家の中で掃除機をかける際に、寝具はどうしていますか?
今は、お布団専用の掃除機も販売されていて、とても便利になりました。
お布団に掃除機をかけた時、ゴミを捨てる際に「白い粉」が目につきませんか?
その正体と、その粉がもたらす人体への影響などをお話します。
掃除機をかけよう!お布団は意外に汚れている
私たちが毎日寝ているお布団ですが、どのくらいの頻度で掃除や洗濯をしていますか?
人間は、どんなに寒くても、毎日寝ている時に、汗をかいています。
寝ているのですから、スポーツをした後や、夏の暑い日にかいた汗のように、すぐにタオルで拭いたりシャワーで流したりはできません。
そのため、寝ている間にかいた汗は、寝具に毎日染みていきます。
そして、汗だけではなく、人の皮膚や皮脂なども、知らない間にお布団の内外に付着しています。
更に、よだれやフケなども、枕やシーツを汚す原因です。
ホテルや旅館など、沢山の人が毎日出入りする施設以外は、毎日シーツを取り換えるという人はあまりいないでしょう。
ですが、今お話した通り、私たちの寝具は、意外にもかなり汚れている事が分かります。
なかには、お布団をどうやって掃除したらいいのか分からない、という人もいると思います。
その場合は、家にある掃除機でいいので、かけてみましょう。
ホコリや抜けた髪の毛、フケや白い粉などを吸い取ってしまいましょう。
髪の毛のように、一見分かりやすい物は掃除しやすいのですが、他の汚れは目で確認しづらいので、きちんと掃除しましょう。
お布団についたホコリやゴミを取る方法
お布団と言っても寝具には、シーツ、掛け布団、枕、毛布、タオルケットなど、いくつか種類があります。
そして、ベッドではなく、床に敷布団を敷いて寝ている人も沢山います。
これらの寝具についているホコリやゴミは、どうやって綺麗にするのでしょうか。
まず、目に見える抜け毛やホコリは、ガムテープやコロコロ(柄の先にロール状のテープがついた物)で先に軽く取ってしまいましょう。
そして、シーツやタオルケット、枕や掛け布団のカバー類は洗濯をします。
洗濯機の容量を見てから、きちんと合った量を洗濯しましょう。
もし、洗濯機が小さくて入らない場合は、コストはかかりますが、コインランドリーやクリーニングに出しましょう。
毛布は厚手のものが多く、洗うのが大変なので、コインランドリーがおすすめです。
また、敷布団や掛け布団ですが、天気の良い日に窓やベランダに、天日干しをする事をおすすめします。
しかし、ダニは暗くて湿った場所が好きなので、天日干しをしてもどんどん暗い方へ移動します。
ですので、お布団はきちんと両面を干ししましょう。
よくお布団を干して、布団叩きで、バンバンと叩いている光景を見ますが、止めましょう。
なぜなら、ダニは叩いても死にません。
さらに言えば、50℃以上の温度にならないと死なないのです。
そのため、お布団を叩いても無意味で、さらに、お布団の中綿や羽がダメになってしまいます。
もし天気が悪く、外に干せない場合は、家にある掃除機をお布団にかけて、白い粉やホコリを吸い取ってしまいましょう。
お布団に掃除機をかけよう
私たちのお布団は、目に見えない汚れが沢山ついています。
しかし、「お布団を干す時間がない」「面倒」「洗濯機が小さい」などの理由で、頻繁に掃除ができない人もいると思います。
仕事が忙しく、一人暮らしであれば「お布団どころか、部屋の掃除もできていない」という人も、沢山いると思います。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
上記でも少しお話しましたが、そういう場合は、手っ取り早く「掃除機」をかけましょう。
掃除機だと、フケや細かいチリ、ホコリや白い粉なども一気に吸い取ってくれます。
ですが、お布団に掃除機をかける際に一つ注意点があります。
それは、「ゆっくり掃除機をかける」事です。
なぜなら、床に掃除機をかける要領で素早くかけても、お布団のホコリやゴミは取れません。
絨毯も同じ事が言えますが、「ゆっくり」と奥に潜んでいるダニを吸い取るように掃除機をかけましょう。
雨の日や、天日干しをする時間がない時は、この事に注意しながら掃除機をかけると良いです。
掃除機が吸い取った白い粉の正体とは?
