洗濯機は、どこの家庭でもほぼ毎日使用しているのではないでしょうか?
毎日、洗剤を使ってお洗濯しているのですから、洗濯物だけでなく、洗濯機も綺麗になっていると思っていませんか?
実は、洗濯機の中はカビだらけなのです。
今回は、カビ取りハイターを使って、簡単に洗濯機の中を綺麗にする方法をご紹介します。
こまめに洗濯機の中も綺麗にしましょう。
洗濯機はカビにとっての絶好の環境
まず、カビが発生する条件を知っておきましょう。
温度と湿度、そして栄養分、この三つの条件が揃うとカビが発生します。
温度は20℃から30℃、そして80%以上の湿度です。
夏場は、簡単にこの条件を満たしてしまいますが、冬場でも安心できません。
洗濯機はお風呂場の近くにあるご家庭も多く、お風呂場は冬場でも、20℃以上になることが珍しくないからです。
それでは、カビの栄養分というのは何でしょうか?
それは、洗濯物から出た脂質や石鹸カスです。
また、お洗濯が済むと、洗濯機のフタは閉めるご家庭が多いと思いますが、このこともカビが発生する原因になります。
フタを閉めることで、洗濯槽の中の温度は上がり、湿気がこもり、カビの温床になってしまいます。
そして、お洗濯にお風呂の残り水を使用するご家庭では、特にカビの発生率が高くなる傾向があるようです。
すでに、カビが生えているかもという方は、カビ取りハイターを使ってカビ退治を行いましょう。
健康被害の元!洗濯機のカビはカビ取りハイターでとれる
先ほどは、洗濯機がカビが繁殖するのに絶好の場所だとご説明しました。
しかし、「カビは見た目が悪いだけだし、気分的な問題じゃない?」と思っている方もいるかもしれませんね。そんな考えは今すぐに捨てましょう。
カビは、喘息などのアレルギーや肺炎、皮膚疾患や水虫などの原因になることもあるのです。
洗濯槽のカビは、洗濯物につき、その洗濯物を部屋干しすれば、部屋中にカビ菌が飛び散る危険があります。
部屋干しをすると、雑菌のせいで生臭い嫌な臭いがしやすくなりますが、洗濯槽の汚れが盲点になっている可能性もあります。
小さなお子さんや高齢者がいらっしゃるご家庭では、特に注意が必要です。
せっかく衣類をきれいにしようと思ってのお洗濯で、病気になってしまっては元も子もありませんよね。
ぜひ、一ヶ月に1度くらいは、カビ取りハイターなどで洗濯槽のカビ取りをしましょう。
洗濯機は使っていない時間も長いです。
家事の合間やお風呂に入っている間、洗濯物を洗う手順で簡単にカビ取りができるので、手間もあまりかかりません。
次は、カビ取りハイターを使った、簡単お手入れ方法をご紹介します。
洗濯機用カビ取りハイターの使用方法
洗濯槽の奥や裏側は、きれいに掃除しようとしても手が届きません。
洗濯機のフタを開けると、カビの臭いがすることはありませんか?
洗濯機に使うカビ取りハイターは塩素系で、私たちの手が届かない奥にはびこった、雑菌やカビ、そしてそれにともなう嫌な臭いまで、強力に除去してくれます。
全自動洗濯機、ドラム式のどちらのタイプでも使用できます。
それでは、洗濯機用のカビ取りハイターでのカビ取りの方法をご紹介します。
まず、洗濯機を作動させましょう。
洗濯機用カビ取りハイターを、まるまる1本分洗濯槽に入れ、高水位まで水を張ります。
このとき、お風呂の残り水は使わず、きれいな水を使いましょう。
洗濯、すすぎ、脱水の標準コースで1回、洗濯洗濯槽を洗浄します。
ホースやバケツで温水を引き入れることができれば、より効果的です。
洗濯槽洗浄コースなどがある洗濯機の場合は、そちらを利用してください。
標準コースで一度回した後、洗濯槽の中を確認します。
汚れがまだついている場合は、すすぎをもう一度行います。
カビ取りハイターは、「洗濯→すすぎ→脱水」、そして汚れがまだついていれば、もう一度すすぎをして確認という手順になります。
初めてカビ取りハイターを使用する場合は、洗濯機に強力にカビがこびりついている可能性があります。
その場合は、高水位まで水を張った中にカビ取りハイターを全量入れたまま、3時間程度つけ置くと効果的です。
このときも、温水を使用するとより効果的です。
また、標準コースで洗浄した後に、もう一度すすぎをすると、汚れが浮き出てくることがあります。
その場合は、汚れが取り切れていないと考えられるので、再度カビ取りハイターを使用しましょう。
数度繰り返すと、洗濯槽が傷むのではないか、と心配になるかもしれませんが、その点は大丈夫です。
