どこのお家やオフィスにも備え付けられている電話線の差込口は、昔と違って、「技術者でしか見ない」といったことがなくなるほど、その使い方は普及してきています。
しかし、それでも使い慣れていないと「どのような目的で使えるのか」とか、「どうやって使ったり取り替えたりすればいいのか」という単純な疑問が残るかと思います。
ノウハウを整理しましたので、この記事を読んでうまく日常に活用してもらえたらと思います。
電話線の差込口は電話をつなぐためだけでない!?
何気なく生活している中で、電話を使ったりインターネットをつなげたりといったことは、現代ではまるで息をするように当たり前になっています。
以前は専門の業者から電気技師を派遣してもらってそれぞれの設置作業をしてもらったものですが、今では全くの素人でもいじることのできる電話線の差込口の形態に変化して、つなぎ方さえ心得ていれば誰でも電話機を替えることができるようになっています。
また、「電話線イコール固定電話」というイメージは、大きく変わっています。
現在の電話線の差込口の多くは電話をつなぐためだけではなく、インターネットのケーブルを接続することにも使用できるものになっています。
確かにパソコンなどやモバイル機器の普及に伴って、ご自宅でモデムやルーターをつなげて使うという機会も大きく増えています。
中にはネット環境に興味がない方もいますが、基本的に一般のご家庭でインターネットに触れる機会が常態化しているのも事実です。
今まで電話のみをつなげていた、電話線の差込口をどうやって扱えばいいのか、について注目してみました。
電話線の差込口にFAXと電話を取り付けるには?
まずは、電話に関する疑問から解決していきましょう。
家電量販店に行くと、電話機がたくさん売られています。
どれも形や色、デザインなどがおしゃれで目移りしてしまいますね。
さて、機能を見てみましょう。
子機がついているもの、FAXと一体化しているもの、電話の機能以外には何もついていないものなどがあります。
電話機の機能次第では、お値段もかなり違いますね。
「普段電話以外使うことがない」といった方は、電話のみの機能を選ぶかもしれません。
ところが電話のみを購入した後、あるいはもともと電話だけを購入して使用しているご家庭などで、FAXを導入することになったらどうでしょうか。
元々電話にFAX機能が搭載しているなら、何も心配することはないのですが、電話線の差込口にFAXと電話を別々に取り付けることになりそうな場合には、一体どうしたらいいのでしょうか。
まず、FAX自体が持っている機能をよく見てみましょう。
FAXに子機がついていたり電話機能がついている場合には、別個に電話を取り付ける必要はありません。
こういう形態のFAXは結構出回っていて、電話もでき、FAXもできるので便利です。
他には、FAXに外部電話端子というものがあれば、この端子に電話機を取り付けることで単体で購入した電話との併用が可能になります。
結論から言うと、FAXの機能次第で、電話とFAXが使用できるものであれば、差込口に関する悩みは解消できるのです。
困った!電話線の差込口にLANケーブルが入らないときには
電話線の差込口にLANケーブルが入らないときでも、インターネットをつなげたいといった場合には、いくつか覚えておかなければならないことがあります。
まず、インターネットや電話を使用するときには「回線」が重要になります。
電話線の差込口とLANケーブルの差込を比較すると、LANケーブルの方が大きいのは、信号の規格が違うのでそのまま簡単につなげられないようになっているのです。
この場合に信号の規格を統一するために、各プロバイダと契約をすることで専用のモデムというものを支給してもらいます。
モデムは、外に配線されている電話線や光ケーブルを室内に引き込んで接続でき、更にパソコンへつなげるためのLANケーブルのコネクタを有します。
すなわち、電話回線でLANケーブルを使うには、このモデムが持つ差込口を利用して取り付ける必要があるということです。
単純に、LANケーブルを電話線の差込口に差し込むことはできないのです。
電話線の差込口を使用してインターネットをつなげるときには、プロバイダに相談しましょう。
どうしたらいい?差込口がモジュラージャックではない場合
もし、電話線の差込口がモジュラージャック対応型ではない場合はどうでしょうか。
差込口から線を出すタイプのものでは、素人では簡単にいじれません。
FAXやモデムを接続するために利用するにも壁からじかに線を出すタイプでは、すぐに接続するといったことはできません。
このような場合には、NTTや電気屋さんなど資格を持っている人がいる業者に頼んで、モジュラージャックが使えるモジュラーコンセントに替えてもらう必要があります。
配線をいじるような大掛かりなものでない限り、比較的安価で対応してくれます。
しかし、ホームセンターや電気屋さんなどでモジュラーコンセントなど見かけるかもしれません。
一般的に売られているので、業者に頼らず自分で対処する方もいます。
ですが、こういう方は大体が有資格者の方です。
電話線の工事を経験した方が、ご自宅の不具合を解決するために部品を購入し替えていることが多いのです。
モジュラーコンセントに替える場合には、業者に頼んだ方が無難です。
賃貸物件の転居のときに気にしたい、電話線の差込口の問題とは?
