テストや受験の前には何時間勉強する?睡眠時間も確保しよう

  • 2017年12月22日
  • 2019年5月28日
  • 睡眠

勉強熱心な学生さんは、睡眠時間を削ってテスト勉強をしているという方も多いと思います。

ネットを見てみたところ、「テストや受験を控えていると気が立って眠れず、勉強している方が安心する」という方もいました。

その姿勢はとても素晴らしいのですが、実は睡眠を削ってしまうと、せっかく勉強した内容が身に付かなくなってしまう危険性があります。

今回は、効率の良い勉強の仕方や睡眠の大切さについてお伝えしていきます。

テストの前日は、徹夜で勉強?!睡眠不足は危険

冒頭でもお伝えしたように、テストや受験を控える学生さんは、睡眠時間を削って勉強している方が多いです。

また、受験勉強は計画的に行っていても学校のテスト勉強は、テスト前日から徹夜して丸暗記という学生さんも多いです。

学生さんは、若くて体力もあるので徹夜をしても元気という方が多いと思いますが、受験前の大切な時期に徹夜をしたり、慢性的な睡眠不足になっていると、勉強に大きな支障をきたしてしまいます。

それはなぜかというと、人間の記憶は寝ている間に定着するからです。

昔から「徹夜で勉強するのは良くない」と言われていますが、寝ないで勉強をしそのままテストを受けると、記憶の定着時間がなく、睡眠不足で集中力も削がれてしまいます。

また、受験生の方は、テスト勉強と受験勉強を分けて考えている方が多いようです。

しかし、学校のテストの時間は、受験本番にとても近い状況なので受験の予行練習にぴったりです。

ですので、テストと受験勉強を分けるのではなく、学校のテスト前は受験当日の前と同じルーティンで勉強をして、しっかりと睡眠を取った方が良いです。

次の章では、その詳しい勉強法についてお伝えします。

テスト勉強は受験勉強とリンクさせる!睡眠も忘れずに

1章でもお伝えしたように、学校のテストは受験本番に近い状況なので、受験の予行練習としてしっかり向き合った方が良いです。

受験の前は、風邪やインフルエンザにかからないよう万全な体調管理をして、睡眠時間もしっかり確保するという方が大半です。

また、受験本番の前に徹夜をする予定だという方は、少ないと思います。
この受験直前の構えが、一番、勉強した内容が定着しやすい状態です。

万全な体調でしっかり睡眠を取ることで、勉強した内容が脳に定着します。

また、受験前のお休みの日などは、長時間勉強することもあると思いますが、人間の集中力には持続性がありません。

ですので、長時間勉強する際は、眠くなったら仮眠することをおすすめします。

ただし、仮眠の時間は10分から15分にしましょう。
「昼間の10分から15分の仮眠は、2時間から3時間分の睡眠に匹敵する」と言われています。

記憶を定着させることに重点を置いて、効率良く勉強しましょう。

普段の勉強やテスト勉強も受験勉強とリンクさせ、規則正しい生活と体調管理を続けた方が良いです。

受験生の勉強時間は何時間?必要な睡眠時間は?

睡眠時間を削ってまでテスト勉強や受験勉強をしている学生さんがたくさんいますが、平均で1日にどのくらい勉強をしているのでしょうか。

難関大学を受験した高校3年生の勉強時間を見てみると、合格者・不合格者共に、学校がある日の1日の平均勉強時間は、3時間から4時間だったというデータがあります。

そして、そのデータによると、夏休みの期間は1日6時間から7時間となっていました。

また、部活をやっている人とやっていない人の勉強時間もあまり差がありませんでした。
このことから、長時間勉強すれば良いわけではないことがわかります。

併せて、難関大学に合格した方の平均睡眠時間も見てみましょう。

難関大学に合格した方の高校3年時の平均睡眠時間は、6時間から7時間が最も多く、5時間以下という方の割合は、全体の5%を下回っていました。

こうしたデータから、難関大学に合格した方は、勉強時間と睡眠時間のバランスが良く取れていることがわかりました。

しっかりと睡眠を取り、長時間勉強する際は仮眠や休憩を取ることで、勉強した内容が効率的に身に付きます。

受験勉強中の学生に必要な睡眠時間はどれくらい?

