欧米人と比べると、日本人の体格は比較的小さい傾向にあります。
そのため、寝具のサイズも昔から小さめで、現代のようにダブルベッドで寝る事もありませんでした。
今では、普通に大きなサイズの寝具が当たり前になっています。
今回はダブルベッドに着目して、掛け布団のサイズやベッドの選び方など、寝具に関連する様々な事をお話します。
ベッドの大きさにはどんなサイズがあるの?
日本人の寝具と言えば、昔から床に敷いて寝るタイプのお布団です。
しかし、今ではベッドが当たり前になっています。
それに、高齢の方や足や腰が悪い人は、どうしても床から立ち上がるのが辛く、ベッドに寝ている方が楽な場合もあります。
そのため、ベッドは介護や看護には欠かせない物でもあります。
このように、今では日本でもベッドの需要はとても高いのが現状です。
そんなベッドですが、どんなサイズがあるのでしょうか?
最初にもお話しましたが、日本人は体格が比較的小さめなので、昔はシングルが普通でした。
ですが、日常生活的に色々な事が欧米化している日本では、ベッドのサイズも欧米化し大きくなってきています。
家も大きくなり、大きなベッドを置くスペースが確保できるようになったのも、一つの理由でしょう。
一般的には、シングル(幅90~100cm)、セミダブル(幅120cm)、ダブル(幅140cm)の需要が多いです。
もっと大きくなると、クイーン(幅160~180cm)、キング(幅180~200cm)、縦横共に広く大きなサイズもあります。
逆に小さいサイズだと、シングルよりも若干小さい、セミシングル(幅80~85c)というサイズもあります。
当然ながら、そのサイズに合わせて掛け布団や毛布なども、種類が豊富にあります。
いくつかのベッドのサイズが分かったと思いますので、これからダブルベッドに着目したお話をしていきます。
ダブルベッドは大きすぎる?ベッドサイズの選び方
一日の最後に体を休める場所であるベッドは、やはり気持ち良くしたいものです。
マットレスの硬さや枕の高さ、掛け布団の重さやベッドの大きさなど、自分に合ったベッドが一番良いです。
先ほどのベッドのサイズを見てみると、ダブルベッドの幅が140cmもあるので、二人で十分寝れるだけのサイズがあります。
しかし、体が小さい人にはダブルベッドは少し大きすぎます。
寝返りをうった際に、ベッドから落ちなくて済むのは良い事です。
ですが、部屋が大きければ良いのですが、安易に広いからと言ってダブルベッドを置くと、返って部屋を狭くしてしまいます。
そして、サイズが大きいという事は、価格も少し高めになります。
これらのことから、体が小さい人は、シングルかセミダブルにする事をオススメします。
逆に身長が高い人には、シングルだと足が出てしまうので、セミダブルかダブルベッドの方が良いです。
少し他のサイズよりも、寝具にコストが掛かりますが、体を小さくはできないのでそこは我慢しましょう。
ダブルベッドを選んだ時の掛け布団のサイズは?
ダブルベッドを購入した際には、掛け布団や毛布なども同じサイズにするのが普通です。
ベッドのサイズよりも大きいお布団を選んだ方が、体をきちんと包んでくれます。
しかし、わざわざ新しい掛け布団を購入しなくても、家にあるサイズの物でも大丈夫です。
例えば、ベッドはダブルベッドでも、掛け布団や毛布はシングル、なんて事もあると思います。
簡単に言えば、体を寒さから守れる事が重要なので、それでも構いません。
ただ、一つだけ掛け布団のサイズを合わせた方が良いと思う事があります。
例えば、今お話したようにダブルベッドにシングルの掛け布団だとします。
シングルサイズの掛け布団だと、ダブルベッドの方が大きいのでお布団が掛からない場所ができてしまいます。
そうなると、寝返りをうった際に、掛け布団が掛かっていない冷たい場所に体が触れるので、少し寒く感じでしまいます。
なぜなら、シングルとダブルでは、サイズが約二倍近いので、端の方は少し冷たくなる可能性があるからです。
このように、極端に違うサイズだと寒さに影響しますので、できればサイズの近いセミダブルサイズの掛け布団があれば良いです。
自分の体に合ったベッドと、ベッドにできるだけサイズの近い、もしくは同じサイズの掛け布団を使用しましょう。
ダブルベッドと他のサイズを合わせて広く使ってみよう
最初にお話した通り、ベッドにはいくつかのサイズがあります。
セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングなど日本では主にこのようなサイズに分かれています。
普段、私たちはこれらのサイズを一つ使用して寝ています。
部屋の大きさにもよりますが、基本的には自分の体に合わせて使用しています。
ですが、いくつかのサイズのベッドを二つ組み合わせて、広く使用している人も中にはいます。
例えば、ダブルベッドを二つ横に並べると、幅が二倍の280cmにもなります。
長さは大体195cm程度なので、とても広々としています。
掛け布団も同サイズを二枚にすることで、思う存分寝返りをうてます。
こういう組み合わせをする事で、あるメリットができます。
それは、小さいお子さんがいる家庭などでは、家族みんなで一緒に寝られる事です。
お父さんもお母さんも、仕事や家事の他に子育てとなると、疲れも相当溜まります。
小さなお子さんを早く寝かしつけるために、横でお母さんが一緒に寝てしまう事もしばしばあります。
日本では昔から「川の字で寝る」と言いますが、文字通りに寝る事ができ、家族の時間が増える事にも繋がります。
ここでは、一つの例えをご紹介しましたが、好きにカスタマイズできるので、興味がある人は是非広く使ってみましょう。
掛け布団の色や柄で安眠効果は違う?
