快適な睡眠環境のためには、エアコンを適温に設定することが大切になってきます。
夏の暑い夜は寝苦しさを感じ、エアコンをつけていても、暑くて目が覚めてしまうことがあります。
しかし、低い温度設定にすると、朝起きた時にのどの奥が痛くなり、鼻水が出て夏風邪をひいてしまう可能性も高くなるでしょう。
エアコンをつけても快適な睡眠を得るためには、何度に設定をすると良いのでしょうか?
熱帯夜でも快適に睡眠!エアコンの温度設定がカギ
「子供のころはもっと涼しかったのに」「エアコンをつけずに寝ることができたのに」などと感じている人も多くいるでしょう。
実際、熱帯夜は昔と比べて増えています。
1980年ごろと比べて、今の熱帯夜は2倍近くになっているのです。
熱い熱帯夜の時期には寝苦しいので、睡眠時には快適に過ごすためにエアコンをつけて寝る方も多いでしょう。
朝までエアコンをつけっぱなしにしている方もいると思います。
また、タイマー設定で2~3時間後に設定して就寝する方もいます。
割合としては、朝までエアコンをつけっぱなしにする方は少数とも言われていて、タイマー設定する方が半分近くと言われています。
また、高齢の方のなかには、エアコンをつけたままにすると、体に悪いと思っている方もいます。
そのため、熱く寝苦しい日でも、エアコンをつけずに扇風機だけで就寝する方もいるのです。
しかし、快適な睡眠をしなければ寝不足となってしまいますし、朝起きた時に疲労感を感じてしまいます。
このような寝苦しい夏の夜を快適に眠るためには、エアコンの温度設定がカギを握っているのです。
快適な睡眠を取るためのエアコンの設定温度
快適な睡眠を取るためには、エアコンの温度設定がカギになるので、気を配りましょう。
そこで、快適な睡眠を取るための環境についてご説明していきます。
基本的には、室温26度以下、湿度50~60%にすれば快適に睡眠を取ることができると言われています。
しかし、26度に設定をすると肌寒いと感じる方もいるでしょう。
快適な温度設定だからと言って、無理やり部屋を26度に設定すると返って寒すぎてしまい、快適な睡眠を取ることができなくなってしまいます。
もし寒いのであれば、この26度にこだわる必要はありません。
エアコンの設定温度は、26~28度を目安にして設定をすると快適な空間にすることができます。
この温度設定にすれば、朝までエアコンをつけて寝ても体調を崩すことも少なくなりますし、朝まで快適な空間で就寝することができるので、目覚めも良いでしょう。
ただし、エアコンが直接体に当たらないようにだけは、気を配りましょう。
しかし、寝る場所によっては、エアコンが体に直接当たってしまう方もいるのではないでしょうか。
その場合は、扇風機を利用して、エアコンの風の流れを変えて、体に当たらないようにするなどの工夫をすると良いです。
エアコンのタイマー機能を使って睡眠を快適にする
睡眠から2~3時間後には、エアコンが切れるように設定をしている方が多いですが、エアコンが切れたら部屋の温度がどんどん上昇をします。
エアコンが切れてしばらくすると、快適ではなくなってしまうので、暑さで目が覚めてしまって、再びエアコンのスイッチを入れるという方も多いでしょう。
エアコンを朝までつけるのは嫌だからタイマーを使いたい、というのであれば、エアコンのタイマーが切れた後も快適に睡眠できるように工夫をしましょう。
そこで、部屋の壁や天井に起こる輻射熱のことを知ることが重要です。
輻射熱とは、壁や天井に、昼間に厚さを溜まることです。
この暑さを夜間になってから室内に放出しています。
そのため、室内の温度が上がってしまいます。
そこで、睡眠時間よりも前から、部屋の温度が下がるようにエアコンをつけておきます。
押し入れやクローゼットがある部屋なら、その部分の扉を開けっぱなしにしてエアコンをつけておくと、こもっている熱を下げることができます。
また、眠り始めてから最初の3時間の間、体の体温を下げると気持ち良く睡眠を取ることができます。
つまり、就寝後3時間はエアコンが付いていることが望ましいのです。
