油圧式の椅子はオフィスや学校など、幅広い場所で活躍する今では、使ったことない人はいないと言っても過言ではないものですよね。
私達が生活していくうえで、欠かせない油圧式の椅子ですが、椅子にも寿命があります。
では、その寿命はどれくらいなのでしょうか?
また、寿命の目安と修理する方法はあるのでしょうか?
徹底的に解説していきます。
油圧式の椅子の寿命はどれくらい?
私達の生活の中で、欠かせないものとなっている油圧式の椅子ですが、寿命なんてないと思われている人が多いのではないでしょうか。
実は、油圧式の椅子にも寿命はあります。
では、寿命はどれくらいなのでしょうか?
油圧式の椅子は、過剰に大切に使用していれば、半永久的な寿命を持っています。
もちろん耐荷重以内で使用し、優しく座ったり、揺らさずに正しい姿勢をしていれば、半永久的な寿命を得る事ができます。
ですが、やはり椅子に毎日気を使っているわけにもいきませんよね。
・疲れて思わず乱暴に座る
・貧乏ゆすり
・背もたれに背中を預けてゆらゆら
・椅子の上で胡座をかく
など、実際は、優しく使っている方のほうが珍しいくらいです。
このような使い方をしていると、油圧式と座面のジョイント部や、支柱が壊れてしまいます。
最短でも2~3年、長くて10~30年くらいが寿命だと頭に入れておきましょう。
油圧式以外にもガス圧式という椅子がある。その寿命は?
現在、オフィスや学校などで使われているオフィスチェアには、油圧式とガス圧式があるのをご存知ですか?
油圧式と、ガス圧式は、どういう違いがあるのでしょうか?
また、寿命に差はあるのでしょうか?
<油圧式>
油圧式の椅子の寿命は、最短で2~3年、最長で10~30年と先ほどお伝えしました。
ガス圧式の登場で、以前よりも販売台数が少なくなっており、壊れた際に修理できない可能性があります。
<ガス圧式>
ガス圧式の寿命は、長くて5~10年と言われています。
値段も安価で販売台数が多いので購入がしやすく、また、保証も効くので修理がしやすいという事があります。
油圧式は、ガス圧式よりも値段は高いですが、寿命年数が長いことがメリットです。
ガス圧式は、油圧式よりも安価で購入しやすく、修理も自分ですることができます。
この2つの違いを見比べて、どちらが自分に合うのか、よく検討して購入すると良いですね。
油圧式の椅子の寿命の見分け方は?
油圧式、ガス圧式ともに、寿命に差があることがわかりました。
油圧式の椅子とガス圧式の椅子、寿命が来るとどんな不具合が起こるのでしょうか?
油圧式の寿命の目安は「油が漏れているか否か」です。
油漏れをしてしまった油圧式の椅子ですが、修理することは不可能な事が多いです。
ですが、買い替えまでの間に油漏れを放置すると、床が油まみれになって大変なことになります。
油漏れが起きた場合は、応急処置をしましょう。
まずは、ティッシュなどで、油が漏れているところをガードしましょう。
その上からガムテープで固定し、椅子の下に新聞紙や、いらない紙などを敷きましょう。
以上で応急処置は終わりです。
あくまでも、「買い替えるまでの応急処置」ですので、応急処置をしたまま、長く放置したり、使い続けることはやめましょう。
応急処置をしたら、素早く新しい椅子を購入してくださいね。
ガス圧式の椅子の寿命目安は?
油圧式の椅子の寿命の目安は、「油漏れ」でした。
では、ガス圧式は、どういった不具合を目安にすればよいのでしょうか?
ガス圧式の場合は、「椅子が下がるか否か」です。
ガス圧式の椅子の場合、高さを調節しても、椅子が自然と下るなどの不具合が出てきます。
この不具合は、ガス圧が下がっていると起こります。
つまり、ガス圧式の椅子の寿命なのです。
ですが、油圧式と違い、ガス圧式は修理することができます。
他の部品や、見た目に異変がなければ、内部のガスシリンダーを交換することで、また使用できるようになります。
ガスシリンダーの交換は、安いもので3000円前後で交換することができますが、椅子に合うガスシリンダーを付けなければなりません。
もし、専用のシリンダーを取り寄せなければならない場合は、1万前後かかることもあるので、まずはメーカーや販売店さんに相談してみましょう。
ガス圧式は危険!?買うなら油圧式がおすすめ!
油圧式は寿命の際、修理をして再度利用することが難しいですが、ガス圧式は修理することができると先ほどお伝えしました。
ですが、ガス圧式の椅子は、不具合や寿命が来た場合は、「即刻使用を中止して、新しく買い直す」ことをおすすめします。
なぜなら、ガス圧式の場合は、爆発する恐れがあるからです。
爆発を起こす可能性のある椅子の例を挙げてみましょう。
●コストなどを抑えるために、高圧のガスを使用している椅子の場合
●ストーブなどの近くに置いていて、ガスが高温になってしまう場合
といっても、日本製のガス圧式の椅子は、窒素ガスを使用しているため、ガス爆発を起こすことは大変稀です。
ですが、ストーブなどの側に置くことは、やめたほうが良さそうですね。
また、椅子を購入する際は、中国製品など、海外製のガス圧式の椅子には注意が必要です。
実際に中国の方では、椅子が爆発し、使用者が亡くなるという事件が多く発生しています。
また、実は、日本でもこの爆発事件は起きています。
日本にも海外製のガス圧式の椅子は多く輸入されているので、購入する際は、生産国を確認したほうが良いでしょう。
新しく椅子の購入を考えている人は、少し高価とはなりますが、油圧式の椅子の購入を検討してみるのはいかがでしょうか?
ガス圧式の椅子を自分で修理する方法
ガス圧式は大変危険と先ほどお伝えしましたが、すべてのガス圧式の椅子が危険というわけではありません。
先程も書きましたが、特に日本製品は、ガス圧式の椅子には窒素ガスを使用しているため、爆発の恐れは少ないです。
ですが、いつ何が起こるかわからないので、ストーブなど暖房機器のそばに長時間置くことは、やめたほうが良いでしょう。
また、どうしても買い替えをしたくない、という人も中にはいると思います。
そのような方のために、自分でガスシリンダーの交換をする方法をまとめました。
①椅子を逆さまにする
②座る面の下に、脚との接合ネジがあるので外す
もしネジがない場合は、そのままでも問題ありません。
③脚を外すために、心棒部に添え木をして、ガスシリンダーをしっかり持って、ハンマーで叩いて取る
④古いガスシリンダーと、新しいガスシリンダーを交換して、元に戻す
以上が手順となりますが、2人で行ったほうが安定するので、早く済みます。
どうしても「油圧式は高くて手が出せない」「寿命とわかっているけど愛着があって手放せない」という方は、自分で修理をしてみるのも良いかもしれません。
また、あくまで自己責任となりますので、不安な人は修理に出すか、買い替えをおすすめします。
油圧式もガス圧式、どちらも好みで選びましょう
いかがでしたでしょうか?
油圧式は寿命が長く、長年使い続けることができます。
ガス圧式は安価で手に入りやすく、修理をすることも可能ですが、寿命が短く、海外製品は控えたほうが良いでしょう。
長く使い続けるのであれば油圧式、安価に手に入れたいのであればガス圧式がおすすめです。
自分にあった椅子を選んでみてくださいね。