季節によって起こるフローリングの浮きや床鳴り。
ギシギシと鳴ったりぽこんと床が浮き上がっていたり、日常生活でも困ることが多いですよね。
では、なぜ床鳴りや、床が浮いてしまうという現象が起こるのでしょうか?
また、その補修費用や、対策はどういったものがあるのでしょうか。
徹底的に解説していきます。
フローリングの床鳴りや床浮き、なぜ起きるの?
フローリングが多いお家では、季節によって床鳴りや床浮きが起こって困るという方も少なくないのではないでしょうか。
その中には、季節に関係なく鳴るという方も多いと思います。
では、みなさんがお困りの床鳴りや床浮きはなぜ起きるのでしょうか?
床鳴りや床浮きの原因は、フローリングの板と板のつなぎ目が擦れて音が出ることが主な原因です。
木には調湿機能という性質があり、空気中の湿気を感知して木が伸縮して音が出るのです。
特に賃貸や分譲マンションに使われているフローリングの板は、裏に防音効果のあるクッション材が付いているため、この現象が起きやすいです。
この現象は自然現象で起きます。
そのため、「床が鳴るから」「浮いてるから」と、床が抜けるなど性能上の欠陥や、構造強度上の問題がある可能性は、とても低いです。
心配している方は、ご安心ください。
では、どういう補修をしたら良いのでしょうか?
また、その費用はいくらぐらいかかるのでしょうか?
フローリングの浮きや床鳴り、補修はどうするの?またその費用は?
雨が続いたり湿気の多い梅雨の季節によく起こる浮きや床鳴りですが、補修方法と費用事情はどうなのでしょうか?
フローリングの浮きの補修方法には一時的な補修と、大規模な工事の2つがあります。
・一時的な補修
一時的な補修には浮いている床にビスや釘を打ち込んで固定したり、浮いている隙間に接着剤を入れてくっつけます。
こちらは自分でも出来る上に安価ですよね。
そして、浮いているとはっきり認識出来る部分のみを修復する方法です。
・大規模な工事
皆さん気になるのが大規模な工事の方だと思いますが、この工事とはフローリングの張り替えを行う工事です。
張り替えと聞くだけで費用の方が心配になる方も多いですよね。
業者に依頼すると、最低でも工事費込みで8畳あたり3万円の費用が掛かってしまいます。
また、施工に使われているフローリング材がすでに販売されてなかったりすることがよくあるので、他の部屋とフローリングが違ってしまうという可能性もあります。
一時的な補修をしても、また別の場所が浮いたりしてきそうですし、全部張り替えるとなるとまた莫大な費用が掛かってしまいますね。
では、普段からどういったことに気をつければ、このような事態を防ぐことが出来るのでしょうか?
日頃から気をつける事が出来る対策をまとめました。
フローリングの浮きや床鳴りの補修はしたくない!日頃からの対策は?
フローリングの浮きや床鳴りの補修は、張り替えにしろ一時的な補修にしろ、費用が掛かってしまうことがわかりました。
出来ればそんな事態は避けたいのが、お家のお財布事情ですよね。
ですが、いくら建物の構造強度上問題ない、倒れるわけではないといわれても、音や歩いた時の歩きづらさは我慢出来ないものがあります。
では、日頃からどういったことに気をつければ防ぐことが出来るのでしょうか?
対策は日頃から掃除やメンテナンスをきちんと行うことです。
①水をこぼしてそのまま放置はダメです。
木は水分を吸い取りやすいので、水をこぼしてそのまま放置という行為は絶対にしてはいけません。
②除湿機などを使って湿度を管理しましょう。
日常的に加湿器、除湿機を使って、湿度をうまくコントロールしましょう。
湿気が多いようなら除湿を、乾燥気味だと感じたら加湿器を使いましょう。
③水拭きはなるべく避けましょう。
先程も言ったように木は水分を吸い取りやすいので、なるべく水拭きは避けたほうが良いでしょう。
水拭きしないと落ち着かないという方は、水拭きの跡に乾いた雑巾で乾拭きすると良いでしょう。
④こまめな換気をしましょう。
換気をすることで湿気を外に逃がすことが出来ます。
お料理中などはもちろんのこと、十分な換気を心がけましょう。
⑤こまめにワックスをかけると良いです。
表面にコーティング層を作るために、こまめにワックスがけをすると良いでしょう。
以上が床浮き、床鳴りの対策になります。
普段から少し気をつければ出来ることですので、なるべく心がけて注意をしてみましょう。
少し注意することで、大きな費用がかかることはありません。
フローリングの浮きや床鳴り補修。自分で出来る対処法
では、「対策してもどうしても浮きや床鳴りが気になる、でも大掛かりな工事はしたくない」、という方はどういう補修方法があるのでしょうか?