洗濯機専用のカビ取りハイターがない場合①
先ほどは、洗濯機専用のカビ取りハイターでのカビ取り方法をご紹介しました。
しかし、手元に洗濯機専用のカビ取りハイターがないという方もいるかもしれませんね。
そんな時は、シミ抜きや漂白、キッチンで通常使っている、塩素系や酸素系の漂白剤を使用してみましょう。
ただし、ここで注意しなければ行けないのは、塩素系と酸素系は「まぜるな危険」と、洗剤のボトルによく書かれているとおり、命に関わるほど危険だということです。
絶対に混ざらないように細心の注意払いましょう。
それでは、塩素系と酸素系の漂白剤についてご説明していきます。
この塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムというものが主成分となっており、とても殺菌作用が強い特徴があります。
お洗濯のときに洗剤と一緒に使えば、殺菌効果が期待できるので、部屋干しのときの嫌な臭いの軽減にも役立ちます。
また、酸素系漂白剤は、過酸化ナトリウムからできていて、水に溶けると炭酸ソーダと水、そして酸素に分解されます。
そのため、人に優しい成分といえます。
衣類の漂白やシミ抜きに効果を発揮する、という特徴がありますね。
赤ちゃんの肌着やフキンなどのお洗濯にもよく使われています。
この二つの違った特性を活かし、洗濯機のカビ取りを行うことができます。
洗濯機専用のカビ取りハイターがない場合②
先ほどご説明した塩素系と酸素系の漂白剤は、どちらも洗濯機のカビ取りハイターの代わりに使えますが、それぞれの特性に合った使い方が必要です。
まず、殺菌効果の強い塩素系漂白剤には欠点があります。
塩素系漂白剤は、こびりついた垢や、黒く張りついたカビのかたまりが残りやすいという欠点があるのです。
その点、殺菌効果は弱いですが、酸素系漂白剤は水に溶けると発泡性があるので、泡の力でこびりついた汚れを、ごっそりはがしてくれる効果が期待できます。
おすすめは、酸素系漂白剤でこびりついた大きな汚れを取り除き、その後で塩素系漂白剤で殺菌するという方法です。
このときどちらの漂白剤も使用するので、混ざらないようにする必要があります。
そこで、時間を空けて使用するという方法をとります。
たとえば、週末を利用して酸素系漂白剤で、こびりついた垢などを除去し、数日後に塩素系漂白剤で殺菌するなどです。
そんな面倒なことをするくらいなら、専用のカビ取りハイターにしよう、と思われるかもしれません。
でも今、家に酸素系、塩素系どちらの漂白剤もあるというのであれば、専用のカビ取りハイターを購入しなくても済む、という点ではコストパフォーマンスはいいでしょう。
漂白剤で洗濯機のカビがきれいに!
では、カビ取りハイターの代わりに、酸素系漂白剤を利用して洗濯機のカビ取りをする、具体的な方法をご紹介します。
洗面器やバケツに10ℓの熱湯に100gの粉末タイプ酸素系漂白剤を入れて溶かしたものを、洗濯槽の最高位まで溜めた水に入れます。
このときも、ホースやバケツなどで、お湯を溜めるとより効果的です。
まず、洗濯槽の中の水の循環をよくするために、洗濯槽内に取りつけられている、糸くず取りネットは、外しておきましょう。
次に、洗濯機の「洗い」のみで、3回から5回洗濯槽を洗浄します。
この状態で一晩置きます。
翌日、もう一度「洗い」を選択します。
このときに汚れやゴミなどが浮き出てきますので、それを丁寧に取り除いていきます。
汚れが出なくなったタイミングで、「脱水」を回します。
そうして、洗濯機の吸水蛇口を開けて「洗い、すすぎ、脱水」の1サイクルで洗濯槽を洗浄します。
次にキッチンハイターなど塩素系漂白剤での方法をご紹介します。
はじめに、洗濯機の給水蛇口を閉め、ホースやバケツで洗濯槽に40℃くらいのお湯を最高水位まで入れます。
その中に、キッチンハイターを200~300㏄入れ、「洗い」コースで数分回した後、3時間程度放置します。
最後に標準コースで「洗い、すすぎ、脱水」の1サイクルで洗濯槽を洗浄します。
汚れが残っている場合は、もう2、3回すすぎをしてください。
これで完了です。
ひと月に一度は洗濯槽のカビ取りをしよう!
綺麗に見える洗濯機でも、中はカビだらけなんてこともあります。
カビは、アレルギーや肺炎など、健康にも影響するので、放置したくないですね。
今回ご紹介したように、簡単にカビ退治ができます。
一ヶ月に一度はカビ取りを行いましょう。