ベランダに洗濯機を設置するマンションやアパートは案外多いですよね。
ベランダに洗濯機を設置すると水漏れになりやすいのでしょうか?
また、水漏れの原因や保険などは適応されるのでしょうか?
様々な疑問を解説していきます。
ベランダに洗濯機を設置すると水漏れになりやすい?
ベランダに洗濯機を置くと、水漏れになりやすいという話を聞いたことがありませんか?
その理由は、外に洗濯機を設置すると劣化が早くなるため、水漏れが起こりやすくなるからです。
では、なぜ外に洗濯機を設置すると劣化が早くなるのでしょうか?
それは雨や風、砂などが洗濯機に当たることで、外装はもちろん、洗濯機の中やホースの劣化が通常より早く進み、洗濯機の故障や水漏れが起こりやすくなるからです。
また、水漏れや故障だけでなく、近隣の住民の方とのトラブルに発展する可能性もあります。
排水音や洗濯機の音は、夜だととても響く事があります。
鉄筋マンションやアパートは特に響きますので、近隣の方とのトラブルに繋がることもありえるのです。
このような洗濯機の音は、時間を考えれば対処出来ます。
しかし、問題は排水口です。
隣のお部屋と一緒の排水口だったりすると、「相手には気を使わなければならない」、「洗濯機の劣化は早い」などと、悩みのパラダイスとなってしまいます。
出来れば、洗濯機は室内に設置したいというのが本音ですよね。
ベランダや屋内の洗濯機の水漏れ、その原因とは?
それでは、洗濯機が水漏れをする原因とは何なのでしょうか?
ベランダに設置している洗濯機なら、まだ水漏れをしても屋内に関係ないのでまだ良いのですが、屋内に設置している洗濯機で水漏れをすると掃除など、大掛かりなことになるため大変です。
ベランダであれ、屋内であれ、水漏れは起こしたくないものでしょう。
そこで、水漏れの原因を考えましょう。
洗濯機が水漏れを起こすとなると「寿命かな」と思う人も多いと思います。
しかし、その原因は実は寿命ではないかもしれません。
洗濯機の寿命は10年と言われており、これは使用頻度は関係ないのです。
では、なぜ水漏れを起こすのでしょうか?
そこで、主な原因として考えられるのが、「洗濯機の排水溝の詰まり」ではないかと考えられます。
さらに、排水溝にトラップが付いている場合は、特にこの原因での水漏れが起こりやすいです。
排水溝のトラップの詰まりとは、
・糸くずが詰まりやすい
・水の流れが悪い
・口径が小さい
などのことです。
排水溝は手を抜くと必ずといっていいほど水漏れを起こしますので、排水溝の洗浄を定期的に行いましょう。
賃貸で水漏れを起こすと、床板が変形して張り替えなどの費用が掛かってしまいますので、洗濯機を購入するよりも高くついてしまう事があります。
洗濯機の水漏れを防ごう!排水溝のお掃除はどうするの?
洗濯機の水漏れを防ぐには、排水溝のお掃除が一番ということがわかりましたね。
では、洗濯機の排水溝のお掃除はどうすればよいのでしょうか?
ここで、排水口のお掃除方法をご紹介します。
①排水溝からホースを抜きます。
②トラップ内部の傘のようなものを外します。
③溜まっている糸くずなどを取り除きましょう。
④中を綺麗にするため、ジェル状の洗浄剤を流し込みます。
⑤1時間ほど放置をします。
⑥最後にお湯を大量に流しこんで、排水横管から堅管まで排水を流しこみます。
この工程で、お掃除をしていきましょう。
また、ベランダに設置されている洗濯機は、排水溝が詰まるということはあまり起こりません。
しかし、室内の場合は排水溝の口径が小さいため、詰まりやすいです。
そのため、日頃からの手入れが必須となってしまいます。
定期的に洗浄をすることで、洗濯機のエラーなども出なくなるため、お掃除はこまめにするようにしましょう。
洗濯の排水ホースが水漏れする原因は?ベランダでも起こりえる!
洗濯機の排水溝の逆流による水漏れの他に、排水ホースが原因で水漏れする場合もあります。
では、どんな原因があるのでしょうか?
