実家を掃除!大切な実家をきれいに維持する方法をご紹介

近年、全国的に空き家の増加が社会問題になっていることをご存知でしょうか。

長年、手付かずの状態で老朽化してしまった空き家が増加したことで、倒壊の危険性や不審者の侵入などが問題視されています。

家の所有者が健在でも、さまざまな理由で維持ができない方が増加しているそうです。

今回は、空き家の問題点や実家を残しておきたくても維持することが困難な方の為に、手入れの方法や専門業者の紹介など、実家をきれいに維持できる方法をご紹介します。

空き家になった実家の掃除は大変!空き家の問題点とは

冒頭でもお伝えしたように、空き家の増加問題が深刻化しています。

空き家が増加している理由のひとつに、家の所有者が亡くなり、管理する人がおらず手付かずになってしまっているということが挙げられます。

そして、手付かずのまま老朽化した空き家は、地震や豪雨などの災害があった際に倒壊の危険性が極めて高くなります。

このようにして、倒壊した家が近所の住人が避難するために利用する道路をふさいでしまう危険性もあります。
そのため、空き家は人命にも関わりかねない深刻な問題を抱えていると言えます。

対策として、特措法を設け自治体で取り壊しを行った例もありますが、基本的に個人の家なので、取り壊しは難しいというのが現状です。

また、家の所有者が健在の場合でも家族が独立する際に、親を連れて新しい家に住み始めたり、所有者が施設に移り住むことで実家が空き家になってしまっている例もあるそうです。

実家を維持管理していきたい気持ちはあっても遠方に住んでいたり、新しい生活が優先されることで、後回しにされやすい問題になっていることもリアルな現状です。

所有者が親の場合は、いずれ相続することになる方も多いと思うので、大切な実家が老朽化し悲しい状態になる前に一度、真剣に維持する方法を考えたほうがよさそうです。

年に一度、実家の様子を見に行き、掃除をするだけでも違うと思います。

後回しにされやすい問題ですが、後回しにすればするほど、時間とお金を有する問題でもあります。
少しでも時間を持てる方は、思い出の詰まった実家を掃除しに帰ってみてはいかがでしょうか。

空き家になった実家は維持管理が大変!効率よく掃除しよう

実家が空き家になってしまい、その維持管理で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

家は住む人がいないと、どんどん傷んでいってしまい、害虫や害獣の温床にもなりやすいです。

近所に迷惑をかけたり業者を呼んだりと、面倒な事態になる前に、自分でできる手入れはしておくことが理想です。

実家がマンションの場合は、管理会社がメンテナンスに入ることが多いので、害虫の発生や極端な老朽化の心配はあまりありません。

自分でできる手入れとしては、定期的に掃除をしたり換気をしたりと比較的管理はしやすいかと思います。

問題は一軒家です。

一軒家の場合、維持管理はすべて個人で行わなければなりません。

家一軒を維持していくのは大変ですが、年に一度だけでも掃除をすることで深刻な老朽化は防ぐことができます。

遠方に新居を構え、なかなか実家を見に行くことが難しい方でも、お盆のお墓参りの帰りに実家に寄って掃除をするなど、年に一度の機会を最大限に利用することで効率よく実家を維持管理することができます。

空き家になっている実家を掃除する際の注意点とは

実家が空き家になっていて、そろそろ掃除をしに行きたいと考えている方に空き家を掃除する際の注意点をご紹介します。

当たり前ですが、空き家には電気が通っていません。
また、水道も通っていません。

ですので、必ずほうきや塵取りを持って行って掃除します。

実家がフローリングの場合は、フローリングモップを使うとよいでしょう。

本格的に掃除をしたいという方は、ポリタンクなどに水を汲み持って行き、雑巾で拭き掃除をするとよいでしょう。

また、天井や照明や、カーテンレールなどにほこりがたまりやすいので、脚立も用意すると便利です。

半年か年に一度、掃除や換気を行っていれば、害虫や害獣が発生するリスクも少なくなります。
ただ、万が一、ねずみなどの害獣が住み着いていたりすると、家の中にフンがある場合があります。