先ほどビスや釘で押さえつける他に、こんな補修方法があります。
①接合部の床鳴り
最も多いのはフローリングの接合部の不具合で起こる床鳴りです。
ホームセンターなどでフローリングの床鳴り専用の補修材というのが販売されています。
2,000円ほどで購入出来るので、ホームセンターで探してみてください。
使い方は、補修材を接合部に浸透させ、塗ってはみ出た部分をタオルで拭きとるだけの簡単な作業で補修することが出来ます。
②床の下地との隙間による浮きと床鳴り
フローリング材が下地のモルタルや根太などから浮き上がって隙間が出来ると、床の浮きや床鳴りへとつながります。
マンション等の場合は下地がモルタルであることが多いので、自分で修復することが出来ます。
ただ、木造の建築である場合は、業者に相談するほうが良い場合もあります。
まず、隙間を埋めるためにフローリング材と下地を接着しましょう。
浮き上がっている部分を見つけて、ドリルでフローリングに穴を開けます。
穴が開いたらそこから接着剤を流し込み、フローリングと下地を接着します。
最後に穴を埋める必要があるので、パテや床用クレヨンの知識が不安な方は業者に相談してみると良いでしょう。
また、この専用接着剤は5本で1万円と少し高価ですが、短時間で終了することも含め購入を考えてみてくださいね。
フローリングとクッションフロアは別物?フローリングとは?
よく賃貸物件などを見に行った時に、フローリングがふかふかと浮きがあるような感覚になったという人は居ませんか?
中には、「最初は気が付かなかったけど、そういえばフカフカ浮いているような気がする!」と補修工事を大家さんにお願いする方もいらっしゃいます。
そのフローリングは、実はクッションフロアだったりしませんか?
最近の賃貸マンションなどで使用されている床材は、フローリングではなく、クッションフロアの場合が増えてきています。
クッションフロアといえば、「洗面所やキッチンの水を使用する場所の床材」と認識されていましたが、最近ではフローリング調のクッションフロアというものがあります。
そして、クッションフロアは、フローリングと比べて安価です。
そのため、賃貸物件などの床材として使われることが多くなってきました。
間違えてしまう方の中には、フローリングが木目の床材と考えてる人が多いため、クッションフロアが木目だと間違えてしまうこともあるようです。
このフローリングが木目の床材という考えは、間違ってはいないです。
ですが、実際のフローリングとは、合板に薄い気を張り合わせた複合フローリングというものです。
複合フローリングのデザインは種類が豊富で、木目だけでなく、大理石のようなデザインのものもあります。
遮音性を高めたフローリングなどもあり、マンションなどでよく使われます。
また、天然木の無垢材を利用した単層フローリングというものもあります。
木の質感がある、汚れても表面を削ることで綺麗になるとメリットはありますが、値段が格段に高いのが難点と言えるでしょう。
ではクッションフロアとは何なのでしょうか?
フローリングとクッションフロアは別物?クッションフロアとは!
フローリングのことは理解出来ましたか?
では、クッションフロアについてご説明しましょう。
フローリングの表面素材は木ですが、クッションフロアは「塩化ビニール」で出来ています。
ビニールなので、フローリングに比べて柔らかいため、フカフカと浮きのような感覚があるわけですね。
見た目は木目ですが、押して柔らかかったり、歩いてフカフカと感じたらクッションフロアと考えて良いでしょう。
施工にも大きさにカットして貼るだけですので、賃貸物件では主流の床材です。
また、汚れたり、敗れたりしても補修や張替えが安価に住みますので、賃貸としては大きなメリットとなっているわけですね。
ですが。やはり素材がビニールなだけに、耐久年数はフローリングよりも短いです。
クッションフロアの寿命は、長く見て10~15年だと思っておきましょう。
フローリングの浮き、まずは床材から調べてよう
フローリングの浮きを感じたらまずは床材から調べてみましょう。
実はクッションフロアだったなんてこともありますので、その場合は補修が楽になります。
床がフローリングで床鳴りや床浮きが気になる方は、まずは場所を特定して狭い範囲であるなら自分で補修することで安価に済ませることが出来ます。
範囲が広がってしまったり、家が木造の場合はきちんと専門業者さんに相談してみましょう。