3章では、難関大学を受験した方の、1日の平均勉強時間についてお伝えしました。

また、難関大学に合格した方の1日の平均睡眠時間が、6時間から7時間だということもお伝えしましたが、学生さんが本来取るべき睡眠時間とは、どれくらいなのでしょうか。

人間に必要な睡眠時間は、年を追うごとに短くなっていきます。

それに合わせて、年代別に必要な睡眠時間を見ていきましょう。

乳児期に必要な1日の睡眠時間は、14時間から17時間です。
幼児期は11時間から14時間で、保育園・幼稚園児は10時間から13時間となっています。

そして、小学生は9時間から11時間、中学生・高校生は8時間から10時間が良いとされ、大学生以降は7時間から9時間となっています。

個人によって、適切な睡眠時間は異なりますが、平均した推奨睡眠時間は上の通りです。
このことから、難関大学に合格した方でも、睡眠時間が若干、足りていないことがわかります。

日本人は、世界的に見ても「睡眠時間が短い」とされています。

次の章では、日本人の睡眠時間が短い理由と、テストや受験前に取るべき睡眠時間についてお伝えします。

テスト勉強に必要な睡眠時間は?日本人は睡眠時間が短い?

4章では、受験を控える中学生と高校生に必要な睡眠時間は、8時間から10時間だということがわかりました。
では、テストや受験直前に必要な睡眠時間は、どれくらいなのでしょうか。

調べてみると、推奨されている睡眠時間は、8時間から10時間となっていますが、最低限必要な睡眠時間は、7時間から8時間だとされています。

ですので、学校や塾で十分な睡眠時間を確保することが難しい平日は、6時間半から7時間にし、休日は、7時間半しっかり睡眠を取るという風に、バランスを取ると良いでしょう。

4章でもお伝えしたように、世界的に見ても日本人は、学生さんからご年配の方まで、睡眠時間が短いとされています。

それは、なぜなのでしょう。

日本人の睡眠時間が短い理由の1つに、「教育」があります。

海外では、幼少期から睡眠教育を行っている国は珍しくありませんが、日本では、睡眠教育がほとんど行われていません。

睡眠の重要性をわかっていない人が多いことが一因になっています。

また、スマートフォンの普及や通勤・通学にかかる時間が長いことも一因になっています。

睡眠不足になると、勉強する際の集中力や、物事を行う際の生産性も下がるので、しっかりと良質な睡眠を取ることが重要です。

テスト勉強にスマホ?!睡眠を妨げている意外な理由

日本では、高校生のスマートフォン普及率は90パーセント以上に上っています。

主に、友達とのやり取りや、SNSに利用している方が多いです。

このような利用方法のほかにも、最近では、WEB講習という講習内容を動画で配信する予備校や塾が増加しており、スマートフォンで講義を受けている学生さんも珍しくありません。

手軽で、何度も見直せることから人気が高いです。

このように、連絡ツールとしてだけでなく、娯楽、テスト勉強にと、長時間スマートフォンを使用していると、睡眠の妨げになってしまう恐れがあります。

これには、スマートフォンの画面から発生するブルーライトが大きく関わっています。
ブルーライトは、睡眠に必要な脳の伝達物資であるメラトニンを抑制してしまうことがわかっています

また、本人はぐっすり眠れていると思っていても寝る直前までスマートフォンを使用していると、眠りが浅くなってしまいます。

せっかく、テストや受験に備えてスマートフォンで勉強しても、睡眠の質が下がってしまうと、勉強した内容が身に付きません。

勉強した内容をしっかり身に付けるためにも、寝る前の2時間はスマートフォンを触らず、目を休めるようにしましょう。

テスト勉強や受験勉強には睡眠が重要!スマホもほどほどに

これまでテスト勉強や受験勉強には、睡眠が重要だということをお伝えしてきましたが、参考になりましたか。

勉強時間と睡眠時間のバランスを、しっかり取ることが大切です。

また、長時間のスマートフォンの使用は睡眠の妨げになるので、寝る前の2時間は使わずに、目を休ませましょう。

何事もほどほどが大切です。