ワイドハイターの「ハイター」と聞くと「漂白剤だから、すべて色落ちしてしまうのでは?」と思う方も多いでしょう。
大切な衣類が洗濯機を開けて見た時に、色落ちしていると悲しいですよね。
漂白剤はどんな効果があるのか、汗をかいた時や梅雨時期の部屋干しの臭いなど、徹底的に消臭したい時はどうすれば良いのか、ということについてもご紹介していきます。
色落ちしないのはどれ?漂白剤の種類
「色柄物にも安心」や「臭いの元をディープクレンジング」など、多くのハイターには堂々と記載されています。
洗濯や掃除などに大活躍する漂白剤ですが、大切な衣類が色落ちしてしまうと悲しいですよね。
ですが、漂白剤には種類があり、粉末タイプか液体タイプか、酸素系漂白剤か塩素系漂白剤かをきちんとみて使い分ければ何も怖くありません。
それぞれの効能をしっかり見極めて使っていきましょう。
まず、漂白剤の種類ですが、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元系漂白剤に分かれます。
酸素系漂白剤は白物はもちろん、色柄物にも使用できます。
シミ汚れからくすみ・ニオイまですっきり落とし、除菌もできる優れもので、洗剤と一緒に洗濯機に入れて使用します。
また、こちらは、液体タイプと粉末タイプの2種類に分かれます。
[液体タイプ]
洗濯洗剤と同じ場所に投入して使います。
汚れのひどい箇所や気になるシミなどには直接かけて使用できます。
水洗いできる白物、色柄の繊維製品(木綿、麻、化学繊維、毛・絹)は使用可能ですが、生地によっては使えないものもあるので、洗濯表示を参考にしてください。
よく見かける緑のワイドハイターはこちらに該当します。
[粉末タイプ]
洗剤なしでもつけおきできますが、生地を傷めたり、色落ちしたりすることがあるので、2時間以上は浸さないようにしてください。
また、毛(ウール)・絹(シルク)には使えず、そのほかも使用できないものもあるので、必ず洗濯表示を参考にしてください。
塩素系漂白剤の効果!色落ちに注意
それでは、ここからはそれぞれの漂白剤の特徴や注意点についてご説明します。
まず、塩素系漂白剤とは漂白力が強く、除菌・消臭効果の高い漂白剤です。
塩素系漂白剤は、色柄物に使用すると色落ちや変色の原因になりますので、使用しないようご注意ください。
ちなみに、よく見かける緑の液体タイプのワイドハイターは酸素系で優しく、色柄物に使用できます。
これらのことから、塩素系漂白剤は主に白物衣類に使用することが多いです。
また、浴槽や台所の黒ずみ除去にも使用します。
基本的にファスナー、ボタン、フック等の金属製のものには使用できません。
そして、樹脂加工された繊維製品(ワイシャツのえり、そで口など)では、黄変することがあるので気を付けてください。
さらに、酸性のものと一緒に使用すると、有毒なガスが発生しますので、絶対におやめください。
(「まぜるな危険」とパッケージに記載されてある商品が目印です。)
還元系漂白剤の効果!ワイドハイターとの違いって?