①排水ホースが劣化している
洗濯機の寿命は10年ですが、排水ホースは7年目くらいから劣化が始まります。
使用している環境が大きく影響され、湿気が溜まっていたり、カビが生えやすい場所、通気の悪い場所なら、尚のこと劣化が早まります。
排水ホースは消耗品ですので、定期的に点検、交換をしましょう。
②洗濯機の下で排水ホースが潰れている
洗濯機が大きい物ほどよくある事案です。
洗濯機が大きいと、排水口と洗濯機の間が狭く、排水ホースを潰してしまっていることがとても多いです。
特にドラム式や大型洗濯機には、多いことです。
排水ホースが潰れてしまっている場合、ホースが破けたり、外れる可能性があります。
その場合は、交換になります。
潰さないように、設置するときに注意しましょう。
③ベランダで使用している、またはしていた
ベランダで使用している洗濯機は室内で使用している洗濯機に比べ、格段に劣化が早いです。
雨風にさらされた排水ホースは風化すると固くなり、パリパリになって破けてしまいます。
早い場合は1年以内に排水ホースが破けてしまうこともあります。
引っ越しや移動などで、室内に洗濯機を移動させる場合は必ず交換しましょう。
④引っ越しや移動時の運搬が原因
引っ越しなどで洗濯機を移動させている時に、排水ホースがコンクリートの床などにあたっていると、擦り切れて穴が空いてしまうこともあります。
洗濯機は重いため、男性でも運ぶのはかなりきついです。
そのため、引きながら移動させることも多くなるでしょう。
引っ越しなど洗濯機を移動させる場合は、排水ホースにも注意をするよう促すといいでしょう。
⑤排水ホースがモーターに接触してしまった場合
洗濯機の内部にはモーターが取り付けられていて、設置する際に排水ホースがモーターと接触して破けてしまうこともあります。
特に排水などの防水パンがないお家でよくあります。
高さが足りない場合は、嵩上げ工事をして、排水ホースとモーターを離してあげましょう。
以上が主な原因となります。
心あたりがないか、一度チェックしてみましょう。
排水ホースからの水漏れ!修理の方法は?
ベランダや室内の洗濯機から水漏れが起きた場合、それが排水ホースなら修理をすることも可能です。
では、どう修理するのでしょうか?
排水ホースに亀裂が入っている、または穴が開いている場合は、補修することが出来ます。
ホームセンターなどに亀裂の穴を塞ぐシールがありますので、是非買い置きをしておくと良いでしょう。
一番のおすすめが、蛇腹ホースなどの修復に最適なテープがおすすめです。
それでは、修理方法をご説明していきましょう。
①水分を完全に拭き取り、亀裂が入っている部分にテープを巻いていきます。
②両面テープになっているので、カバーを剥がしましょう。
③ビニールテープが付属されているので、両面テープに巻いていきます。
この時に隙間があると水漏れが起きてしまうため、隙間がなくなるようにしっかりと巻きましょう。
④試運転をして水漏れがないか確認しましょう。
これらの工程を行い、水漏れがなければ完成です。
もし、隙間から水がポタポタ垂れてきたり、滲んでくる場合は「巻き方が悪い」または「巻が甘い」可能性があります。
この場合は、やり直しをするか、上から補修してあげましょう。
このテープは洗面所や台所のホースにも使用出来るため、買い置きしておくととても便利です。
しかし、ホースはあくまでも消耗品です。
修理するよりも買い替えが早い場合もありますので、時と場合によって買い直しや修復をしましょう。
洗濯機の水漏れ、まだまだ原因はある!
ベランダや室内の洗濯機の水漏れの原因は、排水ホースや排水溝だけではありません。
では、他にはどんなところから水漏れが起こるのでしょうか?
解説していきましょう。
・蛇口からの水漏れ
洗濯機の蛇口から水漏れを起こしている可能性もあります。
蛇口のナット部分からの水漏れは非常に多く、大きな水漏れではないですが、早めに対応する必要があります。
ポタポタと落ちてきたり、ジワーっと水がにじみ出てくるのが特徴です。
原因としてはナットの緩みや、パッキンの劣化が考えられます。
・ニップルからの水漏れ
4つネジニップルからの水漏れもとても多く、また非常に水漏れしやすい部分です。
4つのネジで蛇口を固定するように取るけ、パッキンで水漏れを防ぐのですが、とても不安定な部分であるため、プロがしても水漏れを起こす場合があります。
原因としてはパッキンの劣化やネジの緩みなどが主ですが、ニップルのネジの跡が蛇口につくので新しいニップルを購入しても水漏れが止まらない可能性もあります。
出来ればあまり使用しないほうがよいでしょう。
・ニップルと給水ホースの間の水漏れ
ニップルと給水ホースの間から起こる水漏れも非常に多いです。
新しく引っ越してきた時によく起こります。
しかし、取り付けに問題があるわけではありません。
給水ホースに取り付けられているパッキンの劣化や蛇口から出てくるゴミが噛んでしまったり、蛇口の先のサビが主な原因です。
ポタポタ続く感じが主な特徴で、量としてはあまり多くはありませんが、続くと水たまりになってしまうため、必ず修理してあげましょう。
洗濯機水漏れの原因は様々な部分にあります。
いかがでしたでしょうか?
洗濯機の水漏れは様々な部分から起こりえます。
日頃からのお手入れや掃除をきちんとしておきましょう。
また、洗濯機は消耗品を多く使っている家電製品です。
時には消耗品の点検、交換をきちんとしてあげましょう。