「新しいインテリアを買ったけど、しっくりこない」「モノが多すぎてまとまらない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
シンプルなインテリアで、魅力的な部屋にしてみてはいかがですか?
今回は、何かと制約がある賃貸でも、簡単にスタイリッシュな雰囲気のマイルームをつくるポイントをご紹介していきます。
シンプルさは物の処理から!インテリアも減らしていこう
まず最初に、シンプルでもどんな雰囲気にしたいのか、どのようなイメージにしたいのか考えてみましょう。
実際の部屋の大きさを再確認し、必要最低限の家具をリストアップします。
あれもこれもと考えていると、インテリアの数が多くなってしまいがちなので、消去法をつかって減らしていくといいでしょう。
たとえば、ベッド・AVボード・棚はひとつ・机ひとつというように、具体的な物や数を決めます。
ソファーはおしゃれなイメージがありますが、食事もしてその後、テレビを見ながら寝てしまう物であれば必要なものではないはずです。
食事はダイニングでするようにして、ダイニングテーブルがなければ小さめのテーブルとイスを置いて、食事とリラックスタイムをきっちり分けることもできます。
また、ごちゃごちゃ感をなくすためにも、インテリアだけでなく、この際に物を処理して整理もしましょう。
「賃貸だから必要なものは増えないだろう」という入居当初とは違い、生活をしていると無意識のうちにモノは増えていってしまいます。
モノを減らすことによって、それらを収納するインテリアも不要になります。
シンプルライフは、必要な物の精査から進めていくのが近道です。
素材がシンプルなインテリアを選ぶ
部屋全体の物を減らしたあとは、インテリアを選びます。
スチール製のインテリアは比較的、コストも抑えられ金属のクールさや光沢で、コストパフォーマンスに優れていると言えます。
イスの脚だけスチール製にしても、脚元にシャープなイメージが出ます。
また、メラニン加工の光沢のある家具は、シンプルなデザインでモダンな雰囲気があり、さらに色を統一することにより完成度が増しそうです。
そして、落ちついたイメージをもつ木材のインテリアは、木の素材が活かされたリラックス感があり、飽きのこない素材です。
木の素材のひとつでもあるラタンも、同じ大きさのカゴを並べて、収納グッズとして活用し1ヵ所にまとめることで、シンプルなインテリアに早変わりします。
その他にも、レザーやステンレス、ガラスのような無機質な素材もいいでしょう。
どの素材にも共通することは、装飾が少ないデザインを選ぶことがポイントです。
このようなシンプルな素材のインテリアを選んでおけば、次の賃貸に引越しをする時にも、役に立つはずです。
色からシンプルなインテリアを選ぶ
素材選びが終わったら、次は色を選択しましょう。
白の壁紙は、賃貸では多いシンプルな色です。
白は清潔感もありシンプルモダンの代表の色なので、白で統一してもいいですし、足し色でベージュ・ブラウン・ライトグレーのようなやわらかい色を入れてもいいかもしれません。
ただし、ベースカラーは白ですから足し色の面積は、控えめにします。
また、部屋の床や建具の色も確認して、バランスのとれたインテリアのカラーコーディネートをしてみましょう。
お手本にするなら、シンプル&ナチュラルが特徴の北欧インテリアがおすすめです。
北欧インテリアは、できるだけシンプルにつくられていて、バリエーションにも富んでおり、すっきりと飽きのこないテイストで、素材の色そのものを活かしています。
このように色の選択のポイントは、壁・床・インテリアそれぞれの色の数を多く使わないことです。
そして、強い個性をもつ色は、選ばないように注意しましょう。
賃貸のインテリアコーディネートの助っ人たち
制約があり、自由にコーディネートができそうにない賃貸でも、心配なく使えるアイテムが売られています。
壁紙の色をシンプルなモノに変えたい時など、いまの壁紙の上から貼ることができ、糊付け不要なシール式の壁紙を利用するのもいいかもしれません。
剥がす時も、付属の液を使えば、跡も残らず楽に剥がすことができると言われています。
また、ワンポイントインテリアとして、壁に写真やお気に入りの絵を飾りたい時に使える、壁に空いた穴が目立たないピンもあります。
見た目は普通の画びょうと変わらないのですが、少し針が太めにできています。
このピンの特徴は、ピンの断面形状がv字になっていて、ピンの跡がほとんど目立たない優れものです。
何かを壁に飾ることを躊躇していた人には、嬉しいアイテムです。
そして、メディアでも取り上げられている傷あとが残らないフックは、時計などの少し重量のあるものを飾ることができます。
壁につくり付けの収納棚を取り付けたい時には、取り外し跡が残りにくい、収納棚を取り付けられる金具もあります。
大きなものを収納するためのものではなく、インテリアにもなる収納機能をもつ、小物入れでもいいでしょう。
このような便利なアイテムを活用して、諦めていた賃貸の部屋をコーディネートしてみましょう。
和室の賃貸のインテリアは「和モダン」
コーディネートは洋室だけではなく、和室でも現代風に仕上げることができます。
今でも古いタイプの和室の賃貸もあるでしょう。
2間続きの和室などの畳のふちや建具の枠は、木の家具と同様に、きれいな直線を主張しているので、シンプルさの中のアクセントとして部屋全体にシャープさを出してくれます。
逆に畳のへりがない琉球たたみは、シャープさとは違うやわらかみが出るでしょう。
フローリングの床に、琉球たたみを小上がりのように部分的に置くと、ひと味違ったシンプルな部屋に変わります。
また、琉球たたみのような半畳たたみの目の向きを逆にすると、光の加減によって市松模様に見え、さりげないおしゃれな和室に見えます。
そして、和のインテリアとしてちゃぶ台と座布団をおくと、リビングダイニングとして活用することができます。
さらに和モダンを追求するならば、照明もシンプルなものを選ぶといいでしょう。
もしも、ソファーを置くのならば、ソファーの高さが低く木目のあるものがおすすめです。
和のシンプルテイストは、年齢を問わずリラックスできる空間になります。
シンプルで生活感のなさが快適賃貸生活の秘訣
シンプルな部屋にするためには、物を増やさないことや生活感がない部屋にすることです。
「生活感のある部屋」とは、いかにも人が住んでいる痕跡のある部屋のことです。
つまり、散らかってものがそのままの状態になっているので、住んでいる人の生活を垣間見ることができてしまう部屋のことです。
テーブルの上にものを置かないことや、インテリアの色を多く使わないことなど、余計なものがないようにしましょう。
部屋全体に統一感をもたせ、世間で安いとされているものが部屋の中にあると、生活感が前面に出てしまうので置かないほうがよいでしょう。
たとえ賃貸の部屋に住んでいても、長い間暮らしていると物は増えがちです。
物を増やさないことを心がけると、退去する時にも荷物も少なく済みます。
シンプルな生活感のない部屋のイメージがつきにくい場合には、知り合いのセンスによい人の部屋を見学に行くのもいいです。
また、ショールームのようなシンプルで、ハイセンスのコーディネートを見て真似してみるのもいいでしょう。
シンプルイズベスト!飾らない生活を
このようなシンプルなインテリアコーディネートは、掃除をするのにも楽・気持ちも楽・賃貸の引越しの時にも楽になります。
頭の中でイメージを沸かせて、コーディネートしてみましょう。
きっと自分の部屋が、本当に好きになることでしょう。