エアコンのタイマーを使うのであれば、就寝後3時間以上してから切れるように設定をしましょう。
エアコンをつけて快適な睡眠を得るには湿度にも注意
エアコンの温度を26度から28度に設定をすれば、快適な空間にすることができるので、良質な睡眠を取ることができるとお伝えしました。
このように温度設定も大切ですが、どの程度の湿度にしておくかも重要です。
湿度が高すぎると、気持ち良く寝ることができなくなってしまいます。
温度を快適だと言われる26度に設定をしていても、湿度が高すぎると寝苦しさを感じることがあります。
部屋の湿度が高い場合、睡眠中にかいた汗が蒸発できにくくなってしまいます。
汗が蒸発できなければ体温を下げることもできません。
就寝中でも不快感が強くなるので、目が覚めてしまうのです。
これは、眠りが浅くなってしまう原因でもあります。
いくら温度を下げても部屋が快適にならない時には、湿度が高いことが原因かもしれません。
その場合、エアコンのドライ機能(除湿)を使いましょう。
温度が少し高くても、湿度が低いと快適に就寝することができるのです。
ドライ機能を使って快適な睡眠を
先ほどもお話したように、湿度が高いと快適さを感じません。
日本の夏は湿度が高いですが、昼間に湿度の高い中で活動をすると不快感を感じます。
汗をかいたらべたべたして、非常に気持ちが悪いですよね。
それと同じで、睡眠中に湿度が高いと快適に過ごすことができずに、睡眠にも支障をきたしてしまいます。
湿度は50%程度であれば、汗をかいてもべたつくことがありません。
良い睡眠感を得るためには、エアコンのドライ機能は有効です。
また、エアコンの温度設定を、26度から28度の快適と感じる温度に設定をしているのに、朝起きた時に体のだるさを感じる、疲れがたまって抜け切れていない方も、ドライ機能を使ってみましょう。
快適と言われる温度設定にしていても、体は寒さを感じ血管が収縮をするので、体がだるく感じてしまうことがあるのです。
こんな時も、ドライ機能を使って湿度を50%程度にすると汗をかいてもべたつかず、快適に睡眠を得ることができます。
朝起きた時も、体のだるさなどの不調を感じにくくなるでしょう。
ドライ機能を使えば、エアコンを朝までつけっぱなしにしても室温を冷やしすぎることがありませんし、体も冷えすぎることがありません。
また、室温があまり高くなく、湿度が極端に高い日なども、ドライ機能を使うと快適に就寝をすることができます。
快適な睡眠を得たいならエアコンだけに頼らない
快適な睡眠を得るために、エアコンに頼って熱帯夜を乗り越えようと思う方もいるでしょうが、エアコンだけに頼らずに寝具も快適に睡眠が取れるものに変えましょう。
日本の夏は湿度が高いので、寝苦しさを感じる日が夏場は多くなります。
そこで、通気性が良く吸水性の高い寝具を使用すれば、さらっとした肌触りを感じ、気持ちが良く寝ることができるでしょう。
そして、夏向けの素材である麻は、日本の高温多湿の夏に最適です。
通気性も良いですし、寝汗を素早く吸収して空気中に放出してくれます。
就寝中に寝汗をたくさんかいても不快感がないので、朝までぐっすりと眠りにつくことができるでしょう。
夏の暑い熱帯夜の夜は、熱中症にならないためにエアコンに頼ることも必要ですが、快適に過ごせる寝具に変えることでさらに快適な空間を作り出すことができます。
寝具の交換も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
エアコンを朝まで使って夏の夜の睡眠を快適に
エアコンを朝まで使うと体がだるくなる方もいるでしょう。
しかし、だからと言って夏の暑い夜にエアコンを途中で切ってしまうと、快適な睡眠が阻害されます。
26度から28度と少し高めの室温に設定すれば、朝までエアコンをつけても体がだるさを感じにくくなります。
それでも不調を感じる場合には、エアコンのドライ機能を使って湿度を50%ぐらいにすれば快適に睡眠を得られるでしょう。
エアコンを活用して、快適な睡眠生活にしてみてはいかがでしょうか。