100vのコンセントの容量は、どれくらいなのでしょうか?
世界各国で電力の容量は異なっており、日本では100vのコンセントが主となっています。
そして、近年ではプラグの変換器を使うことで、その容量も変化しつつあります。
時代と共に電力の消費量も変わってきているので、家電事情などの情報を集めると、日常生活に役立ちますよ!
知っておこう、電気の基礎知識!コンセントとの関係
キッチンやリビングで、いきなり電気が消えることがありますね。
それは主に、ブレーカーが落ちた状態です。
このようにブレーカーが落ちた状態にしないためには、何故ブレーカーが落ちるのかについてなど、消費電力や屋内配線の知識を持っていれば防ぐことができます。
では、まず消費電力について検証していきましょう。
電流は「アンペア(A)」と呼ばれ、電気の流れの大きさを表しています。
そ
して、電圧は「ボルト(v)」と呼び、電流を流す力の大きさのことです。
最後に電力は「ワット(W)」と呼ばれ、電気がする仕事の大きさのことを現わしているのです。
各ご家庭内のコンセントにどれだけの電気を流すかは「アンペア(A)」で表し、家電製品に書かれている「消費電力」は、その製品がどれくらいの電力を使うかを表します。
では、ご家庭での電力はどのように分配されているのでしょうか?
電気は分電盤を通って、各部屋に割り振られています。
そして、各部屋には分岐ブレーカーによって振り分けられた電力が、コンセントに届く仕組みとなっています。
この時、キッチンで使う電子レンジや、リビングなどのエアコンなどは、かなり大きな電力が必要となるので、専用のコンセントや専用の回路が使われます。
その他のコンセントは一般的に100vのコンセントが多く、容量は100vで15Aであれば1500Wまでが可能となります。
また、分岐ブレーカーのほかに主幹ブレーカーが存在し、どこかの配線や家電製品が漏電した時には安全のため、自動的に電気を止める役割をしています。
このように、ご家庭の電力は分岐ブレーカーと主幹ブレーカーで、安全に供給されるようになっています。
100vのコンセントの容量の意味
100vのコンセントはどれくらいの容量があるのでしょうか?
コンセントの容量は、ワットでなく、電流で見ることが多く、通常のコンセントは15Aが多いですね。
エアコン用など大きな電力を必要とするコンセントの場合には20Aや30Aというものもあります。
電圧で考えると、日本では主に100v、アメリカは115v、中国が220v、ドイツで230vと、世界各国で容量は異なっていますので、海外の製品をそのまま使うことは難しいケースがほとんどです。
様々な国民性があり、地域によっての違いもあるので、覚えておかれると良いでしょう。
また、日本のコンセントは125vくらいまでは耐えられるのですが、実際に供給されている電圧は100vになるので、115vから10%以上のプラス、あるいはマイナスを許容する製品の場合は、使用できません。
ですが、近年では240vまで使用できるという製品も多く、プラグの変換器を利用して使う場合もあります。
そして、最近では様々な改善が行われており、それにより使用範囲が大きくなった、ということでしょう。
100vのコンセントで使える容量の計算式
実際に100vのコンセントで使える容量はどれくらいと考えたら良いのでしょうか?
電流、電圧、電力の関係は一つの計算式で表すことができます。
それは、電流(A)x電圧(v)=電力(W)です。
ご家庭の一般的なコンセントに流せるアンペア数は15Aまでで、電圧は100vなので、15Ax100v=1500Wということになります。
また、一つの回路で何Wまで使えるかを考えてみましょう。
一般的なブレーカーは20Aです。
なので、20A×100v(一般家庭の電圧)=2000Wで、一つの回路で合計2000Wまで使うことができます。
ただし、大きな電力が必要なエアコンなどには、200v機器が使われるため、200v用の配線も存在しています。
さらに、一つの回路には複数のコンセントが設置されています。
複数の家電製品を同時に使う場合も多いと思いますが、その場合は各コンセントの回路や家電製品自体の消費電力を確認しなければなりません。
容量以上の電気が流れると、発熱やコンセントの変形などの異常が発生する場合があります。
コンセントに書いてある定格電圧について
さて、コンセントには125vなどと書かれていることがありますが、この数字を見て、不思議に思ったことはないでしょうか?