先ほどから、お布団の汚れやホコリ、と一緒に「白い粉」という言葉を使っています。
この白い粉の正体をご存知でしょうか?
実はこれ、ほとんどが人間の皮膚が剝落した物なのです。
人間の皮膚は、一日で2g~3g程が剝落しています。
それに加え、フケや寝返りなどで動いた際に立ったホコリが加わり、溜まりに溜まっているのです。
考えただけでも、気持ちが悪いですよね。
お布団専用の掃除機や、または、サイクロン式の掃除機を持っている人は、この白い粉が分かりやすいです。
そして、お布団専用の掃除機には、この白い粉やダニを効率よく吸い取る為に、高速叩きや高温になる、などの機能が沢山あります。
専用の掃除機でも、やはりゆっくり動かして、きちんと白い粉を吸い取りましょう。
この後でお話しますが、白い粉が沢山あると、人体に色々な異変を引き起こす可能性があります。
「面倒だ」とか「時間がない」と言わず、一週間に一度くらいは、掃除機をかける事をおすすめします。
白い粉が原因で起こる人体の異変とは?
白い粉の正体は、私たちの体から出ている物でした。
もし、これをしばらく放置すると、人体には影響があるのでしょうか?
この白い粉ですが、元は人間の皮膚であり、剝落した物で簡単に言えば「垢」と一緒です。
その垢を放置するのは、なんだか気持ち悪いですよね。
さらに、白い粉=垢、という事は、そこには必ず「ダニがいる」と言う事です。
ダニはこの白い粉、つまり人間の垢を餌にし、一日で20回も糞をします。
その事で、そのお布団で寝ている人間の体に異変をもたらします。
代表的なのが「ダニアレルギー」です。
そして、「ハウスダスト」も起こります。
また、白い粉の中には、ダニの死骸や糞も混じっている事が普通です。
ですので、できる事なら掃除機をかける際には、マスクを着用する方が良いでしょう。
マスクも正直に言うと、隙間があるので、100%安心ではありませんが、ないよりは良いでしょう。
既にダニやハウスダストのアレルギーを持っている場合は、湿らせたガーゼをマスクの中に入れるなどの対策をしましょう。
また、市販でもそういうマスクが売られていますので、購入しておくと役立ちます。
肉眼で見えないダニや白い粉の一粒は、簡単にマスクの隙間を抜けて、口や鼻から侵入してしまいます。
自分の体を守りながら、掃除をしましょう。
実は家の中には白い粉がいっぱいある?
上記では「お布団の中にある」白い粉の正体と、掃除方法をお話しました。
そして、この白い粉の正体も分かりましたが、果たしてお布団の中だけにしか、ないのでしょうか?
結論から言うと、残念ながら、家中にあります。
白い粉の正体を考えれば、当たり前のように、家中に存在するのが分かります。
例えば、フローリングの上に、部屋よりも小さめの(二畳用や三畳用など)センターカーペットを敷いている部屋があるとします。
その部屋に掃除機をかける際に、ちょっとカーペットをめくったら、白い粉があった、という事はありませんか?
これも今までお話したように、私たちの体から剥がれ落ちた物なのです。
それに、お布団の中と同じく、抜け毛や生活の中で歩き、動いた事により舞うホコリやチリ、更には、ペットの毛などが混ざり、様々な汚れになっています。
毎日、掃除機をかけている人ならそれ程気にはならないと思いますが、休みの日に掃除をする、という人も少なくないと思います。
この白い粉は、沢山集まると目に見えて分かりますが、一粒一粒だと小さすぎて分かりづらいです。
そのため、掃除機をかける際に、口や鼻から白い粉を吸い込む可能性があります。
できる事なら、窓を開けるとか、濡れマスクを着用しながら掃除機をかけましょう。
こまめに掃除機をかけて清潔に
これまで、お布団の中にある白い粉の正体と、その掃除の仕方や人体への影響をお話しました。
今は、多機能でとても軽く、コードレスやコンパクトな掃除機が沢山開発されています。
海外製品もまた、多く販売されていますし、自分の部屋と生活リズムに合わせた掃除をしましょう。
ダニやホコリは、アレルギーの原因になります。
アレルギーになってからでは遅いので、こまめに掃除機をかけて、家を清潔に保ちましょう。