これまで、ベッドの色々なサイズや、ダブルベッドと掛け布団の関係、組み合わせなどをご紹介しました。
そもそも、寝具は人間の疲れた脳や体を癒し、休めるためにあります。
今は、実に様々な種類の寝具が開発販売されています。
マットレスの硬さや、掛け布団の軽さ、防ダニ加工に暑い日用のクール素材など挙げればキリがない程です。
そして、質の良いものは価格もそれなりに高価です。
人は、生きているだけで何かしらのストレスや、疲れを知らず知らずの内に溜め込んでいます。
誰でも、昼夜に関わらず、自分の仕事を終え、一日の疲れを良い眠りで終わりたいものです。
そのためには、上記のような「最初から安眠効果のある寝具」を購入しなければいけないのでしょうか。
答えは「いいえ」です。
実は、安眠効果はもっと安く得る事ができるのです。
その秘密は「色」です。
寝具には大体、「カバー」を使用しています。
このカバーの色を変えるだけで安眠効果を得る事ができます。
安眠効果のある色とは「青、淡いピンク、緑、黄色」です。
しかし、気をつけたいのは、これらの色は「原色」ではなく、「パステルカラー」のような淡い色にする事です。
病院を思い出してみると分かりやすいのですが、「壁、カーテン、シーツ、ナース服、白衣」などは殆どが白かこれらの淡い色です。
これらの色は、興奮した神経を鎮めてくれ、安眠ホルモンの分泌を促進し、疲れを癒し安眠効果があります。
シーツや掛け布団カバーだけなら、比較的安価ですので、是非試してみましょう。
掛け布団と毛布の正しい使い方とは
ダブルベッドの使い方や、サイズの違い、安眠効果など、寝具と言っても色々と知らない事が多いものです。
そして、こちらのタイトルにもありますが、「掛け布団と毛布の使い方」を知らない人も多いのではないでしょうか。
「毛布は掛け布団の内側で、体に直接掛ける」と思っている方が殆どだと思います。
しかし、実はそれは「間違い」です。
「袖を通して着るタイプ」の毛布以外は全て「掛け布団の上」に掛けるのが正解です。
ただしこれは、掛け布団が「羽毛布団」の場合です。
羽毛布団は、中の羽毛が体温を感知し膨らみ、暖かくなります。
そして、体に直接羽毛布団を触れさせると、保温効果が高くなるのでとても優れています。
ですが、その間に毛布を入れるとせっかくの熱が伝わりにくくなってしまいます。
羽毛布団を使用している人は、毛布を「掛け布団の上」に掛けるのが正しい使い方です。
こうする事で、体と羽毛で暖まった熱を逆に毛布で逃がさない効果があります。
逆に、掛け布団の中が、「綿やポリエステル」などを使用している場合、羽毛布団のような保温効果は得られません。
その場合は、毛布を「掛け布団の下」に入れて使用する方が良いでしょう。
また、毛布にも材質に種類があります。
天然素材の毛布は掛け布団の中、人造繊維の毛布は掛け布団の上に掛けて使用しましょう。
あまり知らない人も多いので、知っておくと冬はいつもより暖かく過ごせるので是非試してみましょう。
寝相が悪い人はダブルベッドがオススメ
寝相が悪い人にオススメなのが、ダブルベッドです。
床に敷くお布団なら、「落ちる」事がないので、サイズは特に気にしません。
ですが、ベッドに寝ている人なら十分に可能性があります。
いつのまにか掛け布団と一緒に、ベッドの下に落ちていた・・・なんて事にならないようにしましょう。
もしくは、上記でもお話しましたが、ベッドを二つ組み合わせて広くしてみるのも、一つの手です。
ダブルベッドで、安全安眠しましょう。