日本の家電製品の多くは100v用となっており、この家電製品のプラグをコンセントに差し込もうとすると、コンセントには125vと書かれていることがありますね。
コンセントから125vの電力が来ていて、100vの家電製品は使えないのかと思いがちですが、コンセントに書かれている125vとは、定格電圧のことなのです。
125vまでは使えるという意味なので、100vの家電製品は使えます。
このコンセントの定格電圧とは異なり、実際に来ている電力は100vなので、定格電圧が125vであれば、100vの容量の家電製品のご使用は問題ありません。
このようにコンセントの定格電圧を125vとしている理由は安全のためで、仮に定格電圧を100vとしたとしましょう。
そうすると、100vの家電製品を使用した場合に、定格電圧を超えてしまうことがあるのです。
安全に家電製品を使うために、電力会社では101vの上下6vを超えない値を維持するようにと、電気事業法施行規則でも決められています。
コンセントに寿命はあるの?
コンセントも劣化するので、寿命はあります。
使用環境や使い方によって劣化状況も変わってくるので、どのくらいの寿命かはそれぞれです。
しかし、一般的には10年をめどに点検する必要があると言われています。
コンセントの寿命を短くする要因はいくつか考えられますので、挙げてみましょう。
・埃がたまりやすい場所で使用し、清掃がまめに行われていない場合
・キッチンなどでのご利用で、塩気、油蒸気が多い場所でのご使用
・直射日光、暖房器具の近くなどで温度が高い場所でのご使用や、逆に温度が0℃を下回る場所でのご使用
・消費電力が高い家電製品に接続し、定格容量に近い状態でのご使用
つまり、100vのコンセントを同じような容量で使っていても、様々な状況でコンセントの劣化が始まり、点検の必要が生じます。
コンセントが劣化すると、発熱、変形、変質、異臭などの異常が起こるので、すぐに対処が必要です。
100vのコンセントで使える家電製品は?容量は厳守しよう!
100vのコンセントで容量を守って使える家電製品を使用しないと、家電製品が故障したり、コンセントが発熱したりする原因になる、などの異常が起こります。
日本の家庭用コンセントの電圧は105vから95vの範囲と決められているので、コンセント器具が100vまでという場合は、電気法品法によって、105vでは使えなくなってしまいますよね。
そのために10vの上限を作っており、家電製品もそれに合わせて作られています。
しかし、最近では海外生産の商品も多く出回っており、規格が違う製品も中にはあるので、必ず日本の100vのコンセントの容量に適しているかどうかを、確認する必要があります。
もちろん、上限を超えたからといってすぐに故障するということはありませんが、何か異常があってからでは取り返しがつかない場合もあります。
電子レンジなどの大きな電力を必要とするものには、専用のコンセントがあるはずですので、そちらを使用しましょう。
100vのコンセントでは、たいていの家電製品が使えるはずですが、大型テレビや卓上ITクッキングヒーターなどのように、1500Wを超えるものもあります。
この場合には、変圧器が必要となりますので、必ず、W数を確認してから使うようにしましょう。
昨今の日本の家電製品事情を知ろう
日本の一般的なコンセントは100vと容量が決まっていますが、海外からの製品が入ってきたリ、大型家電製品が増えてきたことから、100vでは必ずしも使えない場合が出てきました。
そんなこともあり、コンセントの容量と家電製品のワット数を確認する必要が高まっているのも事実です。
そのままご使用できない場合も、変圧器を用意することで問題が解消できるので、ぜひ正しい使い方をして、安全な生活を送りましょう。