。
このように、一時的に働きが弱まったインスリンが、眠気の原因であることも考えられるのです。
ダイエット中の人や、食後に少しでも眠気を抑えたい人は、糖質の取り過ぎや食べ過ぎには気をつけましょう。
ダイエット中の人必見!食後の睡眠欲の一時的な回避法
「とにかく食後は眠い!ダイエット中だから眠たくならない方法を知りたい!」
という人に、一時的な睡眠欲の回避法をご紹介します。
○コーヒーなどのカフェイン
コーヒーや一部の栄養ドリンクには、カフェインが入っています。
ご存じの方も多いとは思いますが、カフェインは、摂取することで脳の神経細胞に作用します。
言い方を換えれば、カフェインは、眠気の邪魔をする物質なのです。
ですから、一時的な眠気防止には良いかもしれませんね。
○ガム
ガムの眠気防止効果は、その清涼感だけではなく、実は、顎を積極的に動かすことにあります。
顎を動かすことは、脳を刺激することに等しく、血液の循環も良くなります。
そうすると、脳細胞の働きが活発になって、眠気を防止するという仕組みになっているのです。
今まで、眠気に効き目があるのか不安だった人も、これからは自信を持って食べられそうですね。
○冷たい水で顔を洗う
冷たい水で顔を洗うと、脳や心臓の働きが活発になります。
これを潜水反射効果と言います。
いきなり冷たい感覚に体が驚いてしまうためか、一時的な眠気防止には効果が高いので、試してみてはいかがでしょうか。
また、冷たいタオルなどで、首もとを冷やすのも効果があります。
食後の眠気防止にはたくさんの効果的な方法がありますで、ぜひ試してみてくださいね。
お昼寝の効果!ダイエットにも良いホルモンって?
実は今、お昼寝が見直されています。
日本の学校でも、昼食後に積極的にお昼寝を取り入れている学校があるのです。
では、お昼寝はどのように体に良いのでしょうか。
お昼寝を積極的に取ると、高い確率で午後の眠気を防止できます。
人の体は、午後の2時から4時の間は自然と眠くなるようにできています。
お昼寝をすることで、その眠くなる時間帯の眠気を大幅に軽減することができるようになります。
午後からのパフォーマンスを上げるためにも、お昼寝は今、大注目の眠気対策なのです。
また、前日の寝不足を補う効果もあります。
お昼寝による疲労回復の効果は、夜の睡眠の3倍と言われています。
睡眠不足による心臓への負担も、短時間に集中して睡眠を取ることで軽減されることもあります。
そして、実はダイエットにも効果があるとも言われているのです。
お昼寝でダイエット、と聞くと逆効果なような気もしますが、いったいどういう事なのでしょうか。
睡眠がしっかり取れている時にだけ分泌される「ノルアドレナリン」というホルモン物質は、新陳代謝を促進する働きがあります。
しかし、寝不足をするとこのホルモン物質の働きは鈍くなるので、体のカロリー消費をさぼってしまうのです。
ダイエットをしている人にとっては、聞き捨てならないお話しですね。
例えば、前日寝不足をした場合は、お昼寝でしっかりとノルアドレナリンを回復させたほうが良いでしょう。
また、お昼寝は1時間以上取ってしまうと夜の睡眠の障害になる場合がありますので、注意が必要でしょう。
運動はダイエットにも睡眠にも良い!食後の行動の仕方
ダイエットには、食事内容も大事な要素の1つではありますが、それだけでは格好良い体型はつくれません。
見た目の細さだけを気にしてダイエットしてしまうと、体力が落ちてしまったり、リバウンドしてしまう場合も多いのです。
やはり、運動で筋肉を付けると良いことはたくさんあります。
また、運動をすることで睡眠の質も上がります。
運動して筋肉を付けることで、腹筋や背筋が付き、猫背が解消されます。
猫背は、胃や食道などに負担をかけてしまう原因でもあります。
姿勢が良いと長時間座っていられるようになったり、首や肩こりも軽減されます。
さらに、筋肉を付けることで、脂肪も付きづらくなります。
まずは、ストレッチや軽い有酸素運動から始めてみることをおすすめします。
また、定期的に運動することで肥満の予防や関節痛などの持病の悪化防止にも繋がります。
そして、運動で筋肉を付けることによる体の負担により、実は睡眠の質がとても上がるのです。
睡眠の質が上がると体は正常に機能しますから、代謝が上がり脂肪も燃焼しやすくなります。
つまり、運動をすることは、ダイエットにも健康にも良い、という事になりますね。
では、次に食後の行動についてご説明します。
どうしても運動がしたい場合は、最低でも食後30分は間隔を開けるようにしましょう。
消化不良の原因になる可能性もありますので注意が必要です。
食後1時間は、胃に血液が集中するため、ぼーっとしてしまいますよね。
勉強や仕事を一生懸命しても非効率になりやすいので、食後1時間程度はゆっくりしたり、気分転換に外の散歩に行くのが良いでしょう。
食後に睡眠を取ると太る?ダイエットには悪影響?