次に、還元系漂白剤についてご説明します。
塩素系漂白剤、酸素系漂白剤は一般家庭でもよく利用しますが、還元系漂白剤はどんな汚れに効果があるかご存じない方もいると思います。
還元系漂白剤とは、鉄分や赤土などで黄ばんだり、樹脂加工された衣類が塩素系漂白剤で黄ばんだりしたときの回復に使用するものです。
水洗いできるすべての繊維に使えますが、色柄物では色落ちや変色の原因になりますので、使用しないでください。
例えば、ポケットにヘアピンなどの金属を入れたまま洗濯してしまうと、サビがついてしまう時がありますよね。
そういう時に、この還元系漂白剤が有効的です。
還元系漂白剤は粉末タイプになり、業務用に使用することが多いですが、ご家庭にひとつあると便利ですね。
ただし、白物衣類限定になりますので、注意してください。
また、還元系漂白剤は、ワイドハイターなどの酸素系漂白剤や塩素系漂白剤と違って、食べこぼしなど普通の汚れには効果が望めません。
色落ちしにくい酸素系漂白剤の使い方
最初の項で、酸素系漂白剤のワイドハイターなら色落ちせずに使えることについてご説明しました。
では、くわしく使い方をご説明していきましょう。
液体タイプのワイドハイターは洗濯洗剤と一緒に使用することで洗剤の効果と漂白、除菌、防臭の効果が同時に得られます。
なので、洗濯洗剤と一緒に使用することをおすすめします。
普段、洗濯洗剤を入れるところに洗濯洗剤と一緒にワイドハイターを規定量入れるだけです。
洗濯層に直接、洗濯洗剤を入れている場合も、使い方は同じです。
ワイドハイターも必ず洗濯層に入れてください。
シミやえりの汚れ、食べこぼしなどの気になる箇所も、直接ワイドハイターをかけて時間をおかずにそのまま洗濯層へ入れて洗濯すれば落ちる場合が多く、非常に使い勝手がいい漂白剤です。
ワイドハイターの粉末と液体の違い!
同じ「ワイドハイター」という商品でも液体タイプか粉末タイプかによって効果も違います。
それは、液体タイプと粉末タイプの主成分が違うからなのです。
液体タイプの主成分は弱酸性の過酸化水素ですが、粉末タイプの主成分は弱アルカリ性の過炭酸ナトリウムを使用しています。
漂白剤の効果は液体タイプより粉末タイプの方が効果は高いのですが、液体タイプの方が繊維の種類を考えずに使用できて、なおかつ漂白効果もあります。
「色落ちを気にせず除菌、防臭効果などを手軽に実現したい!」という方は液体タイプのものがおすすめです。
色柄物など、お気に入りの洋服の色落ちを気にせず、えりの汚れや食べこぼしなどに直接つけることができるので、とても便利ですね。
ワイドハイター粉末タイプの別の活用法!
実は今、粉末タイプの酸素系漂白剤が話題になっているということをご存知ですか?
その主な理由は、洗濯だけではなく、いたるところの掃除に使えるからなのです。
ワイドハイターからも粉末タイプは発売されているので、お近くのホームセンターやショッピングモール、スーパーなどで探してみてください。
まず、洗濯層の掃除に使ってみましょう。
洗濯機に50℃くらいのお湯を高水位で入れ、そこに酸素系漂白剤を水10リットルに対して100グラムを入れて「洗いコース」で5分くらい運転させます。
そして、一時停止し、2〜3時間くらい放置します。
汚れがひどい場合は一晩置くのがおすすめです。
放置後、「洗いコース」で運転させ、浮いてきた汚れをすくって捨てたら脱水し、すすぎを2〜3回行い、汚れが浮いて来なければ終了です。
また、粉末タイプは食器のつけおきや食洗機にも使えます。
茶渋がこびりついた湯のみや食品の色移りで汚れたまな板の漂白などにも効果的です。
こうしたときには、40℃以上のお湯2リットルに対し、大さじ1杯を溶かし入れ、一晩つけます。
すると、綺麗に色落ちしますので、すすいで終わりです。
さらに、排水溝などの掃除にも使えるんです。
使い方は、酸素系漂白剤を排水溝まわりにふりかけ、少し水をかけたらそのまま放置するだけです。
髪の毛などはなくなりませんが、ヌルヌルや黄ばみなどは簡単に落ちるので、掃除がぐっと楽になります。
もう色落ちは怖くない!酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を賢く使い分け
漂白剤は賢く使い分ければ、色落ちするかもしれないと悩むこともありません。
普段のシミ汚れや消臭予防、除菌などにはワイドハイターの液体タイプを使い、頑固な汚れを落としたいときには粉末タイプがオススメです。
粉末タイプの酸素系漂白剤の他の活用法は他にもたくさんあります。
キッチンやお風呂などの水回り掃除やそのほか色々なところで活用するので、ぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょうか?