ワイドハイターは漂白剤とはいえ酸素系のため、白いものは白く、色柄ものもすっきりときれいに洗い上げてくれます。
お洗濯をするとき、とても重宝しますね。
その上、雑菌の繁殖も防いでくれます。
お天気の悪い日が続いたときの部屋干しの際、臭い防止の強い味方にもなってくれます。
ただ案外、その使い方がよくわからない、という方も多いようです。
そこで、柔軟剤と一緒に使ってもいいのかどうかをはじめとして、ワイドハイターの使い方をご紹介します。
ワイドハイターと柔軟剤を入れるタイミング
「ワイドハイターと柔軟剤は一緒に使うと効果がないんじゃないか?」と思って、同時に使用することをためらっている方もいるようです。
本当にそうでしょうか?
結論からいうと、ワイドハイターと柔軟剤は一緒に使えます。
ただし、投入のタイミングに注意しましょう。
ワイドハイターを使用して除菌や漂白をした後、しっかりとすすいでから、つまり、ワイドハイター成分を洗い流した後に柔軟剤を使用すれば大丈夫なのです。
ワイドハイターと柔軟剤を同時に入れて両方を混ぜ合わせてしまうと、やはり、せっかくの漂白効果や柔軟効果は、損なわれてしまいます。
ちなみに、洗濯機に付いている漂白剤投入口と、柔軟剤投入口を間違えないで入れれば、自動的に投入時間差ができるため、大丈夫ですよ。
投入口がない洗濯機をお使いの方は、まず、洗濯洗剤と同時にワイドハイターを入れて洗います。
そして、すすぎの水が澄んできれいになってきたら柔軟剤を入れる、という使い方であればOKです。
ワイドハイターの液体タイプの効果と使い方・粉末タイプとの違い
ワイドハイターには、液体タイプと粉末タイプがあります。
実は、このふたつは、使い方が違うのです。
まず、液体タイプのワイドハイターですが、雑菌臭がこびりつく前、つまり、予防的に使用するものです。
いいお天気が続いて、毎日ちゃんとお洗濯ができたとしても、皮脂や汗はタオルや衣類に残ってしまうものです。
その汚れが蓄積されることで、黄ばみや臭いにつながってきます。
日々のお洗濯のとき、液体のワイドハイターを洗濯洗剤と一緒に使用することで、汚れに含まれる雑菌を蓄積させないための予防ができるのです。
夏場は毎日、冬場は2、3日に一度の使用が適切です。
液体タイプのワイドハイターは、洗濯洗剤と一緒に投入することで、化学反応を起こして漂白効果が増すようになっています。
もし、黄ばみが気になる箇所がある場合は、衣類の気になるところに直接つけて、すぐ洗濯洗剤・柔軟剤を入れた洗濯機でお洗濯するだけでOKです。
液体タイプは衣類につけやすいので、シミや黄ばみの箇所に直接つけ置きする、と勘違いしている人が多いようです。
でも、それでは化学反応が起こらず効果が見込まれません。
液体のワイドハイターはつけ置きする必要はないのです。
お天気がいい日は、洗濯物もすっきり乾いてくれますが、雨の日、部屋干しをすると、嫌な部屋干し臭がすることが多いですよね。
そういうときには粉末タイプのワイドハイターを使用することで、臭いを予防してくれます。
実は、粉末タイプのほうが、液体タイプより除菌力や漂白力が強いのです。
粉末タイプは液体タイプと違い、予防ではなく、重点的に落としたい汚れがあるときに使います。
詳しくは後ほどご説明します。
ワイドハイターと柔軟剤の使い方!用量を守ることが大切
粉末タイプのワイドハイターは、液体タイプより洗浄力が強くできています。
また、液体と違って、つけ置き洗いすることで、気になるシミや黄ばみをとってくれる効果が期待できます。
そして、もちろん洗濯機に入れて使用することもできます。
その場合は、粉末漂白剤投入口に入れて使用してください。
ただ、粉末タイプは溶け残りが心配なときがあります。
冬場の冷たい水でのお洗濯のときなどは、容器に入れて、ぬるま湯で溶かしてから使用したほうが安心です。
また、液体タイプも粉末タイプも、使用に際しての用量を守り、入れ過ぎには注意しましょう。
ちなみに、柔軟剤は液体でできているものがほとんどなので、溶け残りの心配はほぼありません。
ただ、昨今、柔軟剤の匂いが強すぎる、ということも問題になりつつあるようです。
用量・使い方を守って使い過ぎには注意しましょう。
ワイドハイター粉末タイプの使い方!柔軟剤と一緒に
漂白剤には塩素系と酸素系があります。
容器には「まぜるな危険」と書かれているとおり、このふたつを混ぜると死に至るほどの、とても有毒なガスが発生してしまいます。
くれぐれも使い方には気をつけていただきたいです。
また、塩素系は色柄ものには使えません。
白物専用になっています。
その点、ワイドハイターは酸素系なので、色柄ものでも安心して使えます。
食べこぼしなどのシミとりをしたいときは、洗濯洗剤なしでも効果を発揮できるワイドハイターの粉末タイプを使ってつけ置きをするといいです。
ただし、酸素系とはいえ、繊維への負担はあります。
つけ置く時間は30分以内にとどめ、衣類に直接つけて放置はしないように気をつけましょう。
そして、つけ置き洗いには、冷たい水で使用しても効果があまりありません。
ぬるま湯、できれば40度以上のお湯を使用したほうが、ワイドハイターの効果が増します。
しかし、あまり熱いお湯を使うと、漂白作用が効きすぎて、衣類を傷めることにつながります。
熱いお湯自体も衣類を傷めることにつながりますので、ほどほどにとどめておきましょう。
一方、柔軟剤は衣類の繊維の表面を保護してくれて、柔らかな風合いに仕上げてくれます。
ワイドハイターなどの漂白剤を使用してお洗濯をする場合は、すすぎのときに一緒に使いたいものです。
ワイドハイターの使い方!金属や金具には使用できない
ワイドハイターはウールやシルクなど以外の衣類には、だいたい使用できます。
ワイドハイターの容器の使い方のところには、使用できる布の種類の他に、金具やファスナーなどの金属類には使えない旨の記載があります。
金属と漂白成分との化学反応で、漂白力が発揮できなかったり、金属類のサビの元になるようです。
衣類のファスナーや金具がサビてしまうと、お洗濯のときに他の衣類にサビがついてしまったり、普段着用していても他のところが汚れてしまいますよね。
サビ汚れは一度ついてしまうと、とても頑固で、落とすのに苦労するものです。
金属が付いた衣類にワイドハイターを使いたいときは、汚れている箇所だけにワイドハイターをつけ、手洗いをするといいですね。
また、金属ではなくても、おしゃれで繊細なボタンやレース使いの衣類などにワイドハイターを使用するときは、手洗いで、柔軟剤を入れるほうが安心です。
ワイドハイターは便利!カーペットやソファーの汚れにも
ワイドハイターは衣類だけに効果があるわけではありません。
たとえば、カーペットやソファーに牛乳やコーヒーをこぼした、というときにもひと役買ってくれます。
使い方ですが、少し熱め(40度くらい)のお湯を洗面器半分くらいまで張ります。
そこへ、ワイドハイターの粉末タイプを大さじ2杯程度入れて、よく溶かします。
そして、その液をつけたタオルを軽く絞って、汚れた部分を拭きます。
濡れたまま、1時間程度、乾くまで放置してください。
冬場は乾きにくいので、放置する時間をもう少し延ばします。
乾いたら、水ぶきとカラ拭きを何度か繰り返します。
最後に、こぼしたものの臭いが残っているかどうかを確かめて、大丈夫なようならOKです。
もし、小さなカーペットで肌ざわりが気になるなら、汚れが落ちた後にお洗濯して、お気に入りの柔軟剤でいい香りにしてあげましょう。
ワイドハイターと柔軟剤、両方で大切な衣類を清潔に保とう
ワイドハイターと柔軟剤は投入のタイミングを変えれば、それぞれの効果をしっかりと発揮します。
ワイドハイターで除菌・漂白をして、すすぎの水がきれいになったところに柔軟剤を使用しましょう。
そうすることで、衣類を清潔に、風合いを長く維持することにつながります。