「食後にすぐ寝てしまうと太る」ということは、よく聞きますよね。
食事の内容が影響するのでしょうか?
それとも食後の睡眠時間が影響するのでしょうか。
実は、胃の消化を助けるためには、横になって体を休ませたほうが良い場合もあります。
食べたものを早く消化させるように、胃に血液が集中しているためです。
食後に運動などをしてしまうと、筋肉にも血液が集まり、消化に時間がかかってしまいます。
「消化を助ける」という意味で横になるのなら、むしろ体にとって良い事なのです。
では、ぐっすりと寝てしまうと、どうなるのでしょうか。
人は睡眠を取っている時は体温が下がりますので、胃への血液も集まりにくくなります。
その結果、食べた物は消化されないまま腸へと運ばれ、消化不良を起こしてしまいます。
そして、腸内環境が悪いと太りやすくなってしまいます。
また、食後の睡眠が日常化している場合、基本的に動かないことも多いので、溜め込んだエネルギーが消費されません。
昼食後の、10分から20分程度の軽い睡眠であれば問題はありませんが、食後の本格的な睡眠は、健康にも良くないので注意が必要です。
食後、軽く横になる程度であれば、ダイエットには影響は少ない、ということになりますね。
くれぐれも、そのままぐっすり寝てしまわないように気をつけましょう。
ダイエットに成功するための睡眠の取り方
食後の激しい運動や、そのままぐっすり寝てしまうといったことは良くないことがお分かりいただけたでしょうか。
最後に、睡眠とダイエットの関係についてご説明しましょう。
しっかり睡眠を取れば取るほど代謝機能もしっかり働いてくれるので、ダイエットをしようとしている人やダイエット中の人にとって、睡眠は重要なキーポイントとなります。
ご存じの人も多いとは思いますが、睡眠中に分泌される成長ホルモンには、脂肪分解作用もあるのです。
しっかり眠ると、1日300kcalの脂肪を消費してくれます。
夜はしっかり眠り、規則正しい生活を送ることが良いという事が、ちゃんと実証されましたね。
さて、この素晴らしい成長ホルモンが最も活発に分泌されるのは、午後10時から午前2時です。
できるだけ夜更かしをせずに、成長ホルモンが活発に働いてくれる時間帯には就寝するようにしましょう。
また、食欲を抑える「レプチン」というホルモンは、眠っている時に増えます。
無理なダイエットをして寝不足を繰り返している場合は増えにくく、代わりに「グレリン」という食欲増進のホルモンが増えてしまいます。
キレイに痩せたい人は夜は早く寝て、しっかり運動をして、バランスの良い食事で健康的にダイエットしましょう。
また、入浴も、全身浴にする事で眠りに付きやすいことがわかっています。
入浴で血行が良くなった後は、熱の放出により自然と眠くなります。
しっかり睡眠を取って、美しく健康的にダイエットができるようにしましょう。
食後の眠気を覚まし十分な睡眠で美しくダイエットしよう
1 カフェインの摂取や、ガムを噛む事、冷たい水での洗顔で眠気を防止しましょう。
2 筋肉を付けて、質の良い睡眠を得るようにしましょう。
3 食後にぐっすり寝てしまうと太る可能性が高いので気を付けましょう。
4 しっかり睡眠を取ると体内の脂肪分解作用が働くので、ダイエットに利用してみましょう。
以上のことを実践すると、食後の眠気を覚まし、ダイエットにも効果的ですよ!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。