一軒家やマンションを購入することでマイホームがある方は、もし転居する必要があったとしても様々な面で問題なく退出できます。
しかし、賃貸などのマンションやアパートにお住まいだった方が転居するときには、転居届などの他にも気を付けることがあります。
賃貸のお住まいで光ケーブルを使ってインターネットを利用していた場合には、注意が必要です。
もともと光ケーブルが完備されている状態でインターネットができたのであれば、問題はありません。
もし、入居後に個人的に電話線の差込口に光用の工事を加えてしまっていた場合には、賃貸の契約内容に沿って、借りるときの状態に戻して退去するようにしなければなりません。
これはお部屋のリフォームと同じで、契約時に管理会社や大家さんが承諾している場合であっても、賃貸契約するときの状態に戻さなければならないといったことが往々にしてあります。
よく問題に挙がるのが、大家さんや管理会社の許可なくして光ケーブルに変更してしまっているということです。
通常、インターネットをつなげる時には専門の回線業者と契約をします。
この契約時にもともと光であればそのまま契約できますが、光が導入されていない場合に使用するには、工事が発生します。
本来ならば退去時に、元に戻す工事も必要になってくるのです。
一番いい方法は、光に替えたいといった時点で大家さんや管理会社に相談をして了承を得ることです。
場合によっては、光からもとに戻さずに退去できることがあります。
いずれにしろ、後々もめないためにも賃貸物件の光導入に関しては、よく考えた方がいいと言えます。
電話線の差込口のカバーを取り替える方法
普段よくある話ですが小さいお子さんがいるご家庭で、お子さんが電話線の差込口のカバーを壊してしまうといった例があります。
また、大人でもちょっとした弾みに壊してしまったということもあります。
カバー自体簡単に破損したり割れやすい素材でできているため、「壊してしまったから自分で取り替えたい」といった話が多いのです。
カバーを取り替えるのなら、ネットでも売っていますし、電気屋さんやホームセンターなどでも入手は可能です。
しかし、もし内部の配線が破損してしまうような壊れ方であれば、工事の資格保有者や業者に頼んで直してもらう必要があります。
配線に関して知識のない素人が、もし配線をいじってしまったら思わぬ事故につながりかねません。
万が一のことも考えて、カバーのみの交換であってもできるだけ知識のある方にお願いしましょう。
カバーの破損度にもよりますが、内部に支障をきたすような壊れ方をしているかもしれません。
そのため、安全に取り替える方法を取った方がいいのです。
電話の差込口に対する疑問を解消
これまで、電話の差込口に関することについてお話してきました。
中でも一番多いのが、インターネットと電話の差込口についての疑問です。
単純にケーブルを差込口に差し込んで解決できるものも中にはありましたが、簡単に取り替えられそうでいて、知識を持っている方が取り替える必要があったりするものもあります。
また、インターネットを利用するうえで回線業者と契約をしなければならないということも押さえておきましょう。
その他に、賃貸住宅での光ケーブルに関する問題については、多くの事例がありますので、よくよく注意する必要があります。