一人暮らしをしていると隣の部屋の音が気になったり、逆に自分の部屋の音が周りの部屋に漏れているのではないかと気になることもあるでしょう。
特にテレビの音量は、どれくらいの音量で調整すればいいのか迷いますよね。
そこで、今回は、ワンルームのテレビの音量をどれくらいに調整すればいいのか、または大音量で聞きたいときなどの対処法についてご紹介します。
ワンルームの部屋の構造でテレビの音量が漏れやすくなる?
ワンルームと言っても部屋の構造には様々なものがありますよね。
建物の構造としては、鉄筋コンクリート、鉄骨、木造で造られた建物があります。
この中でも、鉄筋コンクリートは、最も音が響きにくい造りで、マンションなどに多く使われています。
鉄筋コンクリートは、名前の通りコンクリートの中に鉄筋を入れているので、コンクリートの重さで音が伝わりにくくなっており、遮音性が高いのです。
しかし、例外も有り、鉄筋コンクリートのマンションの中にも外の造りが鉄筋コンクリートで、部屋と部屋を仕切る壁には鉄筋コンクリートを使わず、石膏ボードを使っている物件もあるようです。
この石膏ボードは、音が響くので、せっかく鉄筋コンクリートのマンションを選んでも、お隣の音が聞こえてしまうということがあります。
お部屋選びのときには、鉄筋コンクリート造りでも壁がどのような材質なのか不動産屋に確認するようにしましょう。
また、鉄骨住宅は、軽い材質で建てられているので、プレハブ住宅のように振動が伝わりやすく、音も響きやすいです。
そして、木造住宅も鉄筋コンクリートに比べると音や振動が伝わりやすく、テレビの音量にも気を遣わなければなりません。
音のことを優先的に考えるのであれば、全体が鉄筋コンクリートで出来ている建物が良いでしょう。
テレビの音量はどのくらいに調整すればいいの?
テレビの音は、自分の部屋で見ていたら気にならないものですが、自分がテレビを見ていない時に隣の部屋からテレビの音が聞こえてきたら、気になりますよね。
そこで、ワンルームのテレビの音量は、どのくらいで聞くと隣の部屋に聞こえないか疑問に思う方もいるでしょう。
それは、建物の造りや部屋の位置もそれぞれなので一概には言えません。
テレビの音量は、小さすぎても楽しめないので、一般的には、普段人と会話するくらいの音量で聞くと良いでしょう。
それ以上の音量だと建物によっては、隣や上下に響いてしまう事もあるかもしれません。
そして、音の中でも響きやすい音は、低音です。
特に、テレビで話している男性の声や音楽の重低音が響きやすいです。
もし、重低音の音楽を大音量で聴きたい場合は、ヘッドホンをつけて聴くと良いでしょう。
また、サラウンドの音声も響きやすいので注意しましょう。
サラウンドとは、音声の記録再生方式で、3チャンネル以上を有するものの事です。
3つ以上のスピーカーで音が出るので、臨場感が有りますが、通常より響きやすくなってしまいます。
ワンルームの立地や建物によってテレビの音量の伝わり方が違う
同じテレビの音量でも、交通量の多い道路に面している部屋と閑静な住宅街にある部屋では、当然聴こえる音量は違ってきます。
また、築年数や先に挙げたように、建物の構造により、音の伝わり方が違ってきます。
特にワンルームは、ファミリータイプのマンションと比べて、隣の部屋の壁が薄かったり、生活する部屋が一つしかないので、音が響きやすかったり、隣の生活音が聞こえてくる事が多々あります。
筆者は、何回もワンルームの引っ越しを繰り返してきました。
そして、音が普通より気になる方だったので、お部屋探しをするときに、築浅の物件で、鉄筋コンクリートの部屋というのが条件でした。
しかし、上記の条件の部屋を選んでも、隣の部屋の音は、どうしても聞こえてくるものです。
では、この避けようがない隣の生活音を出来るだけ気にならないようにするには、どのような方法があるのでしょうか。
自分で出来るワンルームの防音テクニック
音の伝わりやすい鉄骨や木造住宅のワンルームに住んでいたり、自分の部屋のテレビの音量が気になる場合やお隣の部屋の生活音が気になる場合は、どのように対処したら良いのでしょうか。
そこで、おすすめの防音テクニックをご紹介しましょう。
①壁側に背の高い家具を置く
これは、自分の部屋の音が伝わるのを防ぐ方法です。
音は壁や窓を伝わって振動し、響きます。
音が伝わるのを防ぐには、テレビを見るときなどのときに、窓を閉め、壁側にタンスや本棚を置くことで、音が直接伝わらず、防音になります。
また、テレビを壁に直接つけず、壁から少し離して置くか、お隣さんの部屋とは反対側に置きましょう。
②防音マットを敷く
こちらも自分の部屋の音を極力漏らさないようにするための方法です。
音は、隣の部屋だけでなく、上下の部屋にも響きます。
特に下の階には、響きやすいので、子供やペットなどがいるお家でよく使われている防音マットを床に敷くと音を吸収してくれます。
また、防音マットは、断熱効果もあり、冬場などは、寒さ対策などにもなるので、一石二鳥ですね。
③遮音カーテンをつける
こちらも同様に部屋の音漏れに効果的です。
「①」でご説明したように音は、窓を通して、漏れることがあります。
遮音カーテンは、音を吸収してくれるので、防音対策になります。
④隙間にテープを貼る
こちらは、隣の音漏れを防ぐ効果と、自分の部屋の音漏れを防ぐ効果があります。
築年数が古い物件やアパートなどは、壁に隙間があることなどがあります。
隙間が目視で確認できる箇所には、隙間テープを貼りましょう。
隙間テープは、100円ショップに売っているので、簡単に購入する事が出来ます。
ワンルームでも近所付き合いを上手にしよう
昔は、引っ越しをしたら、まず、隣近所の方に挨拶する方が多くいました。
しかし、最近では、セキュリティの観点から、引っ越したときに上下の階やお隣さんに挨拶する方が、減ってきています。
特に女性のワンルームで一人暮らしの場合は、隣が男性だったりすると1人で挨拶しに行くのも怖いですよね。
また、生活リズムもバラバラなので、挨拶をしに行ったタイミングで隣の部屋の人が留守で挨拶出来ない場合もあります。
引っ越した際に挨拶に行けなくても、廊下などで同じマンションやアパートに住む人にすれ違ったりした際は、なるべく挨拶をするようにしましょう。
顔見知りで、挨拶するような仲であれば、多少テレビの音量が漏れてもお互い気になることは少なくなるでしょう。
ワンルームの部屋選びは慎重に
部屋を選ぶ際は、何かと妥協しなければ、なかなか家が決まらないものですよね。
引っ越す際は、住む上で、何が重要なポイントかという事を順位をつけて決めておきましょう。
生活する上で、音が気になるか気にならないかは人それぞれです。
ワンルームだとテレビの音が多少なりとも聞こえる部屋は多いのではないでしょうか。
テレビの音は、気になる人もいれば、気にならない人もいます。
もし、自分の部屋のテレビの音量や生活音が気になる方は、最上階の角部屋を選ぶようにしましょう。
また、家を選ぶ際にマンションやアパートが建っている立地も防音性に関係があるようです。
例えば、音大の近くのマンションやアパートは、家で楽器を弾きたい学生が多いので、防音性が高い建物があるようです。
また、高速道路の周辺の建物も外の音がうるさいので、防音対策がしっかりしているマンションやアパートが多いようです。
テレビの音量も気にしすぎは禁物
生活していく上で、テレビの音量や生活音ばかりを気にしすぎるとストレスになってしまいます。
特にワンルームで、生活していると逃げ場がなくなってしまいます。
通常の会話の音量くらいでテレビを見るのなら、気にしなくても良いでしょう。
もし、どうしても自分の部屋の音が気になるようなら、隣の部屋の人に会ったときにテレビの音が聴こえるか聞いてみても良いかもしれませんね。