フンを吸ってしまうと、体に悪影響を及ぼしかねないのでマスクが必ず持っていきましょう。
ハウスダストも気になるところなので、マスクは必需品になります。

お盆やお彼岸に、お墓参りのついでに実家を掃除しに行く方は、お墓掃除に使う掃除道具を使うと効率的でしょう。

実家の掃除は大変!困ったら業者を頼ってみましょう

実家から新居に引っ越す際、親御さんも連れて家財道具も一式持ち出しているという方は、比較的スムーズに実家を掃除することができると思います。

しかし、実家の所有者である親御さんが亡くなってしまい、その遺品などを実家に残したまま引っ越してしまった方はいずれ遺品整理をしなければならないと思います。

実は、空き家問題の解決が滞っている一因に、遺品整理があります。
親御さんが生前使っていたものには、思い入れがあり、処分することをためらう方も多いそうです。

また、処分を決めたとしても分別が難しく、素人だけで整理するのは難しいです。

そういう場合は、おとなしく業者に頼ってみるのも手だと思います。

今は、遺品整理専門の業者がおり、単純に処分するのではなく、故人の名前が入ったものや仏具、専用の家具などは、読経し遺品供養という形で処分してくれます。

ただ、焼却処分となると、心が痛む方も多いかと思いますが、きちんと供養する形をとることで、故人への敬意を示すことができますし、気持ち的にも安らぐかと思います。

実家を維持管理、掃除する際、遺品整理で困っている方は参考にしてみてください。

空き家の実家を掃除!ごみはどう処分するのが適切か

空き家になってしまった実家を掃除した際、困るのが出たごみの処理だと思います。

燃えるごみは、自治体のルールに従って処分すればよいですが、家電や家財道具などの粗大ごみの処分は厄介です。

一番、お金がかからない方法は、自治体に電話して回収してもらうという方法です。

コンビニや郵便局で粗大ごみ処理券を発行してもらい、自治体に指定された場所へ粗大ごみを持って行き、処分してもらいます。

この方法が一番、トラブルが少ないですが、処分までに時間がかかってしまうので、急いでいる方には、あまりおすすめできません。

急いでいる方には、リサイクルショップに売却するという方法をおすすめします。
出張買取をしてくれるリサイクルショップも多いので、労力がかかりません。

ただ、査定に引っかかり、買取を断られてしまう可能性もあるので、その点は注意が必要です。

確実に対応してくれるという点でおすすめできるのは、不用品回収業者です。
この場合は、業者が分別から行ってくれるので、処分がとても楽です。

その代わり、民間の業者なので、費用はそれなりにかかります。
業者により価格にばらつきはありますが、最低でも数万円はかかります。

適切な方法を選んで不用品はすっきり処分し、大切な実家を維持しましょう。

空き家になった実家を掃除する際は安全確認を忘れずに!

空き家になっている実家を維持管理していくうえで注意したいのが、防犯です。

庭の雑草の手入れを怠っていたり、玄関を施錠していなかったりと、空き家だとわかる状態にしておくのは、非常に危険です。

空き家は、放火の的にされてしまう危険性もあります。

また、施錠していない空き家は、不法侵入や場合によっては侵入者が住み着いてしまうという危険性があります。

近所に住人がいる場合は、監視の目があるので、この危険性は低いですが、山奥や避暑地に別荘を持っていて、そこが空き家になっている方は注意が必要です。

少なくとも年に一度は、実家の様子を見に行き、お手入れや掃除をすることをおすすめします。

意外と知られていない事実かもしれませんが、空き家の実家を残す場合は安全を確保する義務があります。

老朽化すると、屋根材や外壁の飛散などの危険性も高まるので、近所に迷惑をかけないためにも維持管理を徹底しましょう。

空き家になった実家を掃除、維持管理する方法まとめ

実家が空き家になってしまい、手付かずの状況が続いている方は、建物の安全を確保する義務があるんだということを念頭に置いて、できる限り維持管理されることをおすすめします。

年に一度だけでも、換気や掃除をしに行ってみること。
やむを得ず処分しなければならない遺品は、供養すること。
粗大ごみの処分は、自治体や業者にゆだねること。
空き家だとわかる状態にしておかないこと。

家族との思い出が詰まった実家を残していくために、以上の点を参考にしていただければ幸いです。